星渡りの少女~TS転生したポンコツ美少女天使は故郷と地球の架け橋となる~   作:イワシロ&マリモ

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美少女天使と美少女妖精と幼女(?)日本降臨。


ティナ達の来日

この日、日本は空前絶後のお祭り騒ぎとなる。昨日速報としてティナ達の訪日があらゆるメディアを通じて報じられ、政府としても国民へ向けて歓迎してほしいとの要請が出された。要請を出すまでもなく日本人の異星人に対する好感度は世界でも類を見ない高さを誇っているため、政府もそこまでは心配していなかった。

もちろん日本にも否定的な意見はあるものの、他国に比べれば圧倒的に少ないのは事実である。ある動画配信者がティナを偽善者と罵り、凄まじいバッシングを受けて雲隠れした事件なども発生するほど好意的だ。

背景としてはサブカルチャーの存在も大いに関係あるが、日本人独特の価値観、八百万信仰等も無関係ではなく日本に於いては宗教組織も歓迎の意を表明する程だ。

 

 

 

報道の翌日、ティナ達は正午に到着予定として新日本国際空港は朝から大勢のメディアや彼女達を一目見ようと駆け付けた一般人でごった返していた。

混乱を避けるために急遽警備員を増やし、更に警官も大量に投入。また日本人らしい規範もあってパニックなどが発生することはなかった。

本来ならば歓迎式典を開きたいところではあるし、政府としてもそのつもりだったがティナが固辞したため式典は見送りとなった。

輸送機が多数の護衛機を伴って飛行場上空に姿を現した時、空港へ押し掛けた人々の興奮は最高潮に達した。

ここ新日本国際空港は東京湾に建設されたメガフロート上に存在しており、言わば海上の孤島。警備の問題も陸地で行うより遥かに容易である。周辺の海上では巡視船が警戒態勢を取っており、不測の事態に備えていた。

 

 

 

とは言え、特に問題が発生することもなく無事に輸送機は新日本国際空港へ着陸。政府が派遣した官僚達や護衛に誘導されながらターミナルへと入った。

 

 

 

「来ました!来ましたよ!遂に我が国へティナさん達が来日されました!ティナさん達は東南アジアでの救助活動を終えてそのまま来日された模様です!皆さんこの大歓声が聞こえますか!?あっ!ティナさんが手を振っています!お隣に居るのはフェラルーシアさんでしょうか!彼女も手を振っています!

あっ!見たことがない女の子が居ます!まるで天使のような翼がありますから、お話に出ていたティナさんの妹さんでしょうか!?」

 

 

 

ティナ達がターミナルへ入ると人々は大歓声で出迎え、その声に負けぬようリポーター達も興奮気味に叫ぶ。そして中継を見ていたネットワーク上はまさにお祭り騒ぎとなっていた。

 

 

 

『美少女天使と美少女妖精、爆☆誕☆』

『遂にキターーー!!!!』

『生で見られるやつは良いよなー』

『全くだ、関東在住の奴らが羨ましい』

『いやいや、入場券の倍率エグいことになってるからな?』

『バイヤーが量産されそうな気配』

『いや入場券購入には個人IDが必要だし、入場の際も提示しなきゃいけないからなぁ』

『バイヤー涙目で草』

『別に誰も困らないだろ』

『んっ!?おい待て!幼女天使が居るぞ!?』

『ガタッ!』

『座れ、そしてしまえ』

『スッッ……』

『あー、ティナちゃんが言ってた妹じゃないか?ほら、災害救助のインタビューで紹介してたろ』

『あー、あれかぁ』

『リポーターを適当にあしらうティナちゃんが珍しかったな』

『話してる時間があるなら一人でも助けたいってさ』

『天使かな?いや天使だったわ』

『でも髪の色が違うよな。ティナちゃんは銀だけど妹ちゃんは金だ』

『確か、アードじゃ金髪なのが当たり前なんだそうだ。合衆国の異星人対策室が公表してるよ』

『金が当たり前?じゃあ、銀髪のティナちゃんは……』

『……苦労したんだろうなぁ』

『なのに見ず知らず、いや惑星すら違う地球人のために頑張ってるんだぜ?』

『批判してる奴らの気が知れないぜ。イカれてるとしか思えん』

『えっ?ティナちゃんがご主人様になるなら俺喜んで降伏するけど』

『ティナちゃんやフェルちゃんの足で踏み踏みされながら罵られたい』

『通報……いや、手遅れか』

『そもそも相手は十万光年彼方の超文明なんだぞ?どうやって戦うんだよ。SFにありがちな弱点も見当たらないしさ』

『地球環境に適応する魔法だっけか』

『対する俺達は一光年先にも行けない』

『アードから見れば地球なんて原始文明なんだろうな』

『なのにティナちゃん滅茶苦茶好意的なんだよな。これを不思議に思うやつも多いし』

『実は地球人の転生者で前世を懐かしいんでいるとか?』

『はははっ、アニメの見すぎだろ』

『どちらにせよ、遥かに格上なのに信じられないくらい好意的なんだ。政治家の連中にはそれを踏まえて友好的に接してもらいたいもんだ』

 

 

 

 

ビックリしたぁ、適当にスレを眺めてたらいきなり正解を出されたんだもん。確かに私は転生者だし、動機の一部はその通りなんだけどさ。

空港で盛大な歓迎を受けて政府が用意したリムジンで移動してる。新日本国際空港なんて聞いたこともないけど、私が死んでから出来たんだろうなぁ。

メガフロートとかロマンがある。利便性は分からないけどさ。

 

 

まだ空港で歓迎されただけなんだけど、フェルはビックリしてるよ。

 

 

 

「悪意を感じませんでした」

 

 

 

「初めてだよねぇ」

 

 

 

合衆国でも歓迎されているけど、群衆の中に悪意が混ざっていた。敏感なフェルが察知してるから間違いはない。まあ、これも私に前世があるから贔屓目もあるだろうね。

……日本にだって否定的な人がいる筈だ。全員が同じ意見なんてあり得ない。むしろ私には先入観があるから、皆の言葉にしっかりと耳を傾けないといけない。

 

 

 

まあ、今は考えるのをやめよう。朝霧さんを通して数日間の滞在も許可されたし、観光はもちろん美月さんとゆっくりお話する時間もある。前世の故郷を満喫して、出来ればフェルやばっちゃんも好きになってくれたら嬉しいな。

 

 

 

 

 

『ブラボーよりアルファ、ゲストの来日を確認した』

『アルファより各チーム、好都合だ。合衆国では手を出せなかったが、日本ならやり易い。だが油断はするな、日本の公安は優秀だからな』

『ブラボーよりアルファ、抜かりはない。情報収集に努め、チャンスを待つ』

『うむ。アルファより各チームへ、焦らずに行動しろ。おそらくチャンスは一度きりだ。確実にゲストを確保して速やかに出国するため、軽率な真似だけはするな。先ずは情報を集めろ。終わり』

 

 

 

新日本国際空港から出る一行を尻目に、不穏な通信が交わされる。それを傍受したアリアは直ぐ様ティリスへ報告。アリアは眉を顰め。

 

 

 

「ここにもアオムシが居た」

 

 

 

ティリスは笑みを深めるのだった。




ジョン=ケラー
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーっっっ!!!」


カレンが巨大化したまま海へ飛び込んでしまって発生した津波を拳で消したジョンさん。
異星人対策室は今日も平和です。
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