【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

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神野区の悪夢…そのゴ

 

 

「「血塗ちゃん退院おめでと〜!」」

「まだ、退院しませんけどね。仁さんと圧紘さんも潜入捜査お疲れ様でした」

「嬢ちゃん、俺は?」

「ドッポもお疲れ」

「あんな化け物相手に生きてた嬢ちゃんスゲェよ!!!俺と会った頃ぐらいなんだろ?!!良く無事だったなぁ!!」

「ドッポ、それ詳しく聞かせろ」

「オケ」

「血塗、また明日来るな」

「じゃ、またね〜」

「またなー」

 

 

兄さんたちは病室から出て行った。話す内容が内容だから事務所に帰ったのだろう。

私の怪我は1番重症だった内臓は完治した。手術は私が眠っている2日間の時にやったようだ。手術跡もリカバリーガールの個性で綺麗に治って消えている。ここまで綺麗に治るのは予想外のことらしい。

祖父の個性が自己治癒力を高めることができることを話せば納得された。遺伝によってそういった部分を受け継ぐことがあるのだと言う。特に私は祖父と同じ血液系の個性だから濃く出ている…と言うのがお医者さんの話。おそらく血染兄も同じだろうが、あまり怪我しない人だから分からんな。

腕と足の骨はあと4日かかる。本来なら1週間はかかるが、骨の治りからして早くて明々後日には退院できるとのこと。

 

 

「しかし暇だな」

 

 

家から持ってきてもらった本は読んだし、寝るにしては早いし……

 

 

「うーん……」

 

コンコンコン

 

「はい、どうぞ」

「よ」

「い、入中さん?!何で病院に……」

「んなことより、また敵襲撃じゃねぇか。お前も入院するぐらいの怪我しやがって…」

「……謝罪会見見たんですか」

「まぁな。リンゴ食うか?」

「はい、いただきます。皮はそのままで」

「了解……あ、そうだ。お嬢がヘアゴムとペンダントを喜んでた。お前のおかげだ」

「良かったですね」

「お嬢はリンゴが好きだと」

「可愛いですね」

「…あんなに笑ってるのは久しぶりに見た」

「そうですか」

「最近は外に出て遊んでも笑わなくなってたからな…ほんの少し、安心した」

「……そうですか」

「ほらリンゴ」

「ありがとうございます。そこに置いといてください」

「……腕、怪我したのか」

「足もやられましたよ。でも、早くて明々後日には退院できます」

 

 

置く場所を指差したから外固定された腕を見られた。見られて困るものでもないから別に良いか。

 

 

「お前の兄貴は何してた」

「兄さんが助けてくれたから私は生きてるんですよ?私が相手したの血狂いマスキュラーでしたし」

「……そうか」

「てか、入中さん仕事は?」

「休みだ」

「……極道にも休みってあるんだ」

「一応ある。殆ど屋敷で過ごしてる奴が多いがな」

「ふーん…で?何でココに来たの?」

「普通に見舞いだ。ネットで調べれば意外と出たぞ」

「嘘だろ…情報管理どうなってんだよ」

「裏から仕入れた情報だぞ?管理云々言える問題じゃねぇだろ。それに今はオールマイトの引退で世間はてんてこ舞いだからこうやって来れんだ」

 

 

シャクシャクとリンゴを食べながら入中さんの話を聞く。このリンゴ、蜜が多いな。美味。

 

 

「お前は…」

「?」

「このまま雄英に通うのか?」

「通うよ」

「何故だ?敵の襲撃に2度も遭遇して、今回はそんな大怪我までした!なのに何故」

「ヒーローってそういうもんでしょ」

「は…」

「ヒーローって殉職する可能性が最も高い職業だって分かってる。でも、兄さんたちがそこにいる。それに憧れちゃったから目指してる。今更諦めたらカッコ悪いし、私が嫌だから」

「……そうか…そうだな。お前はそういう奴だ。だから俺は…」

「入中さんって小心者だよね」

「いきなり失礼だな。まぁ、その通りだが……」

「だから最悪を見ちゃうんでしょ?それで慎重になる」

「……合ってる」

「じゃあ、入中さんが思う最悪って何?」

「そりゃぁ、死穢八斎會が消えることだ」

「何でヘアゴムとペンダントを買ってあげたの?」

「お嬢が喜ぶと思って…」

「何でその子のために行動したの?」

「組長の孫だから…」

「入中さんが守りたいモノって何?」

「………組長とお嬢…と、死穢八斎會」

「もう一度聞くね?入中さんが思う最悪って何?」

「…………ありがとな」

「良いよ〜暇だったし。慎重になり過ぎて最悪を履き違えることは誰にだってあるよ。その時は何も知らない第三者に話を聞いてもらう方が良いのさ。じゃ、またね。入中さん」

「……あばよ」

 

 

あらら…次会う約束されなかったな。ま、入中さんの話的に仕方ないのか?組内の問題っぽいし…私が介入できることじゃ無さそうだしな。

 

 

「次に会う時も入中さん、無事だと良いなぁ…」

 

 

 

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