【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「血塗、個性鍛えてるのか?」
「うん、血染兄さんに頼んでね。制御が上手くならないと力道を傷つけちゃうから」
「個性出てまだ3日だろ?なのにこんなに制御できるのは凄えよ」
「兄さんの教え方が上手いからね」
「俺も血染さんに鍛えてもらおうかな…」
いつものように力道と遊ぶ。そしていじめっ子共がやってくる。そんな変わらない日に……
「グッ…ヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
「や、やめて…!子供達を傷つけないで!!」
「んー?どうするかなー?1人ぐらい殺してぇしなー?」
「ッ……!!」
「先生……!!」
「怖いよーー!」
「うるせぇぞ餓鬼ども!!!!」
「「「「「ヒッ……!」」」」」
さて、どうするか……。兄さんから貰った通信機を使って連絡。力道の背中に隠れているけど、このままじゃ力道が危ない。兄さんと警察が来る間、時間を稼がなければ敵は逃亡。しかし、時間が経てば経つほど敵は暴れる可能性がある。どうする?
「このオレ様の個性は
狂気だ 笑顔が恐ろしい Vって結構強いな 強個性 ヒーローを目指せば良かったものを… アイツうるさいな どうやって時間を稼ぐか? 兄さんたちが来るまであと何分だ? うるさいな ヒーロー3人を殺してる 危険人物 迂闊に近づけない うるさいな いや、マジでうるさいな うるさすぎね? ちょっと黙らそう
「助けて……!」
「助けなんてこねぇんだよバァァァカ!!」
「黙れ」
「……ア?」
「血塗?!」
「んだよ……この餓鬼」
「ヒーローの妹……とでも言っておこう。貴様が来た時点で兄に連絡している。警察と共にコチラに向かって来ているそうだ」
「この糞餓鬼ッ!!余計な事しやがって!先ずお前を殺してやるよ!!!!」
「やれるものなら殺ってみろ。クズが」
私の個性は血を使う。もしものために血液パックを2つ持っておけと兄に言われた。私の敵遭遇率がヤバいからだろう。だってこれで4回目だよ。なんでなんだよ……。
いや、今はそんな事どうでも良い。血液パックを1つ取り出し、敵に投げる。
「んだこれ?」
餓鬼だと思って舐めてる奴は気になるだろう?
「手を突き刺せ、メタリカ」
私がそう言うと血液パックからナイフの刃が飛び出し、敵の手に突き刺さった。
「イデェェェェェ!!」
人体構造が分からないから神経を傷つけてるかもしれん……勝手に個性を使用したことと一緒に謝るか。
「…ッの、クソ餓鬼アァァァァァァ!!」
「そこまでだ」
「が…っ?!」
「殺人74件、強盗3件、殺人未遂18件……敵名ボルター。貴様を粛清する」
「体が……動か、ねぇ?!」
「血塗、鎖で一旦縛ってくれ。対電気個性用の拘束具持ってくるように連絡する」
「分かった」
さて、今のうちに説教を受ける覚悟を決めよう。7割私が悪い事は理解している。敵を挑発したし、勝手に個性を使用したし、敵を傷つけたし、それに……
「ぢぬり〜〜〜!!」
「力道、私は無事だ。心配をかけてすまなかった」
「ぅあ"あ〜〜〜!!!!」
力道を泣かせてしまったしな。
「さて……血塗、俺の言いたいことが分かるか」
「個性を勝手に使ったこと、敵を挑発したこと、敵を傷つけたこと」
「その通りだ。俺に連絡したところまでは良かったが、俺はお前が勝手な行動をするために個性の制御を教えたわけじゃない」
「うん…」
「ボルターの手は検査を受けて治療。いくら敵でも傷つけて良いわけじゃない」
「うん」
「ハァ………」
ポン……
「よく頑張ったな」
「………!」
「血塗凄かったぜ!ヒーローみたいだった!」
「ヒーロー……」
「あんまり褒められた行動じゃなかったがな」
「でも、血塗は俺たちを助けてくれたんだ!!俺のヒーローだ!!」
「だとよ、血塗」
「私が…ヒーロー……?」
普通の子供と違う。普通の人と違う私が、ヒーローを目指しても良いのだろうか?私が…ヒーローになっても良いのだろうか?
「血塗!」
「!」
「ありがとな!!」
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