【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「今回のヒーロー演習は救助訓練だ」
「担当する教師は相澤、オールマイト…のはずだったが、急遽1人追加した」
「ステイン先生はー?」
「危険物取扱に関する小テストを作成するため行けん」
私にGPS付けてるし、知らない間に盗聴器とか付けられてそうだけど…まあ、いざとなれば兄さんが来るし大丈夫でしょ。
「コスチュームか体操着かは各自の自由だ」
「葉隠、お前はコスチュームの見直しをする。後でパワーローダーのところに行け」
「はーい…」
「返事は伸ばすな」
「はい!」
「やはり見直しになったか」
「どういうこと?」
「裸にブーツと手袋はな…葉隠の個性は透明化だから、何かしらのバグで見えるようになる。って事もありえる」
「成る程!それですっぽんぽんだったら大変だもんね!」
「コスチューム会社には、DNAを提供することによって自分の個性に合ったコスチュームを作ってくれるところもある。DNAは髪の毛とかそういうので良いらしいぞ」
「へー!ステイン先生に教えてもらったの?」
「ああ」
実際、私のコスチュームの一部にもその技術は使われている。そのおかげで、個性使用後のコスチュームの破れが抑えられてる。普通の服だと派手に破れるから、あの技術は本当にありがたい。
「私コスチュームにしよー!」
「私もコスチュームにするぞ」
「ボクも☆」
「……血塗、ちょっと来い」
いきなり兄さんに呼ばれ、兄さんの方へ近づく。すると、首を触ってきた。兄さんは入学当日私にプレゼントしたチョーカーに埋め込まれたGPSが正常に動いていることを確認したかったようだ。
「異変が起きたらすぐに向かう」
「心配性だなぁ…兄さんは」
「そうだな。だが、嫌な予感がする。あの件もあるからな」
「大丈夫。まだヒーローの卵だけど、自分の身は自分で守れるぐらいの力はあるよ」
「……そうだな」
「先輩」
「分かってる。個性の使い方には気をつけろよ」
「うん」
私の個性は未知数だ。個性特異点のようなものかもしれないと病院でも言われた。だから制御を学んだ。そのおかげでキャパオーバーや個性の暴走をする事なく、ここまで来れてる。
「個性の制御は得意だよ」
「………」
私の個性は人を簡単に殺せる。だからこそ制御しなければならない。外部から攻撃して無力化しなければならない。大丈夫、私ならできる。今までできてたから、きっとこれからもできる。
「血ぬ「血塗〜!そろそろ行くぞー!」…」
「今行く!じゃ、行ってくるよ。兄さん」
「……嗚呼、気を付けて」
大丈夫だよ兄さん。今日はなんだかワクワクしてるんだ。身体もポカポカしてる。だから安心して。