星渡りの少女~TS転生したポンコツ美少女天使は故郷と地球の架け橋となる~   作:イワシロ&マリモ

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よし、上旬に間に合った!(澄んだ瞳)
ただ次回は次の休日になりますな。一週間後です……(遠い目)
ファッキンコロナ。


歓迎、世界の反応

フェルとまったりしたり地球での活動についてアリアを交ぜて打ち合わせをしたりして7日間が過ぎた。

 

 

 

『ゲートアウト、これよりハイパーレーンを出ます』

 

 

 

「うん、周囲警戒を忘れないでね」

 

 

 

次の瞬間、極彩色の空間が途切れて視界いっぱいに星の海が広がる。この無数の輝きは飽きることがない。センチネルみたいな脅威が居なかったらもう少し寄り道をするんだけどね。

さて、まずは太陽系に行かなきゃ。

 

 

 

「太陽系へ向かうよ」

 

 

 

『畏まりました。星間航行速度に移行、太陽系へ向かいます』

 

 

 

ゲートから太陽系まではプラネット号でも3時間は掛かる。こればっかりはどうにもならない。

フェルとのんびり雑談しながら太陽系に入り、いつものように木星近海まで移動する。

 

 

 

『予定の位置に到着しました』

 

 

 

事前に約束していた位置だ。統合宇宙開発局が指定した場所で、ここに留まっていればあちらが見付けてくれる。極力通信は使いたくないから、到着したことを事前に知らせるため1日ここで待機する。ビックリさせたくはないからね。のんびり巨大な木星やタイタンを始めとした衛星を観察して過ごした。

 

 

 

翌朝。

 

 

 

「アリア、地球軌道まで前進!」

 

 

 

『畏まりました、前進します』

 

 

 

1日待機した私達は地球軌道まで移動する。

 

 

 

『ティナ、ISSからメッセージが届きました。再度の来訪を心から歓迎すると』

 

 

 

「またお邪魔しますって返信しておいて」

 

 

 

青い地球がモニター一杯に広がり、更に近くには国際宇宙ステーション、通称ISSが漂ってる。うーん、絶景だねぇ。

良く見たらISSの人たちが窓越しに手を振ってるのが見えた。振り返してあげたいけど、見えないだろうなぁ。

 

 

 

「じゃあフェル、行ってくるよ」

 

 

 

「気を付けてくださいね、ティナ。地球は物騒だと資料にありましたから」

 

 

 

「危険なことはしないよ、多分ね」

 

 

 

今回もフェルはお留守番だ。いや、正確には数日後に地球へ降りてお披露目をするつもり。ただそれは国際会議が終わった後かな。流石に会議前だと地球側も大変だろうしね。

個人的な贈り物や医療シート300枚をトランクへ収納。そしてギャラクシー号の貨物室に交易用のトランクを詰め込んだ。トランクにトランクは収納できないから、ちょっと嵩張るけど仕方ない。

 

 

 

地球へ降下した私は、指定された位置まで移動する。今回はステルスモードを解除してる。目的地はアメリカのワシントンD.C.近郊にある飛行場だ。これは地球側からの要請で、歓迎式典を開きたいのだとか。個人的にはあんまり派手なのは遠慮したかったけど、アメリカの面子の話をされたら断れない。

ハリソンさんとしては、アードとの交渉の主導権がアメリカにあると世界にアピールしたいらしい。

ハリソンさん達にはお世話になってるし、その方が円滑に進むなら従うだけだよ。政治は良く分からないし。

 

 

 

この日、ワシントン国際空港には大勢の報道陣と民衆が集まり熱狂に包まれていた。先月来訪した異星人が再び地球へ来訪し、空港でアメリカ大統領自らが歓迎すると公表されたからだ。

全世界のメディアは特番を組んでこの式典を生放送で提供。平均視聴率は80%を軽く越える凄まじいものになった。

ただ、日本のあるテレビ局だけは何故か“失われたムー大陸特番”を組んで別の意味で名を轟かせた。

 

 

 

「こいつらwww」

「何処までも意地を張るなぁ!w」

「むしろ何処まで頑張れるか見物だわw」

「応援するwww」

 

 

 

この特番と姿勢はネット界隈を大いに賑わせた。

 

 

 

暫くすると、アメリカ空軍の戦闘機にエスコートされたギャラクシー号が基地に着陸。そのフォルムにSFファン達が歓喜している間、ティナがゆっくりと降りてきた。

それに合わせて軍楽隊が厳かに演奏を開始。敷かれたレッドカーペットの左右に整列したパレード衣装を纏った軍人達が敬礼する。本来は捧げ筒での歓待なのだが、武器を持ち込み無用な誤解を与えてはいけないと彼らは非武装である。

そしてティナに笑顔で歩み寄ったハリソンが手を差し出してティナがそれを受け入れて固い握手を交わし、歓声が上がる。

 

 

 

「歴史的な瞬間です!今!今まさに大統領がティナさんと握手を交わしました!お二人はとても親しそうに言葉を交わされています!あっ!ティナさんが手を振りました!手を振ってくれました!可愛らしい笑顔です!皆さん聞こえますか!この歓声が!」

 

 

 

ティナは笑顔で地球の人々に手を振って応え、リポーターが興奮気味に叫ぶ。カメラマン達は一挙一動を逃すまいとレンズを向け、数多のフラッシュが二人を包む。

少ししてハリソンが丁重にエスコートして用意されたリムジンへ向かう。

 

 

 

「えー、このままティナさんはホワイトハウスへ招かれる予定です!今回の滞在期間は発表されていませんが、各国からはティナさんの訪問を強く望む声が挙がっており……」

「ティナさん!地球の人々に何かありませんか!一言お願いします!」

 

 

 

一人の記者の言葉に、リムジンへ乗り込もうとしたティナの動きが止まる。

ハリソンは一瞬だけ記者を睨むが、ティナは気にせず翼を羽ばたかせて飛翔。誰もが驚く中、質問を飛ばした記者の前に降り立った。

 

 

「地球の皆さん、今回も暫くお世話になります。地球で過ごす素敵な毎日を楽しみにしています!」

 

 

 

ティナは構わずに笑顔で流暢な英語を使って記者に答えた。無論アリアによる同時翻訳によるものだが。

ティナの突然の行動に呆然としていた報道陣であるが、直ぐに気を取り戻した。

 

 

 

「ありがとうございます!それで、今回の……」

 

 

 

「そこまでだ!ティナさんは長旅でお疲れだ!」

 

 

 

次の質問をしようとした瞬間SP達が間に入りティナを保護。そのままティナをリムジンへ案内した。

ティナは少しだけ驚きながらも、ハリソンの招きに応じてリムジンへ乗り込む。最後にもう一度皆に手を振って、彼女を乗せたリムジンは数多の護衛を連れて空港を後にするのだった。

式典はちょっとしたハプニングはあったものの無事に成功を収めた。自由に空を飛べる事が、護衛の難易度を跳ね上げることに気付いた異星人対策室のケラー室長の胃に来訪早々ダメージを与えたティナである。

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