【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「嘘だろ……」
夕方からはインゲニウムと共に保須市をパトロールしていた。ドッポ?兄さんに連れて行かれたけど?
で、敵が現れたって連絡を受けて向かった。そしたら脳無が数体いるじゃねぇか。
「脳無とかふざけんなよ…オールマイトがぶっ飛ばすの精一杯だったヤツだぞ…」
「あの敵そんなヤバイの?!」
「ショック吸収と超再生を持っていたらですけどね。パワーはオールマイト並だと思ってください」
「それなんて怪物?」
「脳無って言う改造敵」
マジでクソ!もうコレいっそのこと殺した方が良くね?!って感じ!!
ヒーローは敵を殺すのダメって言うけどさー…どーせ秘密裏に殺してるヒーローいるんだろうし、あの規則ってあって無いようなもんだろ。
つーか、
「がゥゥぁぁぁァァァァ!」
「うるせぇんだよ!クソ野郎が!!!縛れ、メタリカ!!」
「ロッソネロちゃん、大丈夫かい?」
「まだ血液パックはあります。自分の血を使わなくてもギリいけそうです」
「そうか。良かった…」
「応援来るまで持ち堪えるしかないですよね?」
「そうだね…エンデヴァーが保須に来てるらしいよ?」
「ここまで来れますかね?逃げ遅れた人の救助もあるんですけど」
「ステインたちも手伝ってくれてるし来れるでしょ」
「兄さんがエンデヴァーに道を開けるわけ無いでしょ?何言ってるんですか」
「そうだった。ステインはエンデヴァーアンチだった」
さーて…ホントどうすっかな……
1人でやるには限界あるし、2人でやるにも私が足手纏いになる。
「っらぁ!!!」
個性を使わずに三節棍や木刀で戦うのも辛くなってきた。
「ロッソネロちゃん!!」
「?!」
「グギャアァァァ!!!」
しまった…後ろ取られ……
BZZZZZZZZZT!!
「ア゛ァァァァァ!!!!」
「……は、」
電…撃?
倒れていく黒焦げになった脳無の背後に人がいた。片手を突き出していることから個性を使用したのだろう。
「…………」
「ま、待て!」
立ち去ろうとするソイツを引き止めると、ソイツは振り返る。
顔は面で隠されて見えない。何も言うことができない私に痺れを切らしたのか、再びソイツは立ち去ろうとする。
「ロッソネロちゃん!!」
「!…インゲニウム」
インゲニウムに呼ばれてソイツから目を離してしまった。目線を戻した時にはソイツはもういなかった。
「ロッソネロちゃん、さっきの人は?」
「……助け、られました」
「…だとしても、あの人は敵として扱われる。さ、ステインが近くまで来てる。急いで合流しよう」
「はい」
おそらくアイツがここにいたのはパンドラ関係だろう。それでも、私を助けてくれたことには変わらない。もし…次、会えたのなら言わなくてはならない。
「また勝手に出歩いたのか」
「………っせぇ」
「助けてやったのになんちゅう態度じゃ」
「死ね」
「崩れた顔も治りきってないんじゃから大人しくしとけ。まったく……」
「………」