【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「皆んな2列に並んで乗車しよう!」
「飯田の奴張り切ってるな」
「そうだな……」
「?体調悪いのか?」
「いや、身体がソワソワしてしまって…落ち着かないんだ。今ままでこんな事無かったのに…」
妙に身体もポカポカしてる。個性使ってると地味にこういう感じになる時はあるけど、今は個性使ってないし……何だろ?
「こういうタイプか!!」
「意味なかったね〜」
「血塗、窓側に座るか?」
「ああ」
少し寝よう…そうすれば多少は落ち着く…はず……
「スゥ……スゥ……」
「寝たのか?」
「ん?おお、たまにあるんだよ。こういう事」
「そうなのか?」
「ガキの頃…幼稚園に敵が来てよ。その時、血塗が少しだけ個性を使ってさ。敵が逮捕された後、家が近いからステインさんと血塗と一緒に帰ってたら、血塗が倒れかけたんだ」
「?!」
「当たり前だが、ステインさんが病院に急いで連れて行ったぜ。んで、翌日に診てもらった結果を聞いたんだよ」
「結果は…?」
「真性多血症だと」
「は……?」
「と言ってもそれに近いだけらしい。ある程度血は抜いた方が良いって言われたらしくてよ…」
「入試や戦闘訓練時は血液パックを使っていたのはそれか?」
「個性を使った方が確実のはずなんだけどなぁ…やっぱ痛いのか?」
「……他の奴らより痛みには強いが、多少痛むぞ」
「起きたのか」
「近くでアレコレ話し声が聞こえるからな。眠りが浅くなるのは仕方ないことだろ」
「すまん」
「悪りぃ」
「気にするな。少しは落ち着いたから問題ない」
力道が話した当時の事は私は一切覚えていない。キャパオーバーのようなものだったのかもしれん。私が個性を使う度に兄さんが心配するのはそれが原因か…今までキャパオーバーになったことは無いと思っていたが、訂正しなければならんな。
「そろそろ着くみたいだな」
「アレか」
「中はどんな感じなんだろうな?」
「スッゲー!」
「わ〜〜!」
「いろんなエリアがあるな」
「皆さんようこそ!
(((((USJだった!!)))))
水難ゾーンは苦手だな…水で溶血されたら個性が使えない。常に血液パックがあるとは限らない。無ければ腕や手から生やせば良いが、水に浸かった状態で生やすとボロくなるんだよなぁ…
「皆さんに話したいことが1つ2つ3つ4つ……」
(((((増える…)))))
そして話される個性の危険性…私の個性は自分の血だけでなく他者の血も金属に変換できる。だから、13号先生の言っている事は分かる。どんな個性でも人を殺すことは可能なのだと。
ゾワ…
「「!」」
背中に走る悪寒。何度も感じたことのある悪意。私は今までのように連絡をとろうとするが、スマホは置いてきている。しかし無線機を要望に書いてたことを思い出す。取り出して電源を入れてみたがノイズばかりで使い物にならない事がすぐに分かった。
「血塗」
「ジャミングで使い物にならん」
「それじゃあさっそく…」
「イレイザーヘッド!もう演習は始まってますか?」
「?いや、まだだが……ッ!」
「ジャミングが張られています。外部への連絡はこちらからはできません」
「なになに?ドユコト?」
「簡単に言えば…敵が侵入してる」
それと同時に広場で広がる闇。そこから出てくる悪意を持った大勢の人。
「なんだオールマイトいねぇのかよ」
「おかしいですね?カリキュラムではいるはずなのですが…」
「んなのはどうでも良い!ガキを、あのクソ餓鬼を殺せればそれで良いんだよ!!」
その中で見たことある顔…忘れもしない、狂気と悪意。
「子どもを殺せば来るかなぁ?」
「あの餓鬼を殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!」