星渡りの少女~TS転生したポンコツ美少女天使は故郷と地球の架け橋となる~   作:イワシロ&マリモ

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予定を再度確認してみたら今週は日曜日まで投稿が極めて難しいことが判明しましたので、本日は二話投稿です。ご注意を。次回は来週になる可能性が七割です。


土下座パート2

帰還したジョン=ケラーと対面したティナは、変わり果てた彼の姿に絶句していた。肉体は変わらないが、サハラと化していた頭髪はまるでジャングルのような虹色のアフロヘヤーに進化を遂げていたからだ。

 

 

 

「じょ、ジョンさん……その頭は……?」

 

 

 

「ああ、これかい?君がプレゼントしてくれた育毛剤の効果だよ。ありがとう、ティナ。些か効果が強すぎたみたいだけど、若い頃はアフロヘアに憧れていてね。この歳で願いが叶ったよ」

 

 

 

笑顔で感謝を述べるジョンを見て、ティナは静かに膝を折り、正座をして床に手を突き頭を深々と下げた。

 

 

 

「ごめんなさーーーーいっっ!!!」

 

 

 

ティナ、二回目の土下座である。そしてジョンは二度も異星人に土下座させた地球人という不本意極まる称号を獲得することになった。

 

 

 

ティナが土下座を敢行するという珍事が発生したものの、両者の交流は問題なく進んだ。

 

 

 

「これ、もしよかったら。魔法の道具ではありませんが、アードの美術品です」

 

 

 

ティナが差し出したのは、30cmほどの大きな人形である。ジョンはそれを受け取り、興味深そうに眺めた。

 

 

 

「おや、人形か?」

 

 

 

一見すると天使を模したような人形を興味深そうに観察するジョン達。

 

 

 

「アードを率いるセレスティナ女王陛下を模した人形です。と言っても、本当のお姿を知るのは神官の極一部だけと言われていますから似ているかどうかは分かりませんが」

 

 

 

「ほう、アードの」

 

 

「アードではこの像を贈ることが親愛の証になるんです。皆さんへの友好の証になればなぁと」

 

 

 

今回の来訪でティナは手土産を用意しようとしたが、予算の問題もあり多くのものを用意できなかった。特にジョンと朝霧の件もあってアード産の飲食物を避けたという理由もある。

そこで、アードでは信仰の対象でもあるセレスティナ女王の像を用意した。

 

 

 

「親愛の証か、それはありがたい。君の気持ちに応えられるよう頑張らないとな。ジャッキー、エントランスに飾ってくれ」

 

 

 

「分かりました」

 

 

 

ジョンが差し出した像を受け取ったジャッキー=ニシムラ(バットは股に挟む派)は飾りつけのためその場を後にする。

 

 

 

「素敵なプレゼントをありがとう、ティナ」

 

 

 

「いえ、出来れば皆さん一人一人に用意したかったんですが……予算の都合でこんな形に。ごめんなさい」

 

 

 

「なに、構わないよ。ところで、カレンにプレゼントしてくれた水晶は扱いに注意しないといけないね」

 

 

 

水晶を大事に抱き抱えている愛娘を見て、ジョンは取り扱いについて考える。

 

 

 

「一応マスター認証をしているので、カレンが触れないと発動しませんし、カレンと一緒に利用することになるのかな」

 

 

「ティナ、使い方はさっきと同じなの?」

 

 

 

「うん、水晶に触れて目を閉じる。後は海をイメージしたら発動する。出る時も同じように、外をイメージするだけ。人数制限はないかな」

 

 

 

「ならば我々も体験したい!是非とも研究してみたいのだ!」

 

 

 

ティナの発言を聞いて科学者達が興奮気味に発言する。が。

 

 

 

「絶対に嫌!」

 

 

 

カレンからの強烈な拒否にあった学者達は一様に(´・ω・`)←こんな表情を浮かべた。

 

 

 

「カレン、どうしたんだ?何かあるのかな?」

 

 

 

珍しい愛娘の強い拒否にジョンも、戸惑いながら問いかける。その質問にティナが答える。

 

 

 

「あー、実は仕様で利用中は全裸になってしまうんですよね」

 

 

 

「それならば仕方ないな、娘の柔肌を男に見せるわけにはいかん。男性諸君は諦めてくれ」

 

 

 

ジョンは文字通りのキラースマイルを浮かべた。

 

 

 

「そんなー」

 

 

 

「よしっ!よしっ!よしっ!」

 

 

 

男性学者一同はしょんぼりし、代わりに女性の学者達はガッツポーズで喜びを露にした。

 

 

 

「カレン、協力するかどうかはカレンが自由に決めなさい。皆も強要してはいかんぞ?」

 

 

 

「うん」

 

 

 

「はははっ、お嬢さんに変なことをする人は居ませんよ。部外秘にしてしまいましょう。外部に漏れないように気を付けないと」

 

 

 

「それは名案だ、ミスター朝霧。カレン、その水晶は持ち出し厳禁にしたいんだが」

 

 

 

「良いよ、ティナから貰った大切なものだから失くしたくないし」

 

 

 

「済まないな」

 

 

 

誘拐事件以降窮屈な思いをさせてしまっていることを申し訳無く思いつつ、ジョンは笑みを浮かべた。

 

 

 

その後、ティナはカレンやメリル達と談笑して午前を終えて、午後は会議室に入った。

 

 

 

「明日はいよいよ会議だが、準備はどうかな?」

 

 

 

「アリアが資料を纏めてくれましたから、大丈夫です。とにかく地球を率いる人達にセンチネルの脅威を伝えることが最優先ですから」

 

 

 

会議室にはジョンと朝霧、ティナの三人だけ。入り口にはジャッキー=ニシムラ(昨晩張り切りすぎて腰痛気味)が人払いのために立っていた。

 

 

 

「それはよかった」

 

 

 

「ティナさん、明日は会議の後何人かの国家元首と個別会談を予定しています。我が国の首相とも会談を組んでいますので、よろしくお願いします」

 

 

 

「日本の首相さんと?緊張するなぁ」

 

 

 

「大丈夫、私も同席しますから」

 

 

 

「他の国についても私が同席することになってるから安心してほしい」 

 

 

 

優しげな笑みを浮かべるジョンや朝霧を見てティナも安堵する。

 

 

 

「お二人が一緒に居てくれるなら心強いです! アメリカ以外の国にもお邪魔したいので、頑張ります!」

 

 

 

「余り気負わないようにね。取り敢えず君が訪問できそうな場所をリストアップしてあるから、確認してほしい。選定については外務省と相談してその国の治安や政治体制を鑑みて選ばれたものだよ」

 

 

 

ジョンからリストを受け取ったティナは素早く目を通し、同時にアリアが内容を読み込む。

挙げられた国は例外なくアメリカ側の国家ばかりであり、流石のティナも政治的な意図を察した。とは言え、地球との交流はアメリカの協力が必要不可欠であるので、笑顔を浮かべた。

 

 

 

 

「色んな国がありますね、今から楽しみです」

 

 

 

「うむ、その中から気になる国があったら教えてほしい。すぐに調整して君が行けるようにするよ」

 

 

 

「日本へ行くなら私が案内しますからご安心を」

 

 

 

「ありがとうございます、ジョンさん、朝霧さん。ゆっくり選ばせてもらいますね」

 

 

 

「ああ、焦る必要はない。明日の会議は私達も同席する。地球にも色々事情はあるが、どうか気にせず君の想いを皆に伝えてほしい」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

こうして最後の打ち合わせを終えたティナは明日に備えて早めに休む事にした。

いよいよ国際会議が始まる。

 

 

 

尚、余談だがこの場に居るのは銀髪美少女天使(ロリ気味)、レインボーアフロマン、朝ギリー、そしてスク水(旧タイプ)を着用したジャッキー=ニシムラ(恍惚)である。

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