【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「初日より増えてきてるね」
「まー仕方ないんじゃない?」
「ハムスターみたいに黙々と食べてるし」
「でもさ…」
「スミールドちゃん!これ!これも食べて行きな!?」
「オイ、ジジイ!!そんな甘いもんばっかじゃ虫歯になるだろうが!!嬢ちゃん、お茶いるか?」
「退きな男ども!!スミールドちゃんは学生なんだから弁当の方が良いに決まってんだろう?!」
「いくら何でも多すぎる!!」
職場体験3日目…なぜか看板娘みたいになってる。
「うーん…困ったね」
「めっちゃニコニコして何言ってるんですか?全然困ってるように見えませんよ?困ってるなら少しぐらい説得してくれませんか???」
「インゲニウム、ステインがこれ見たらブチギレるどこじゃありませんよ!?俺ら殺されますって!!!」
「いやいや、ステインだってそこまでしないでしょ」
「インゲニウムゥゥゥゥゥゥ!!!」
「……あれ見てまだ言えます?」
「表出ろ!!今ここで貴様を殺す!!!」
わー、兄さん敵顔負けのヤバイ顔してる。あ、障子たちいるじゃん。めっちゃオロオロしてる。圧紘さんと仁さんは……なんか賭け始めてない?それで良いの?あ、よく見たら目が死んでた。諦めたんだ。なら仕方ない。私も諦めてるから。
「よぉ、ステイン!今日も元気だな!!」
「怖いもの知らずかよ」「馬鹿かこの人」「アレを元気で済ますなボケ」「アーオソラキレイ」
「よし分かったコロス」
「ガチギレだ!!全員避難しろぉ!!」
サイドキックの1人が叫べば、殆どの人が散った。兄さんとインゲニウムの喧嘩をよく見ている…というより、よく遭遇しているのだろうな。
にしても…兄さんのガチギレなんて久しぶりに見たような?
「兄さん落ち着きなよ」
「………………血塗、何もされてないな?」
「うん」
「あの山のように積まれてる物はお前への貢物か?」
「商店街の人たちがお裾分けしてくれた」
「圧紘、お前の個性で圧縮して仁と一緒に大阪まで行ってこい」
「いきなりすぎ!?」
「人使い荒すぎー!?」
「「ま、良いけど」」
((良いんだ…))
「ファットガムなら喜んで受け取るだろ。血塗、良いか?」
「良いよー。兄さんたちも食べたいのあったら貰ってね」
「お、だったらおじさんはコレ貰お〜」
「お、テンタコル〜!たこ焼きあるぜ!昼飯に食うか?!」
「テンヤはオレンジジュースにするかー?」
餌に群がる虫みたい。サイドキックの皆さんや周りの人たちも兄さんたちの様子を見て安全になったと分かって戻ってきてる。
「あ、ステイン」
「なんだ」
「来年のインターン、お前の妹借りて良いか?」
「死にさらせ!!!」
どこからかゴングの音が聞こえた気がした。