【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

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期末試験に向けて

 

 

「おはよー」

「血塗、お前大丈夫だったか?!」

「?……あー、保須のこと?怪我なく終わったよ」

「え、赤黒さんもいたの?!」

「気づかなかった…」

「緑谷と轟もいたのか?場所が離れてたんだろう。広範囲に出現したから仕方ない」

 

 

実際、飯田が兄さんと逸れてエンデヴァーと合流したらしいからな。

 

 

「ステイン先生がエンデヴァーに蹴りを入れたのはビックリしたよ」

「待って?私それ聞かされてない」

 

 

兄さんからも圧紘さんからも仁さんからも聞いてないんだが??

 

 

「障子」

「赤黒、それは俺も知らない」

「飯田」

「……言うなと、ステイン先生に…」

「………ふーん」

 

 

あれだけ?私には何があったか報告しろとか?いろいろ言ってくるのに?私には何も言わないんだ?

 

 

「へー」

「赤黒?」

「血塗、いるか?」

「ステイン先生」

「………おはようございます、ステイン先生(・・・・・・)!」

 

 

ピシッ…と兄さんが固まる。

 

 

「ち、血塗…」

「はい、何でしょうか?」

「何で敬語…」

「エンデヴァーに蹴りを入れた」

「!……それは、条件反射というか…」

「私、知らなかった」

「報告するまでも無いと思って…」

「は?」

「いや…その………スミマセンデシタ」

 

 

兄さんは私の前で土下座した。

 

 

「私は謝ってほしいわけじゃないの。ヒーローになってない私に言えないことがあるのは分かってるよ。でもね?報告できるものはしてほしいの。兄さんがいつも私に言ってることでしょ?」

「ああ…すまなかった……」

「ほら、立って?」

「ああ……」

 

 

少しシュン…としてる兄さんが可愛くてちょっと笑いそうになる。

 

 

「……なに笑ってるんだ?」

「笑ってないよ」

「笑いそうになってるだろ」

「兄さんが可愛くて」

「…………????」

「あれ?兄さん?」

「おれが、かわいい…??」

 

 

兄さんの思考が宇宙に行ってる…写真撮って秀兄さんに送ろ。

あらやだカッコいい。

 

 

「急に写真を撮るな」

「バッチリポーズ決めといて何言ってんの」

「ハァ…お前らそろそろ席に座れ。相澤来るぞ」

「「「「「はーい!」」」」」

 

 

兄さんの言葉で皆んな自分の席に戻っていく。

今のうちに秀兄さんに送ろ。あ、返信きた。

 

 

『クソカッケェ』『神かよ』『好き』

 

 

分かる。私たちの兄さんはマジでカッコいい。

 

 

「はい、皆んなおはよう」

 

 

あ、相澤先生来た。スマホしまお。

 

 

「しばらくすると林間合宿がある」

「その前に期末テストだがな」

「もちろん、赤点取ったやつは学校に残って補習だ」

 

 

何人か絶望してる…

まぁ、私も苦手な教科はあるからな…社会とか。英語も少し苦手…

 

 

「「全然勉強してなーい!!!」」

「いや、さすがに復習ぐらいはしてるでしょ?」中間11位

「そりゃぁ少しはしてるけど……」中間21位

「本当に少しだよねー」中間20位

「俺は血塗と復習してるぜ」中間13位

「そうなの?」

「力道と一緒にお互いが分からないところを教え合いながら解いてる。たまに秀兄さんがくるから教えてもらったりしてるな」

「その人もヒーロー科?」

「いや、秀兄さんは経営科だ」

「普通科とか経営科の方がヒーロー科より成績良いからな〜」

「「そうなの?!」」

「ヒーロー科は実習が多いだろ?他の科のその部分は座学が殆どだったらしいぞ」

 

 

実際に兄さん達の総合点数を見せてもらったら秀兄さんの方が高かった。

 

 

「クラス内だと兄さんは高かったが、比較するとそうじゃなかったから驚いたんだよなぁ…」

「てか、血塗ちゃんはステイン先生に教わったりしないの?」

「血塗のほうが頭良いぞ」

「「「ステイン先生!?」」」

「ん」

「……クラス順位…10位」

「え、これ誰の?」

「俺の学生時代のだ」

「こっちのはクラス順位7位って書かれてる」

「そっちのは弟の秀一のだ」

「で、コレが私の」

「総合点数見てみろ」

「………あ、ステイン先生のほうが低い!」

「俺は戦闘技術は良いが、それ以外がパッとしなくてな」

 

 

実技で卒業まで乗り切ったタイプだからね、兄さんは。当時を知ってる先生に話を聞くと「戦闘中の頭の回転はピカイチ」とか言ってたし。なんかめっちゃ悔しそうな顔してたけど。

 

 

「兄さんの在籍時代ことが知りたいならリカバリーガールとかハウンドドッグ先生に聞いたほうが良いよ」

「やめろ」

「それかエクトプラズム先生」

「やめろ」

「根津校長」

「絶対やめろ」

 

 

 

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