【急募】兄を敵(ヴィラン)にしない方法【リメイク】   作:風人雷震

94 / 131
仮免試験 その三

 

 

「早く通過できたな」

「血塗ちゃんのおかげだね」

「こちらこそありがとうございます。にしても、周りの人達が驚いた顔は見ものでしたね」

「不意を突かれたからね」

「おかげで動きやすかった」

「状況把握は得意です。最悪を想定して最善を導き出す。今回は協力することが最善でした」

「俺らが協力しなかった場合は考えてたのか?」

「一応は」

「どんなの?」

「お二人を盾にしようかと思ってました」

「「可愛い顔して考えが怖いな」」

 

 

私が可愛い?

 

 

「私が可愛いのは当たり前ですよ」

 

 

生まれた時から言われ続けてるんだから。

 

 

「……魔性の女」

「おい投擲。敵が多いからやめとけ。そして俺を殴れ」

「あ!ステインの妹!!!」

 

 

うわ、うるっさ。

 

 

「俺、夜嵐イナサって言います!!よろしくっス!!!!」

「……ウン、ヨロシク…」

「君、1年生?」

「ウッス!!」

「同じ1年だとしても相手は女性。距離感を意識しろ」

「あと近距離での大声はダメだ。鼓膜が破れる可能性がある。ヒーローになった時、小さい子供の対応の時にも注意してくれ」

「スミマセンッ!!!」

 

 

あ、床凹んだ。石頭かよ…怖っ。

 

 

「ハァ…私の名前は赤黒血塗。ヒーローステインの妹だ。よろしく」

「赤黒っスね!よろしくッ!お願いッ!しまぁぁぁすッ!!!」

「うん。うるさい」

 

 

また床が凹んだ。修理費は公安が出すのか、士搩が出すのか……

 

 

「あの2人は友達っすか?」

「私のファンだ。羨ましいだろ」

「………好き」

「一生推す……」

「スッッッゲェェ!!もうファンがいるんっスか?!カッケェッす!!!」

「ふふん!」

「ドヤ顔してる」

「可愛いな」

 

 

しばらく話していると、夜嵐は先輩に呼ばれて退散。投擲先輩と真壁先輩もクラスメイトに呼ばれて去っていった。人が増えてきたから他の奴らも通過してると思うんだが……

 

 

「お、赤黒」

「轟か。いつの間に通過したんだ」

「だいぶ前に」

「そうか」

「皆んなあっちに集まってる。行くか?」

「行く」

 

 

轟について行くと本当に皆んないた。

 

 

「赤黒!」

「遅えぞ!」

「早めに通過はしたんだが」

「え、マジ?!」

「投擲先輩と真壁先輩と協力して通過した」

「誰?!」

「傑物学園高校の3年生」

「協力したの!?」

「俺らを襲ってきたのに?!!!」

「成り行きでね」

「スゲェ…」

 

 

周りを見渡せば丁度2人を見つけた。

 

 

「あの人たち」

「血塗ちゃんにサイン頼んでた2人だ!」

「あ、こっち見たよ!」

「血塗ちゃん、ファンサしてみて!」

「えぇ……」

 

 

ファンサ…ファンサ……

 

 

「血塗ちゃん、ファンサには投げキッスがオススメだよ」

 

 

圧紘さんの言葉を思い出し、投げキッスをしてみる。

 

 

「ヴァッ!?!!」

「投擲?!どうした!?」

「投擲が胸を抑えて蹲ったぞ!?」

「真壁くんが後ろから倒れた!!」

「でもめっちゃ幸せそう!!」

 

 

なんか大惨事?

 

 

「……血塗ちゃんはファンサ控えめの方が良いかも」

「解せぬ」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。