【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「ふぅ……」
「お、お疲れさん」
「秀兄!仕事終わったの?」
「おう。体育祭見に行くからな!できる範囲は終わらせたし、あとは確認してもらって大丈夫だったら体育祭前日から3日間は休める」
「そう言えば、圧紘さんと仁さんも来るって言ってたよ?2人は仕事中のはずでしょ?」
「しばらくは休みだとよ」
「え?!そうなの!?緊張してきた…!」
「あんま緊張してると乱れるぞ」
「分かってるけど〜!!うぅ~……」
いろんな人に見られてるって考えるとしない方が無理でしょ!?血染兄さんはどうやってこの緊張を解いてたんだ?!!
「親戚が見に来てるって考えてれば大丈夫だと思うぞ」
「……秀兄はそれでプレゼンをできると?」
「無理だな」
「即答!?!!」
でも、それが秀兄さんらしくて好き!!!!
「兄貴は見回りだろうな」
「職場体験で指名したい奴がいるって言ってたし、トレーニングメニューを作るために観戦すると思うよ?」
「嘘だろ。マジかよ兄貴」
「あの目はマジだったよ」
「……そいつ何回吐くんだろうな…」
「まだ体育祭始まってないから来るかどうかも分からないよ」
「それもそうだな」
「さて…休憩したし、ちょっとランニングしてくる」
「倒れんなよ」
「はーい」
久しぶりに海沿いを走ろうかな。タオルと水筒、スマホ持って、チョーカーをつけて…よし!
「行ってきまーす!」
「いってらー」
「キヅイ〜〜!!」
大きめの水筒持ってきて正解だった。暑いしキツイ。お茶が美味い。
「よ」
「入中さん!?何でここに?!!」
「仕事帰りだよ。お前こそ何してんだ」
「雄英体育祭に向けて鍛えてるんですよ。さっきまでランニングしてました」
「ほぉ…そんなに汗だくになってまでやってんのか。どれぐらい走ったんだ?」
「30分」
「……少ねぇな」
「敵襲撃の時、ギリギリだったので…」
「は?襲撃あったのか?」
「ニュースになってたのに知らなかったんですか?」
「テレビ見る暇無かったしな…マジかよ……」
「敵連合とか言ってましたけど…知ってます?」
「知らねぇな。個性は?」
「1人がワープゲート、もう1人が手に触れた物を壊す個性ですね」
「ウチの連中に連絡ぐらいはしておくか…」
死穢八斎會若頭の治崎廻と似たような個性を持つ奴がいるってだけで組員の人たちは警戒するだろうからね。原作知識ってこういう時に便利。あんま覚えてないけど。
「……」
「?どうしました?」
「お前……少し変わったか?」
「え?何が??」
「何かこう…雰囲気というか……前より子どもらしくなったというか……」
「私今、馬鹿にされてますか?」
「違えよ!!」
「いや、子どもらしくなったって馬鹿にしてますよね?」
「お前昔から妙に大人っぽいところがあっただろ。他人にはわざと子どもらしく振る舞って中身を知らせようとしない感じがあったからな…」
バレてた?!!極道ってそういう事も分かるのかよ……油断ならねぇ…
「今のお前は素が少し出てる気がして、少し嬉しかったんだよ……」
「………入中さん…」
「んだよ…」
「失礼ですけど、大人のツンデレはあまり需要がないって知ってます?」
「本ッッ当に失礼だな!?!!」