【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「血塗ちゃん、大丈夫?」
「ごめん麗日待ってもう少し離れ「血塗ちゃん、ごめんね?!大丈夫!?」あ"ーーーー!!」
「悪りぃ、血塗は同年代の女子とあまり話したことがないから耐性が無いんだ。慣れれば血塗から近づくと思うから様子を見ていてくれ」
(((((猫みたい)))))
女子怖い…グイグイ来るからビックリした。血染兄さん助けて。
「全員揃ったな」
「これより、個性把握テストを行う」
「「「「「個性把握テスト?!!」」」」」
「言っとくが、入学式に出ると校長のクソ長い話を聞くことになる。時間の無駄だ」
「先輩」
「本当の事だろ」
兄さん、そういうのは心の中に留めておくものだよ?う〜〜〜…頭が痛い!兄さん良く教師になれたなぁ…
「ま、そう言う事だ。じゃ、早速だが…爆豪、中学の時記録はどのぐらいだ?」
相澤先生は爆豪勝己にボールを渡して聞く。
「67m」
「ホォ…個性を使って投げてみろ。思いっきりやれ」
「んじゃ……死ねェェェェ!!!!」
ヤバイ…兄さんの前で死ねって言ったよアイツ!?死にたいの?命知らずなの??馬鹿すぎない????兄さんを見てよ!口元ヒクヒクさせてるし、青筋を立ててるよ!?!!
力道に目線をやるとこっちを見てた。力道も同じ事を考えてたらしく、顔が真っ青だった。
「死なば諸共……」
「一蓮托生、だな……」
爆豪勝己の記録は705.2m…その記録を目の当たりにしたクラスメイトから「面白そう!!」という声が聞こえた。
死んだ……神は私たちを見捨てた!!私たちが一体何をした?!チクショウ!!!!兄さんの顔を見るのが怖い!オールマイトも真っ青な顔してるよ絶対!!!
「面白そう…か。いい度胸だ」
「だったら、最下位は除籍処分とする」
「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?!!」」」」」
本気だ…本気で除籍処分にするつもりだ!!やばいやばいやばい!!個性を使える種目が無い!身体能力だけでなんとかなるわけないし……
「うぅ~~~~…!」
「血塗…」
「力道…」
「お前のことは忘れねぇから」
「除籍されること前提で話さないでくれる?!!」
アッサリと見捨てやがって!!
「……てやる」
「ん?」
「テメェより上になってやる!!テメェこそ除籍にならねぇように気をつけるんだな!!?」
「そこ、静かにしろ」
怒られた……
「…………可愛い」
「それじゃ、個性把握テストを開始する」
50m走
「よろしく☆」
「ああ」
「僕は青山ゆ「そろそろ始まるぞ」そうだね☆」
記録…5秒79
握力
「障子、540?!凄いな!」
(嬉しい…可愛い…好きだ)
「三節棍が壊れるのも納得だ!」
「………すまない…!」
「え?いや、謝って欲しいわけではなくて…」
記録…46.2kg
立ち幅跳び
「いち、にの……さんっ!」
(可愛い…)
(好きだ)
記録…208m
反復横跳び
「アイツ凄いな残像が見える…」
「ヤベェ……」
記録…84回
ボール投げ
「スゥゥ………フッ!」
「お」
「中学より伸びたな!」
「やった!」
記録…87.2m
にしても……兄さんのイラつき具合がヤバイ。原因は緑谷出久だろうな…兄さんは個性が出ていない時に会ってるから疑問に思っているのだろう。なにより、いくら制御できなくても最小限に収めることができれば……
「アイツ個性使わねぇな」
「話によると身体強化系らしいがな。どうやら最近になって個性が発現したらしいぞ」
「マジか?!まぁ…あの反動じゃ仕方ねぇよ」
「ある程度身体を鍛えなければいけないのだろうな。条件を満たして発現する個性もある。アイツの場合はそれに近いものだろう」
「デクゥゥ!!どういうことだ!!?!」
いつの間にか終わってた?!いや、そんなことよりあの馬鹿ッ!!
「奴を縛れ、メタリカ!」
「な?!」
「良くやった」
「いえ…イレイザーヘッドが彼の個性を消していたおかげです」
「イレイザーヘッド?!」
「誰?」
「確か、アングラヒーローね。詳しいことは分からないわ」
「見た相手の個性を一時的に消す。それが相澤の個性だ」
「いいからさっさと進めろ。俺はドライアイなんだ」
(((((個性すごいのにもったいない!!)))))
持久走
「バイクいいなぁ……」
「秀一さんは持ってたよな?」
「血染兄さんも持ってるよ。他の免許とか資格も」
「あの人何を目指してんだ…?」
「分からん……」
記録…3分09秒
長座体前屈
「血塗ちゃんスゴッ!」
「身体柔らかいんだ!」
「身体が柔らかいと怪我をしにくくなるからな。あと、もう少し離れてくれ。恥ずかしい」
記録…1m13cm
「んじゃ、パパっと結果発表するぞ」
私は……15位か。もう少し鍛えるか…。力道は10位。悔しい!!
「ちなみに、除籍は嘘な」
「「「「「え???」」」」」
「君たちが本気になるようついた合理的虚偽」
「少し考えれば分かりますわ」
緑谷出久があのまま個性使わなかったり、腕ぶっ壊したら除籍にするつもりだったくせによく言うよ。合理的主義者が二人もいるとドキドキするな……恐怖で。
「……血塗」
「なに…かご用ですか?ステイン先生」
「それやめろ」
「そういうわけにはいきません。ここは学校なので」
「自由が売りの雄英だ。いつも通りにしろ」
「知り合い?」
「親戚とか?」
「ちょっと似てるもんね~」
「力道、助けてくれ!」
「もういつも通りにしたらどうだ?」
「裏切り者ぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ああああああああ!こうなったら腹をくくれ赤黒血塗!!
「に…兄、さん」
「「「「「兄さん?!!」」」」」
「ハァ……先輩、他人行儀に接せられたからって大人げないですよ」
「黙れ」
「赤黒ってステインの妹だったのか?!」
「どうりで少し似てるわけだ」
「…………」
「おい、さっさと着替えて教室に戻れ。緑谷は保健室で婆さんに診てもらえ」
「「「「「はい!」」」」」
こうして、個性把握テストは幕を閉じた……