【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

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皆んな大好きUSJ 後編

 

 

ボルターと交戦してどれくらい経ったかは分からんが、そろそろ私の体力が持たない。それにしても……

 

 

「お前、ケホ…元格闘技選手か何かか?」

「ア"ァ?!」

「お前のような電気個性は近距離が疎かになる事が多い。しかし、お前は基礎がしっかりしている。何より足の運び方…格闘技を齧っていただけだとしてもここまでにはならん」

「………」

ケホッ…お前に何があった?個性の扱い、体術、それらを見ていて思った。お前はヒーローに「黙れ!!」

「黙れ黙れ黙れ!!!何もかも(おせ)ぇんだよ!!誰も俺を見やしねぇ!!誰も俺を助けてくれやしねぇ!!!!お前みたいなガキに何が分かる?!!」

 

 

この言い方…個性事故で人を殺してしまったか、強個性による期待などに押しつぶされたか、だな。

個性事故であっても、己の個性で人を殺してしまったことには変わりない。それがトラウマとなり、個性を扱えなくなる人。または…夢を諦め、裏に身を置き、人を個性で殺す人。様々な人がいる。ボルターは後者に該当しそうだな。

 

 

「今さらっ!今さら俺を救おうとしてんじゃねぇよ!!!!」

 

バチバチバチバチ…!

 

 

片手に電気を集めてる?すぐに対処した方が良いだろう…!?

 

 

「お前…死ぬつもりか?!」

「お前を道連れにしてな!!最初に殺せなかったのはそりゃあ悔しかったさ。けどな!お前は血液パックが無けりゃ俺のV(ボルト)を防ぐことはできねぇ!!!あの時、結構な量を持っていかれたんだろ?」

「チッ…バレてんのかよ。ケホ…

 

 

クソ、さっきから咳が…しかし、何だ?この感じ。吐き出したいのに吐き出せないような、喉に蓋がしてあるような違和感は?

 

 

ケホッケホ…

「あばよ。クソガキ」

 

 

突然、ボルターの背後に闇が広がる。アレはワープの…まさか!

 

 

「ボルター!うしろ!!!!」

「ア?」

「あばよセンパイ」

「ハ?死柄木…?!」

 

 

死柄木弔の手がボルターの顔に触れた。

 

 

「ガァァァァァ!?!!」

「おいおい、その手で顔に触れていいのか?流石の電気個性のアンタでも死ぬぜ?」

「死柄木ぃぃぃ!!」

「はは、しぶてぇな」

「死柄木弔、時間が」

「チッ、まぁ良いや。センパイは死ぬし」

「待て貴様!ボルターは貴様の仲間では無いのか?!」

「んなわけねぇだろ。ガキ」

「なっ!?」

「帰るぞ黒霧」

 

 

死柄木弔と黒霧は去っていった…

死柄木弔から血の匂いがしていたから、プロヒーローたちが到着したのか。そんなことより、ボルターの治療をしなければ!

 

 

「ア"ァァァ!!」

「落ち着けボルター!今は個性を解除して、早く顔の手当を」

 

バチンッ!!

 

「イッ…!?」

触るな…!

「……もしやお前、解除ができないのか…?」

黙れ…

 

 

私は残った血液パックを取り出す。量は少ないが、薄く広げれば1人ぐらいは囲える。

 

 

「ゲホゲホッ…」

 

 

だが、私も限界が……

 

 

「血塗!」

 

 

この声は…

 

 

「兄…さオ"エ"

 

 

痛い…痛い痛い痛い痛い痛い!吐き出さないと早く吐き出して楽にならないと痛い痛い痛い痛い!

 

 

オ"エ"…ァ"ァ"……

 

 

口から出てくる何か。それを確認することは今の私には難しかった。只々、異物を吐き出すのに集中していた。

 

 

ハァ…ハァ……

「血塗…」

兄…さん、あとよろし……く………

 

 

異物を吐き出し終え、体力も限界だった私は兄さんの胸に倒れ込み、意識を手放した…

 

 

 

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