【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
確か中学の夏休みだったかな?猛暑が続いてクソ暑かった時の話なんだけど……
ミーンミンミンミンミン…
「……」
「……み…」
ミーンミンミンミンミン…
「みず……くれ…………」
ミーンミンミンミンミン…
「助かった……ありがとな血塗」
「……その長袖長ズボンやめたら?」
「やめてぇのは山々なんだが…若が潔癖症でよ…」
「汗が染み込んだシャツの方がバッチイでしょ」
「……何も言えん…」
近くのドラッグストアで箱アイスを買いに行った帰り、公園で倒れてるこの人を拾った。
軽い熱中症だったようで、水分摂らせて涼ませたらある程度回復した。
「アイス食べます?」
「買ってきてたやつか?」
「他にもありますよ?。かき氷とか」
「アレか。懐かしいな」
それ遠回しに年寄りくさいって言ってんのか?このオッサン。
「血塗〜数学教えてくれ」
「力道」
「あ、お客さん来てたのか?」
「気にするな。かき氷に人生を捧げてるただのオッサンだ」
「んなわけねぇだろ。相変わらず失礼なガキだな」
「力道も食うか?」
「いや、いらねぇ」
このオッサン、一応敵なんだよなぁ。力道には言わないけどさ。
「血塗の知り合い?」
「ノーコメント」
「昔っから失礼なガキだぜ?お前はコイツの彼氏か?」
「今時その発言セクハラになるから気をつけろよオッサン」
「お前、いつにも増して失礼すぎねぇか」
「自分の立場分かってます??」
「う………」
「ハァ…悪いけど力道、出直してきて」
「ん。分かった。終わったら連絡くれ」
「りょ〜」
そう言って力道は帰ってった。さて……
「で?
「俺は入中…」
「違うでしょ?声、姿形は一緒でも、あの人が理由もなくココには来ない」
ココは兄さんの
「あの人は…入中さんは私を名前で呼ばない」
「……」
「一体誰で、何の目的でココに来たのか…」
「じっくり聞かせてもらうとしよう」
「血染兄、秀兄」
「血塗、無事か?」
「力道から連絡あったぞ。怪しい奴がいるって」
「そりゃ、私がこの人について何も話さなかったら怪しいと思うでしょ」
私、力道には知り合った人の思い出とかペラペラ話してるからね。その私がノーコメントって言ったら怪しむでしょ。
「………」
「ダンマリか…秀一、塚本に連絡しろ」
「塚内だよ、兄ちゃん」
「………た」
「あ?」「ん?」
「バレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレた」
「秀一、玄関閉めろ!!」
「ババババババレバレレレレレレレ」
急に発狂?錯乱?したソイツは顔を抑えて
「あの人の姿を真似て何をしようとしたんだ。偽物」
「ババババbbbbbbbbbbbb」
私の言葉でどんどんソイツは震えだす。
「Aaaaaaaaaaaaーーーー!」
最後の力を振り絞って秀兄の拘束から逃れ、ソイツは外に逃げ出した。
「aーー…aa……!!!」
外に出た瞬間、ソイツは目の前で塵のように身体が崩れ、消えていった。
「後日、警察に監視カメラとか色々調べてもらったけど私たち3人以外の記憶と記録は丸っと消えておりましたとさ」
「「「「「こ…こっわーー!!」」」」」
「そんな本格的な怖い話はしなくて良いから…」
「にしても、血塗ちゃん凄いね!作り話なのに本当に起こった事みたいだったよ!!」
「え?私この話が作り話なんて言ってないよ」
「「「「「………………」」」」」
「え……」
「血塗、ちゃん?あの話、作り話だよね?」
「いや、分かりやすい作り笑いしないで!?」
「作り話だよな?!!赤黒!?」
「血塗ちゃーーん!?!!」
「………」*1
「ああ…あの話は血塗が中学から良く話す怪談話だ」*2
「なら作り話なんですね」
「作り話なんて一言も言ってないぞ」
「?!!!」
「aa〜!」
「Aaaa〜!」
「a〜…あ」
「ありがとう」
「■を覚えてくれてありがとう」
「ありがとう…ありがとう」
「ありがとう………」