【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「な…ァ"?!!」
「やった!成功した!!」
兄さんの血を使って兄さんの手脚を縛ることに成功。ただし、制限時間は最大8分。時間が過ぎれば兄さんが有利になるだけ!!
「ちゃんとリカバリーガールに診てもらってね?」
「……成長したな」
「兄さんの妹だもん!!」
カチャ…
『赤黒血塗!!試験合格!』
「個性解くよ〜」
「おう」
「痛かったら言ってね。止めるから」
「ん」
根本どうしよ…引っこ抜く?下手に引っこ抜いたら大変だよね?うーん……
「……兄さん、自分で引っこ抜ける?」
「分かった」
ブチッ!!
「ヨシ、リカバリーガールのとこ行くぞ」
「躊躇ねぇな。痛覚死んでんのか??」
「血は出てないから大丈夫だ」
「使ったこと少し後悔した」
他の人に使う場合にはマジで気を付けよ。あと、兄さんには2度と使わないようにしよう。躊躇なく抜いたの怖かった。
「こんの大馬鹿者!!!」
「すみません……」
「ステイン!!アンタまだ消化しきれてなかったのかい!?雄英に通ってんだから諦めなって何度も言っただろう?!!」
「だが…」
「だがも何も無いよ!!人の決めた道…ましてや、妹の目指した道を身内のアンタが否定してどうすんだい!!」
「……ハイ」
「まったく…」
「血塗ちゃん、大丈夫?」
「まぁ、いつかこうなるだろうなとは思ってたから…」
「でも…」
「私は兄さんにどれだけ否定されてもヒーローの道に進み続けるよ。私の個性で誰かを救えるなら救いたいもん」
「血塗ちゃんカッコイイ!!」
「アンタ妹にあんな事言わせて何も思わない…」
「血塗ぃ……!」
「なんて事は無いみたいだね。泣くくらいなら言うんじゃないよ」
あ、力道みっけ。切島担いでゴールしてんじゃん。
「砂藤くんが使ってる武器って、血塗ちゃんが使ってるやつに似てるね」
「三節棍のこと?貸したからね」
「え?!貸したの?!!」
「うん。武器の貸し借り禁止って言われてなかったから」
「ルールの抜け道探しや…」
「力道の個性と三節棍は相性が良いからね。力道や障子が時々羨ましくなる」
「血塗ちゃん…」
女である私の身体能力の限界…これ以上、力をつけることができないのは分かっている。個性が母と同じであれば、少しは違っていたかもしれない。私が男であれば…いろんな、たらればが頭に浮かぶ。
「これだけはどうしても気にしてしまう」
「……その差を埋めるように技術を磨け」
「兄さん…?」
「俺の個性はオールマイトやエンデヴァーのような戦闘向きの個性ではない。だからと言って諦めはしなかった。俺は技術を身につけ、磨いてきた。そして今の俺がいる。血塗、無理に力をつけようとするな。身に余る力はお前を殺しにくるぞ」
どうやらこれは兄さんなりの励ましらしい。分かりづらいなぁ…でも、とっても嬉しい。
「ヒーローになって兄さんたちと並びたいから無理はしないようにするよ」