【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】 作:風人雷震
「血塗!」
「兄さん!」
「良かった…すぐに来れなくてすまなかった」
「良いよ。マスコミとかの相手もあったんだろうから…」
「雄英は謝罪会見をすることになった」
「…え?」
「2度目の敵襲撃、生徒1名が拉致された。他にも重傷者が数人いるし、意識不明になった生徒だっている。謝罪は必要だ」
「……そっ、か…」
「会見に出るのは校長とA組担任の相澤、B組担任のブラドキングだ。俺も出ようと思ったが、俺がいると謝罪会見にならないらしいから出るなと言われた」
「兄さんはマスコミの天敵みたいなものだからね…」
「みたいだな。不便に思ったことがないから気にしなかったが、ここで壁になるとは……」
「でも、そこでジッとしてないのが兄さんでしょ?」
「……ああ。生徒たちの保護者全員に謝罪の電話をした。それで許されるとは思っていない。だから後日、菓子折り持参で謝罪に行こうと思っていたんだが…それを保護者たちに言ったら断られてしまった。何故だ?」
「それ、校長先生にも言ったの?」
「言った」
「校長先生はなんて?」
「逆に迷惑になるからやめるように。と…」
「保護者の人たちには何て言ったの?」
「こちらの慢心、油断による生徒たちの怪我への謝罪。前回の襲撃の対策として行った急な合宿場所の変更及び情報規制による謝罪。お詫びとして、治療費は全て俺が払うことを話した」
「治療費を全員分払うって…いくら兄さんの貯金で払えるからって言ってもさすがに…!」
「すぐに校長に止められた。俺だけじゃなく、雄英の責任だからと言われてな。だから治療費は雄英が払うことになった」
了承してくれたから良かったが……と、少しブツクサ言ってる兄さん。兄さんは…少し、やり過ぎることがあるからな。その場に校長がいてくれて良かった。
「今後…襲撃がないよう敵連合全員、捕まえることを約束した」
「……兄さん」
「圧紘と仁はまだ向こうだ。秀一も準備が出来次第コチラに来る。爆豪勝己の救出と同時に行動を開始する」
「頑張って」
「必ずやり遂げる」
それはそれとして……
「兄さん、果物切りすぎ。私だけじゃ食べきれない量切ってるよ」
「す、すまん!」
「血流とかに良い果物買ってきてくれたのはありがたいけど、多いよ…特にメロン1玉はさすがに……」
「リンゴとグレープフルーツもあるぞ」
「切った果物をタッパーに入れて、さらに片手にメロン1玉持って病院来てるの凄くシュールだよ」
「アイツらが帰ってきたら残りを食わせるか」
「まずは私が食べれる分は減らすから、兄さんもある程度減らそうね?」
あ、美味しい。
兄さん、メロンは切らなくて良い。持ってきてもらってアレだけど、要らないから。だからそのナイフしまってね?分かった?