【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「血染〜血塗ちゃん〜!ごめんね〜!!お母さんたち出張になっちゃって〜!!」
「すまん……」
「良い。気にするな。学校は休んで血塗の面倒を見るから」
「もう連絡したわよ〜?」
「は?」
「学校一緒に来て良いらしいわ〜!校長先生は器の広いお人なのね〜!!」
「ハァァァァァァァ?!!!」
「あ゛ぁぁぁぁぁ!!!」
「!すまん血塗。大きい声出してすまなかった。怖かったな。ビックリしたな。驚かせてごめんな」
はい。兄の叫び声で目が覚めました。いや、本当に驚いた。そしてまだ眠い。
「ハァ……分かった。荷物は?」
「用意してるわよ〜抱っこ紐もあるわ〜」
「オムツ、オヤツ、離乳食」
「帽子も用意してるわよ〜」
「充分か…。分かった。連れて行く」
「は〜い。お願いね〜!」
「行ってきます」
……………兄と一緒に雄英に行く?え、絶対嫌だ。知らん人に触られたく無いし、見られたく無い。絶対に嫌だ。
「ハァ………すまん血塗。雄英にはリカバリーガールがいるから俺が授業の時はそっちにいてくれ」
「う〜?」
嫌ですけど?
「………ハァ、お袋との約束破るとアイアンクローされるから行くか」
「うあ〜〜〜」
「帽子被せるぞ血塗。外はまだ少し肌寒いからこれを着ておけ。抱っこするぞ?………キツくないか?よし、行くぞ」
あーーー連れていかれる〜〜〜〜!!
「「「「「きゃーーー!可愛い〜〜!!」」」」」
「っ……!」ぷるぷるぷる
「血塗が怖がってるだろ!!散れ!」
「「「「「えーーーーーー」」」」」
「ハァ……血塗、喉乾いただろ?」
「ぅ〜〜」
「待ってろ。…………あった。ほら、血塗。ゆっくり飲めよ」
「ん〜〜」ちゅう…ちゅう…
「「「「「可愛い〜!!」」」」」
帰りたい…今すぐ帰りたい。兄の側にずっといたい。無理だろうけど。あーーー早く帰りたいなー。
「血塗、せんべい食うか?」
「あ〜〜〜〜」
「涎出てるぞ。半分にするから待ってろ」
パキッ!
「ほら」
「ん〜」もしゃもしゃもしゃ…
「妹ちゃん、歯生えてるんだ」
「嗚呼」
「ん〜〜」
「美味いか?」
固形物はありがたいが、ふやかさないと噛みきれないのが辛い。美味しいがな。
「?あ〜?」
「俺は大丈夫だ。血塗が食え」
「んい〜」
「可愛い」
「生後何ヶ月?」
「6ヶ月だ」
「んじゃ、もうすぐ寝返りできるんじゃない?」
「………寝返り」
まあ、確かに出来そうではある。もうちょっとのところで戻ってしまって頭を何度も打ちそうになったがな。毎回兄が間一髪で防いでくれた。本当にありがとう。
「血塗、俺はこれから実技があるからリカバリーガールのところに行こう」
「うー?」
「ぐっ…可愛い…!!!」
「うわ、血涙出てる」
「赤黒、シスコンすぎね?」
「写真撮ろ〜」
血の涙を流す兄にリカバリーガールの下へ連れていかれた。
「お願いします。リカバリーガール」
「任せな。アレルギーとかは無いのかい?」
「今のところは無いようです。お茶はコレで、せんべいをさっき食べたので何か欲しがったらボーロを2個渡してください」
「分かったよ。さっさと行かないと遅れるよ」
「では、お願いします。血塗、行ってくるぞ」
「ぁ〜〜」
「可愛い」
「さっさと行きな」
「失礼します」
眠くなってきたな…兄が戻ってくるまで寝よう。
「血塗…血塗」
「うー……」
「起きたか?」
「んば〜〜」
「まだ眠いか?」
「あう〜〜」
「そうか。だが、飯は食おうな?」
「んや〜」
「血塗、我儘言う…な……」
コロン
「きゃ〜〜」
「おや、寝返りしたね」
「………我が生涯に一生の悔い無し」バタ…
「というわけでね。午後の授業は休ませてやりな」
《分かりました。それで、赤黒くんは…》
「ああ、今は…」
コロン
「きゃ〜〜」
「ぐはっ!!」
「妹ちゃんにトドメをさされたよ」
《え?!!》