【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「血塗ちゃ〜ん、雄英からお手紙よ〜〜!」
「………え?」
入試が終わって数日後……合否通知が届いた。嘘だろ??私が合格してたらA組の誰かがいなくなるという事がありえる。B組も然り。不合格になってくれ!!普通科に行って体育祭の評価で編入あたりが好ましいんだ!!!!
「………」
『私が投影されブツンッ!!
「マジモンのオールマイトやないかい!!!!」
ビックリして電源切ったわ!!せめて根津校長にしてくれ!そっちの方が癒される!!!!それか血染兄さんにして?!!カッコイイ我が家の兄にしてくれませんか?!!!!?
「フゥ……よし」
『赤黒少女!筆記は数学満点!それ以外はケアレスミスが多くて90点近く…惜しかったね!さて、君の実技試験の点数を発表する!敵P、39P!!しかし、我々が見ていたのはそれだけではない!!救助Pが存在するのだ!そして、その救助Pは…25P!!合計64P、文句なしの合格だよ!!さぁ、今日から
「…………!」
私は急いでリビングへ向かった。きっと顔はニヤけている。だって…だって!!
「私、ヒーロー科合格した!!」
「「「「おめでとう!!」」」」
この気持ちを隠すことなんてできるわけがないじゃないか!!
「力道には教えたか?」
「まだだけど…」
「報告してあげなさい。きっと力道くんも喜ぶわ〜」
「スゲェよ血塗!」
「ほら、電話してこい」
「う、うん」
私は自室に戻ってスマホをとる。力道に電話しようとしたら、鳴った。力道からだ。
「もしもし?」
『血塗!俺、ヒーロー科受かった!!』
「力道も?!」
『も…って事は、血塗も受かったんだな!』
「嗚呼、今から電話しようと思ったら先を越されたな」
『同じクラスだと良いなー』
「ああ、本当にそう思うよ」
『なあ、血塗』
「ん?」
『………なんでもねぇ。これからもよろしくな!』
「勿論」
私は力道からの通話が切れたことを確認し、部屋を出る。
時は遡り、雄英入試試験日
受験生全員が帰った後のこと…
「救助P0で一位…中々のタフネス」
「逆に敵P0で9位の子…この子も凄いわ」
「シカシ、個性ヲ使ッタノハ0P敵ノ時ノミ」
「まるで個性が発現したばかりの子供のようです…」
「中々の根性…良い」
「ステイン先輩、真面目に見てください」
「あ、ステインといえば…」
1人の教師が映像を変える。映ったのは血塗と力道だった。
「7位の子達ですね」
「同立7位…男の子の方が敵Pは多いな。基本武器などを使って個性を使うのは瓦礫を退かす際や3P、0P敵の時のみ」
「個性のデメリットを考えると良い使い方ね」
「女の子の方も基本的に武器を使っていますが、開けており人が少ない場所では個性を使っていますね」
「血液を使うって書いてあるから、他者を巻き込む可能性を考えているのだろう。巻き込まないように気をつけているのは良い事だ」
「この子ステインの妹でしょう?三兄妹で雄英って凄いわね」
「弟くんは経営科だったよな?」
「それで……どうする?」
その言葉で教師達は静かになる。
「A組だけ21人にするのは…」
「B組も21人にするべきか?」
「しかし…」
「その件なんだけどね」
「「「「「?!」」」」」
突如現れたのは二足歩行のネズミだった。*1
「A組を21人、B組は雄英体育祭後に編入する子を決めるって事にしたのさ!」
「つまり…最終的にはどちらも21人にする、と……?」
「その通りさ!A組の副担任はステインくんに任せるよ!」
「俺が?」
「君は妹さんにGPSを付けてるんだろう?」
「「「「「!?」」」」」
「嗚呼」
「「「「「?!!!」」」」」
「妹さんが少しでも目の届く範囲にいれば君も安心するだろう?」
「……………分かった」
校長は知っていた。ステインが10分刻みでGPSを確認している事を…あまりにも確認が多すぎるので、下手したらずっとGPSを見るのではないかと危惧していた。
そんな事を思われていると知らないステインは、血塗とオールマイトのツーショット写真をどうやって撮るか悩んでいた。*2
こうして…雄英入試試験は幕を閉じていった…………