【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「力道」
「なんだ?」
「休憩するか?」
「……する」
今日は土曜日。私は力道と共にテスト勉強をしているが、力道に限界がきている。2時間ぶっ続けでやったらそうなるだろうが、それにしても今にも死にそうな顔はなんとかしてほしい。
「あ、アイスあるけど食べる?」
「どんなの?」
「ハー○ンダッツ。バニラ」
「え?!」
「しかも業務用」
「マジか!」
「チョコスプレーもあるよ」
「最高かよ!!!」
あ、蓋になんか書かれてる。
『1人1日2個まで』
……入れたの血染兄か。だよね。私コレ買った覚え無かったし、貰った覚えも無いもん。合鍵渡してるの兄さん達だけ。決まりとか蓋に書くのは血染兄だけ。せめて入れたことを連絡してくれれば良いのに…
「アイスクリームディッシャー見つけたぞ」
「わざわざ買ったのか…」
「血染さんだろ」
「道具は秀兄だと思う…」
「愛されてんな」
「うん。嬉しいけど、連絡してほしい……」
適量掬って器に入れ、チョコスプレーをかけて食べる。
「「美味〜」」
「幸せ〜」
「もう1個食おうぜ」
「……力道」
「ん?」
「食パンがあるぞ」
「……!!」
「蜂蜜とバターもある」
「!?!!」
「もう1個は…もう一仕事終えてからにしないか?」
「だな」
ハニーバタートースト(アイス乗せ)を食べるために力道は燃えた。確認のために作った小テストも高得点を叩き出した。
「ご褒美効果ってスゴ…」
「俺ってこんな点数取れるんだな…」
「……食べる?」
「食べる」
いそいそと2人で準備をして調理を始める。
「蜂蜜多くない?」
「血塗だってバター多いじゃねぇか」
「……ま、ご褒美だし良いか」
「そうだな」
ナイフとフォークを出して準備は万端!
「「いただきます!!」」
一口サイズに切り分けて口に運ぶ。
「!」
「う…」
「「美味〜〜!!」」
「バターが染み込んでてジャワってした!」
「この甘じょっぱさがたまんねぇ!!」
「あつあつトーストにアイスの冷んやりさもサイコー!!」
「もう1個食いたい」
「アイスの上限」
「バレたら食えなくなるもんな…」
「我慢だよ。力道」
「明日も頑張ろうぜ」
「もちろん。ところで、ジム行かない?」
「行く〜」
カロリー消費のために軽くジムで運動することを提案すれば了承された。身体づくりを怠らないようにするのも習慣付いてきた。
「忘れもんない?」
「ない」
「じゃ、しゅっぱーつ」
「おー!」
「あの子はアイス、喜んでくれたかな?」
暗いモニターだらけの部屋…その中でニタリと笑う男。
部屋の壁、モニターの端には同一人物と思われる少女の写真が貼られていた。
「もう少しだ…もう少しすれば」