【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

93 / 131
仮免試験 そのニ

 

 

一次試験で使用するボールと3つの的を配られた。的を体のどこかしらに付けるらしい。無論、的が隠れないようにしなければならない。

 

 

「……急所部分に付けるか」

「お前のそういう思考はステインさんからか?」

「ちなみにどこ?」

「代表的な心臓、これは前に付ける。あとは僧帽筋、これは背後。残り1つなんだけど……肝臓や腎臓どっちが良いかな?」

「どっちでも良いよ……」

「全部前に付けないんだね」

「死角は潰したいけど潰せないものなんだよ緑谷。仲間がいるから背後は安全だ!なんて思ってたらサクッとやられる。私は何度もゲームで経験した。たかがゲームと思うなよ?ゲームってのは戦略とか色々勉強になるんだ。油断しないようにしてもいつの間にか気を抜いてるんだよ。そのせいでサクッとやられるんだよ。リアルでそんな経験はしたくない。だから当たったら死ぬと思いながらやるしかねぇんだよ!!!」

「秀一さんがゲーム好きだから血塗もするんだよ」

「へー意外だな」

「緑谷お前に分かるか?!回線の調子が悪くてラグが発生して、回復したと思ったら足元に爆弾を設置されていた私の気持ちがぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「うわえぐ…」

「それは嫌だな…」

「で、でも…現実にそういうことはないんじゃ……?」

「個性がある現代だとそういう事が起こり得るかもしれねぇだろうが個性社会舐めてんのかテメェ」

「ゴメンナサイ!!」

「今日の赤黒、怖くね?」

「緑谷が地雷踏んじまったからな」

「地雷?」

「緑谷みてぇな1を聞いて10喋る奴が苦手…というか、トラウマみてぇなのがあるらしくて、そのせいで相手の聞きたいこととか先に喋るようにしてるんだと」

 

 

そう。私はあの記者……気月置歳が若干トラウマになっている。そのせいで質問攻めをされるのが大の苦手だ。兄さんが「アイツは人の地雷を的確に踏み抜く。関わると碌なことにならん」と言っていた。その通り過ぎる。

 

 

「すまん、緑谷」

「僕の方こそ…ごめんね」

「いや、今のは私が悪い。お前は線引きされてればそこには入らない。あの記者とは根本的に違う。本当にすまん…」

「……そんなに、怖かったの?」

「ああ。またあの記者が来たら、ステインがヒーローでは無くなってしまうと理解していたからな」

「そうじゃなくて…」

「……そろそろ始まるぞ。気をしっかり持てよ」

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして始まった、一次試験。現在雄英生は他校の奴らに集中砲火されてますクソが!!!

 

 

「試験だから許して欲しいな」

「これも俺たちが合格するためだ」

「そういう切り替えができるのって好感持てます」

 

 

まずは状況確認…バラバラにされて協力できるクラスメイトは近くにいない。敵は多い。

ボールは6つ。2人脱落させれば合格。脱落条件は3つの的全てにボールを当てられること。つまり、ボールの個数は最低2つで、最大6つ。

目の前に2人、それを取り囲むように隠れてるのが10数人。漁夫の利狙いか?

 

 

「お二人の個性は?」

「?」

「漁夫の利狙いで取り囲まれてる。数は10人以上、20人未満。この数プラス貴方達相手は不利。何より、私を脱落させても次に狙われるのは貴方達だ。協力する理由は其方にもある」

「メリットは?」

「大量に的があること」

「そりゃあ良い」

「10人以上いるなら十分だな」

「私は貴方達の的を狙わない。お二人も私の的を狙わないでいただきたい」

「無論だ」

「それじゃ…」

「蹂躙といきましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『えー、脱落者17名…3名通過しました。残り枠は84名です…頑張ってください……』

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。