【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「はい、あ〜ん」
「ぁ〜」ぱくっ
「美味しい〜?」
「う〜〜」
味は薄いが美味い。やっと離乳食を食べることができた。あと少しすればマルボーロを食べることもできる。頑張れ私!
「…………」ジーーー…
「血染〜?早く食べて学校に行きなさ〜い」
「どうせ明日から休みだ。一日早めても問題ないだろ」
「行きなさい」
「分かった。分かったからその拳を納めろ」
「あ〜〜〜〜」
「………なあ、俺にも」
「ダメよ」
「五回だけ」
「遅刻するわよ」
「……一回」
「良いわよ〜」
「あ〜〜〜」
「………」ス…
「ん」ぱくっ
「可愛いッ…!!!」
「はい。さっさと学校に行きなさい。せっかくの合格が消されるわよ」
そう、兄は雄英のヒーロー科を合格した。その日は私の世話を一日中やってくれたのだ。……合格したのに何故????そこは、ほら、オールマイトの限定グッズとかを頼んだ方が良かったのでは?と、私は思うのだが…。
「血塗、行ってくる。早く帰るから、帰ってきたらいっぱい遊ぼうな」
兄が幸せそうだし、私もなんだかんだで嬉しいから良いや。
「あ〜〜んばんばんば!」
「あらあら〜お兄ちゃんにバイバイしてるの〜?可愛いわね〜」
「ッ……!!」
「血染、血涙出てる」
「バイバイはやめてくれ…!血塗」
「行ってらっしゃ〜い、ってするのよ」
「い〜あ〜」
「行って、きます…!!!」
「………血反吐吐きながら行くみたいね〜」
「血染、シスコン」
「初めての妹だし〜血塗ちゃん可愛いもの〜!仕方ないわよ〜〜!!」
うまうま。味は薄いが美味い。仕方ないがな。早く味の濃ゆい固形物を食べたい…。ジャンクフードが恋しいな……。
「デザートはリンゴよ〜。すりおろしたけど、ゆっくり食べましょうね〜」
林檎!!林檎は美味い、りんご飴にコンポート、アップルパイ……今は食べれない物ばかり浮かぶな。考えるのは止そう。余計に味の濃ゆいものが食べたくなる。
「はい、あ〜ん」
「んあ〜〜〜」ぱくっ
「ちっちゃいお口が可愛いわ〜〜〜」
「ふふ…」
「お父さんも可愛いって言ってるわよ〜」
笑っただけでは?え、もしや母はエスパーか?父の考えてることが分かるならば、エスパーでは?私の母は謎が多すぎる。何の個性なのか、なぜ父と結婚したのか、職業は何なのか、分からないことが沢山ある。それに、父のことも謎だ。口数は少ないし、個性も知らないし、職業も知らない。両親は謎がいっぱいだ。いったい私たちの両親は何者なのだろうか…。
「はい、あ〜ん」
考えるのはまた今度にしよう。今は林檎を食べるのに集中せねば!!