【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「………スゥ…ふぅー…」
「よ、ステイン」
「今は赤黒だ」
「悪りぃ、悪りぃ。てか、お前タバコ吸うんだな。意外だ」
「嗜む程度だ。それに弟たちの前では吸わなねぇようにしてるからな。つーか、何でここにいる」
「お前を探してたんだよ。職場体験の初日の答え合わせをしたくてさ」
「答えなんぞ決まっている」
「だろうな。俺もそうだし」
「意味ねぇな」
「だなー」
「お疲れ様〜!!」
「お前ら飲め飲め!あの2人の奢りだぞ!!」
「兄ちゃんは?」
「喫煙所に行ったぜ」
「え、兄さんタバコ吸うの?気付かなかった…」
「タバコ吸ったあとのケアちゃんとしてたからな。タバコ臭いって言われたくない!って言ってよ」
「でもアイツ、電子タバコは吸わないよな」
「そりゃ肺がんリスク高くなるからだろ。元々嗜む程度でしか吸わねぇし、1年に1箱消費するかしないかぐらいだしよ」
現在、私はステインの事務所…ではなく、普通のファミレスにいます。血染兄さんと秀兄さん、仁さん圧紘さんはもちろん、インゲニウムと飯田、障子もいる。まー…打ち上げだな。
「俺もいて良いの?」
「もうドッポも一員だろ?だから良いんだよ」
「……で、帰りどうすんだ。アンタら2人酒飲んでっけど」
あ、心読んで本音かどうか判断したな。
「「……秀一くん!」」
「俺、バイクで来てるんで」
「「なんで?!!」」
「車検中だからだけど」
「先週話しただろ…」
「「血染」」
「……何でお前さんたちボロボロなんだよ」
「「コイツが……」」
「なんだ。いつもの下の子自慢か」
「血染ー、帰りどうすんだ?」
「血塗たちと一緒に駅まで帰るが?」
「んじゃ、俺らはタクシー捕まえて帰るか」
「領収証貰っとけよ」
「「うーい」」
ゆる〜い返事をしてまた飲み始める仁さんと圧紘さん。飯田はインゲニウムとドリンクバーに行ったし、障子は秀兄と話してる。
私の隣に座った血染兄は疲れてるように見える。
「ハァ……」
「?どったの」
「公安連中」
「兄さんたち、依頼中じゃなかった?敵たちの動向調査ってここ暫くはソレ受けてるんでしょ?」
「敵連合の調査に変わったんだよ」
「……え?」
「保須に脳無が出たからな。そのせいでこっちは一から調べ直しだ」
「うわぁ……資料もまとめ直しってことだよね?」
「やはり公安はクソ。潰さなければ…」
「兄さんが敵になるからやめようね?」
パンドラが死ねばある程度は収まると思うけど、一体どれだけの犠牲が出るのやら……あのパンドラがタダで死ぬとは思わない。とんでもない爆弾を仕込んでるだろう。
何より聞きたいことがある。ソレに答えてから死んでほしいものだ。
「兄さんが敵になったら、私、兄さんについていくからね」
「俺も同じ気持ちだ」
「なら、お互いならないようにしようね」
「嗚呼」