【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
生きてます。暑いの嫌だな。
「マグネ以外は現役ヒーローのところで過ごしてもらう」
「はい!ステ様が良いです!!」
元気よくトガヒミコが手を挙げて言った。しかし…
「却下」
スピナーによって、却下された。
「荼毘は親元に帰れ」
「嫌だ」
「拒否権はない。
DNA検査の結果が書かれた紙を荼毘に渡しながら、ステインは言った。荼毘は苛立ったように紙を受け取り、燃やした。いや、燃やすなよ。
「ちなみにコピーはとってある。なんなら、お前に渡したのもコピーだ」
「クソが!」
「いや、当たり前でしょうが。原本を渡すバカがどこにいるのよ」
「トガヒミコはリカバリーガールのところ。死柄木は……ワイルドプッシーキャッツとベストジーニスト、どっちが良い?」
「どっちも嫌だ」
「分かった。ベストジーニストな」
「話聞けよ」
いや、ステインは話は聞いてんのよ。相手の要望を通すかどうかは別として。
「ちなみに、マグネは俺のお袋の実家で畑仕事の手伝いな」
「一般人に犯罪者を任せようとするんじゃないわよ」
確かにステインのお袋さんは一般人だけど…どちらかと言えば、俺ら寄りと言うか……むしろ、私有地での個性の使用は許可されてるから、向こうが有利と言うか……
「お袋は一般人じゃねぇ…逸般人だ!」
「自分の母親にそう言うこと言うなよ」
「それならテメェも逸般人だろ」
ステインの言葉に、死柄木と荼毘が言い返した。でも、ステインが逸般人って言うのは分かる気がする。あ、トゥワイスたちも頷いてる。
「今、納得した奴…全員減給な」
「「「「ステイン、逸般人、チガウヨ」」」」
「「脅してんじゃねぇか!!」」
「兄ちゃん!こんなにかっこいい兄ちゃんが一般人だったら、他の奴らはカスだぜ?!」
スピナーがそう叫ぶと、ステインは満面の笑みで、
「前言撤回だ。俺は逸般人だ」
と、言った。ブラコンめ…俺らの意見は最低限しか聞かないくせに…
「コンプレス、減給な」
「何も言ってねぇよ!?」
「言ってなくても思っただろ」
「お前、いつからドッポと同じ個性になったの?」
「え、ステインと同じになるとか怖すぎて嫌なんだけど」
「ドッポ、貴様も減給」
「エーン!嬢ちゃんに訴えてやるー!!」
ドッポが泣き真似をしながらそう言うと、ステインは鼻で笑った。
「ドッポ、俺がそんな脅しに怯むと思っているのか?いくら欲しい?」
「「怯んでんじゃねぇか」」
死柄木と荼毘がそうツッコむ。まぁ…仕方ないよ。だって、
「「「「シスコンだからなぁ…」」」」
俺らは口を揃えてそう言って、ため息を吐いた。