【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「最初の種目はコレ!障害物競走!!」
コースを外れなければ妨害行為をしても良い何でもありの障害物競走。
「最高か?」
「お前絶対妨害行為すんなよ」
「……チッ」
「する気満々だったな?!」
「妨害して良いならするだろ?」
「ちなみに、赤黒血塗さんは妨害して良いのは2回までね」
「何故?!」
聞けば、昔兄さん達が妨害ありの種目でメチャクチャやらかしたらしい。
血染兄は持ち込みが許可された木刀を使って木を薙ぎ倒し、秀兄は鼠花火やビー玉などの小物を使って妨害をした。
そういったやらかしが多かったため、赤黒兄弟の妹である血塗に注意しようとなった。もしかしたら、あの兄弟より常識人であると期待して言動を見ていた。が、やはり兄妹。妨害できるなら全力でやるという精神があった。
「さすが兄さんたちだ!!」
「見習わなくて良いところを見習ったのね…」
「うぐっ…!」
痛いところを突かれた。
「さ!てことで、早く位置につきまくりなさい!」
えぇ…っと、いたいた!
「障子」
「!赤黒か…何のようだ?」
「背中に乗ってても良いか?」
「?!!」
「ダメか?」
「イイゾ」
「本当か?途中で踏み台にするかもしれないが…文句は言うなよ?」
「イワナイ」
背中に乗ると、私が落ちないように複製腕で支えてくれた。優しいなぁ。
にしても温いな…障子は筋肉質だから体温が高いのか?
(煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散!!)
「ふふふ」
(好きだ!!!!)
いかんいかん。そろそろ始まるな。
「障子、頑張ろうな」
「す」
「す?」
「ん"んっ!……そうだな。離れる時は言ってくれ」
「ああ」
「障害物競走……スタート!!」
ミッドナイトの合図と共に氷が迫ってくる。
もちろんA組全員避ける。よし、このタイミングで…
「背中ありがとな!障子!!」
「もう良いのか?」
「ああ、助かったよ」
背中から降り、並んで走る。
「じゃ、また後でな」
障子に向けてウィンクをして先を急ぐ。「ヴッ!」っと背後から聞こえたが気のせいだろう。
『第一関門!ロボインフェルノ!!』
「入試の0P敵か…」
持ち込み許可された血液パックは5個…しかも20ml
前の私なら不安になるだろう。だが、第三種目までに1パック残せれば問題ない。
「形状、刀。目的、ロボの切断」
血液パックを1つ持ち、ロボに向かって走る。
轟が凍らせたロボが倒れてくる。
「ぶった斬れ!!メタリカァ!」
「赤黒血塗、ロボを斬ったぁぁぁぁぁぁ?!!」
「走る勢いを殺さず、倒れてくるロボの対処…合理的だな」
「だとしても!!あのロボ斬るのムズくねぇか?!!ステイン先輩だって斬れなかったんだぞ?!!お前の生徒どうなってんだよ!?!!」
「………アイツに関しては先輩に聞け」
「血塗、やりすぎじゃね?」
「轟に言いなよ…それ。下手したら私潰れてたんだからな?」
「それもそうか」
『第一関門チョロいってよ!?てことで第二関門!!落ちればアウト!嫌なら這いずりな!ザ・フォール!!』
クソかよ!!一気に2つ消費……刀の形状を解いて、いや無理だ。脆くなる。似たような形状なら脆くはならないのに…!!
「形状、板。メタリカ!」
『赤黒血塗、個性を使って新たな足場を作り出したぁぁぁ!』
『これ以上の消費は厳しいのと、他の奴らに使われるのを対策して、使わない足場を前方の足場の作成に持っていってるな』
相澤先生大正解!でも、作りながら走るの大変なんですよ?!下手したら途切れる!脆くなる!無理!!帰りたい!!!!
『そして早くも最終関門!かくしてその実態は!?一面地雷源!怒りのアフガンだ!よく見りゃ地雷の位置は分かるようになってる!目と体を駆使しろ!』
地雷原…残り2つはこの後の種目に取っておきたいから使えないとして、足場として作った板は形状解除して穴に落とした。刀はまだ持ってるからコレ使うか。
「フンッ!」
パキンッ!
『赤黒血塗、刀を折ったぁぁぁ!?何で?!!』
『アイツの個性は金属変換…変換する前に命令をすれば実行する。第一関門の時にしたやつだな。変換した後もある程度命令をすることができる。第二関門で見ただろ?』
『液体になってたな。それか?』
『おそらくな』
「地雷を潰しに行け!!」
私が命令を出すと折れた刀は近くの地雷に当たりに行った。音がヤバかった…!!妨害目的で潰したが、もう二度とやらん!!
「……づがれだぁぁぁぁぁぁ!!」
その後必死に走りゴール。順位は、なんと14位。頑張ったくね??
え?青山?……43位だったよ。