【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
小学生くらいの女の子がキョロキョロと周りを見ていたから迷子かと思った。
「や、お嬢さん。1人かな?」
「………」
そしたら女の子はある物を取り出して
「ふん!」
ビイィィィィィィ!!
紐を引っ張って音を鳴らした。そう、防犯ブザーだ。
「ちょっ?!何で!?!!」
「知らない大人が話しかけてきたら鳴らせ…と、兄さんたちに教わりました」
「良いお兄さんたちだね?!」
「ありがとうございます」
でも、今じゃないと……
知らない大人+1人なのか聞いてくる=怪しい!!
いや、今だわ。お嬢ちゃんの判断が正しい。ちゃんと迷子かどうかを聞けばよかった…!!
「ごめん!おじさんは君が迷子かどうかを聞きたかっただけなんだ!!」
「そうでしたか。すみません、迷子です」
「にしても凄い音が鳴ったのに全然人来ないね?治安悪くない????」
「ここは人通りが少ないからな」
「いや、それでも来ないのは……?」
知らない声が聞こえて背後を振り返る。
「俺の妹に何をしようとした?」
「誤解です!?!?!!!!」
鬼がいた。しかもアイアンクローしてきた。あ、頭がミシミシいってる?!割れる割れる割れる!?!!
「ギャァァァァァ!!割れる!?ちょ、本当に頭が割れる?!!!」
「俺の妹に何をしようとしていた」
「迷子かどうかの確認ですぅぅぅ!!」
「何だ。そうだったのか、すまなかった」
「た、助かった………」
「血塗、大丈夫か?」
「うん」
どうやら兄妹のようだけど……随分と歳の離れてる兄妹だな…
「さっきはごめんなさい。赤黒血塗といいます。こちらは兄の」
「赤黒血染だ。一応ヒーローをやっている」
「自分で一応って言うんだ…俺は迫圧紘。しがないエンターティナーさ」
「………」
「血染にぃ?」
「お前、俺の事務所で働く気はないか?」
「え?」
「血染にぃ、いきなり言ったらだめだよ。ちゃんと手順を踏まないと…」
「それもそうだな。明日、ココに書かれてる所に来てくれ」
「え??」
「血塗、帰るぞ」
「はーい」
混乱してる間に紙を握らされ、帰ってった2人……
翌日、紙に書かれている場所に行ったら一軒家。表札を見たら赤黒と書かれていた。あの2人の家かよ?!
「来たか」
「ギャァァァァァ?!!!」
「……そんなに驚く事は無いだろう」
「あ、ごめん……」
「とりあえず上がれ。プレゼンを開始する」
「ぷれぜん????」
家に上がったら秀一という異形の弟と共に資料を持ってきてる妹の血塗ちゃん。それからプレゼンを開始され、あれこれしてるうちに雇用契約が完了した。プレゼンが見事だった。この3人となら面白い事が起こりそうだ。
なんて思っていたけど……
「ステイン!良い加減にしろ!?どれだけ窓を割れば気が済むんだ?!!」
「………悪かった」
「秀一くんと血塗ちゃんに嫌われても知らねえからな?!!」
「?!そ、それだけは…!!」
「だったら落ち着け!!分かったか?!!」
「……気を付ける…」
こうなるとは思わないだろ…
バスジャックから2日経った今日…秀一くんと血塗ちゃん、力道くんから花を貰った。秀一くんからはお詫びとして、血塗ちゃんと力道くんからはお礼として…だ。