【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

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悪意の波紋

 

 

「おはよー……って、どしたの?」

「血塗ちゃんっ…!お土産話…楽しみにしてるから……っ!」

「え?何の話?」

「実技試験で合格できなかったからだとよ」

「あー…」

「でもよぉ…俺や瀬呂も行けるか分かんねぇよな」

「相方に担がれてゴールだしな…」

 

 

兄さんや相澤先生なら全員参加が妥当だが…期待させて外れた時が怖いから言わないでおこう。

 

 

「林間合宿は………全員行きます

「「「「「どんでん返しキタァァァァ!!」」」」」

「言っとくが、赤点になった奴は合宿先で補習だ」

 

 

あ、心当たりある2人が沈んだ。

 

 

「赤点は芦戸、上鳴、切島、瀬呂…の4名だ」

「「だよなぁ…」」

「理解しているなら結構。じゃ、あとはコレ見とけ」

 

 

林間合宿のしおり……必要な物は確認しておこう。

 

 

「血塗ちゃん!」

「どうした」

「今度の休日、皆んなで買い物行こうと思うんだけど…どうかな?!」

「良いな。いつだ?」

「えっと……あ、この日!」

「……すまん。その日は予定があってな…」

「そっか…」

「ちなみに、どこで買い物をする予定なんだ?」

 

 

聞いてみると、あのデカめのショッピングモールらしい。人が多いから私はあまり行かないところだな。だが丁度良い。

 

 

「私の予定もそこなんだ。もしかしたら会うかもな」

「ホント?!」

「ああ」

「やった!!」

「予定って何?」

「買い物の手伝いだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして予定当日…

 

 

「ち、血塗ちゃんがデートしてる〜!!」

「血塗ちゃんってこういう陰のある男性が好きなの?!」

「わ、私たちはまだ学生ですので交際相手の年齢は考えるべきかと!」

 

 

何を言っているんだ??

 

 

「えっと……?」

「……血塗から聞いていたが、こうも早く会うとはな」

「私も驚いてるよ」

はじめまして(・・・・・・)!私たち血塗ちゃんのクラスメイトで…」

「知っている」

「あ、そっか。血塗ちゃんから聞いてますよね」

「いや、その人は…」

「あ、お名前教えてもらって良いですか?!」

「赤黒血染だ」

「「「「「………え?えぇぇぇ?!!!」」」」」

 

「あれ?血染さんじゃん」

「砂藤の知り合いって事は赤黒の関係者?」

「関係者っつーか…血塗の兄貴だぞ?」

「三兄妹って言ってたよね?」

「ステイン先生と血染さんと赤黒か」

「いや…そうじゃ無くて」

「?血塗の次兄の名前は秀一のはずだが…」

 

「血染さーん!!」

「力道か」

「血塗の手伝いって血染さん関係だったんっすね」

「ああ。事務所の備品が足りなくなってきてな…」

「事務所?」

「もしかして血染さんもヒーロー?!」

 

 

あ、まさかとは思うが……

 

 

「みんなに質問して良いか?」

「何?」「?」「良いよー!」

「兄さんが誰か…もしかして分からないのか?」

「血染さんでしょ?」

「ヒーロー名ってこと?」

「有名なの?」

 

 

マジか……通りで昔からオフの時は誰も話しかけて来ないな。とは思ったけども。そんなに違うか?

 

 

「血染さんのヒーロー名はステインだぞ」

「「「「「ス…ステイン先生?!!!」」」」」

「やっと気付いたか…」

「いや、いやいやいやいや!!雰囲気変わり過ぎでしょ?!」

「「そうか??」」

「2人は見慣れてるからだろ!?」

「ヒーロー雑誌で特集しようとしてたのに、忽然と姿を消した。なんて言われてるんだよ?!」

「……ああ、何度か記者が来てたがソレが目的だったのか」

「目元とかハッキリしてないと意外と分からないんだな」

 

 

さて、ある程度兄さんの手伝いは終わったし…皆んなとショッピングを楽しもうかな?

 

 

「お前ら待て」

「……兄さん」

「チッ…敵連合の死柄木弔を見つけたと報告があった。お前らは警察が来るまでココで待機。飯田、お前は警察に通報しろ。なんか言われたらステインの指示だと言え。良いかお前ら、騒ぐな。ココにいる客全員が人質だと思え」

「死柄木弔が1人で行動してるとも考えずらい。仲間もどこかに潜んでる可能性もあるしね」

「そうだ。ったく……せっかくの休日が台無しだ」

「気をつけてね。兄さん」

「ああ」

 

 

その後…死柄木弔は兄さんに見つかるも、黒霧の個性により逃走。警察が到着する頃には兄さんが戻って来た。なぜかドッポがいたが、考えれば兄さんに連絡したのは彼だと分かる。

事情聴取は兄さんとドッポがされるらしい。ショッピングモールは閉鎖。私たちはすぐに解散になった。

 

 

「嬢ちゃん」

「なんだドッポ」

「……すまねぇ」

「何がだ」

「今は言えねぇ…でも、必ず言う。一つだけ聞きてぇんだ。嬢ちゃんは、止むを得ず……敵に家族を人質に取られて、仲間を裏切る行為をしてる奴を許す事はできるか?」

 

 

彼は…何を聞いたのだろうか?誰から聞いたのだろうか?いつ聞いたのだろうか?今聞こえたのであれば、ヒーローと警察にドッポは話すだろう。でももし…ソレを雄英で聞いたのなら、内通者ということになる。そして私にソレを言うってことはA組にいる。

なるほど。だからドッポは謝ったのか。聞いた時に言わなかったこと…

 

 

「どんな理由があろうとも、罪は罪だ。責任から逃れることはできない。ソイツの考え次第では私は許すことはできない」

「だよな…」

「しかし、一番許せないのはその敵だ。ソイツにとっての宝が家族だと分かっているから人質に取ったとしか思えない。私はその敵が許せない」

「……嬢ちゃんらしい答えで安心したぜ。あ、この話ステインには内緒な?俺が独断でやってるから、バレたら殺されちまう」

「馬鹿か貴様」

 

 

ドッポが呼ばれ、入れ替わりで兄さんが出てきた。兄さんはドッポの終わるまで待つらしいので、私1人で帰ることになった。

 

 

「気を付けて帰れよ」

「うん」

 

 

ドッポの話に出てきた敵のやり方……思い当たる人物は1人だけいる。AFO(パンドラ)だ。意味不明の怪物、生きる厄災のアイツが関わっている。いや、もう手遅れの状態かもな。アイツはそういう奴だ。林間合宿は警戒しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう少しだね。僕のお姫様…」

 

 

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