星渡りの少女~TS転生したポンコツ美少女天使は故郷と地球の架け橋となる~   作:イワシロ&マリモ

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今月最後の投稿になります!また来月も引き続きお願い致します!


ティナ、再び電子の海へ

フェルをジョンさんに紹介して、そのまま異星人対策室の皆さんにも紹介したらささやかな歓迎会が開かれた。フェルは新鮮な地球の料理に目をキラキラさせてて、見てて微笑ましかったよ。

 

 

 

「良い人たちですね、ティナ」

 

 

 

「ふふんっ、だから言ったでしょう?安心だってね」

 

 

 

貴賓室、まあ事実上私の部屋みたいな場所で歓迎会の余韻に浸りながらフェルとのんびり夜景を楽しんでる。ワシントンD.C.だけあって、マンハッタン程じゃないけど夜景も綺麗だ。特にライトアップされたホワイトハウスは何だか幻想的な雰囲気だよ。今もハリソンさんを筆頭に皆さん頑張ってるんだろうなぁ。

ついさっきジョンさんがフェルの事を報告するために向かったしね。

 

 

 

「綺麗な景色……あっ、でも」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

窓際に並んで座って夜景を眺めていると、フェルが首をかしげた。うん?

 

 

 

「夜景は綺麗ですが、星があんまり見えませんね」

 

 

 

「まあ明るいからねぇ」

 

 

 

夜景に関してはアードも地球には敵わない。基本的に大木をくり貫いて家にしてるから、あんまり光が外に漏れないんだよね。街灯の類いはあるけど、夜に外を出歩く人は希だ。

アード人はあんまり夜更かしできない体質みたいで、地球みたいな24時間営業なんて存在しない。うちの里にあるお店……鬼カワ☆ティリスちゃんマーケットだっけ。あそこも夕方には閉まる。と言うかばっちゃんが里の皆に確認して店を閉める。だから皆も夕方までに買い物を済ませる習慣が出来た。

だから基本的にアードの夜は真っ暗だ。満天の星をいつでも満喫できる。

 

 

 

「そう考えると、不思議な感じがしますね。夜空の代わりに地上が輝くなんて」

 

 

 

「ロマンチック?」

 

 

 

「……はい、とっても」

 

 

 

満面の笑顔だ。これを見られただけでも地球に連れてきた甲斐があるってものだね。

明日からは難しい話し合いは終わり。フェルを連れて地球を観光する予定だ。最初はアメリカ国内、場所はジョンさん達に任せてる。どんな場所でも喜ぶ自信はあるから、あんまり気負わずに選んでほしいと伝えてる。

……あー、でも旅行は午後からだ。午前だけは幾つかの国のリーダーと個別会談がある。

個人的には日本の首相さんとお話が出来るのはありがたい。現状アメリカだけだし、出来れば日本にも行きたいからね。

……あー。

 

 

 

「フェルー、こっちに来て?」

 

 

 

「はい?」

 

 

 

ベッドに腰掛けて、フェルを手招きしたら隣に座ってくれた。んじゃフェルの羽根を見やすいように伸ばしてー。

 

 

 

「アリア、写真をお願い」

 

 

 

『畏まりました、ティナ』

 

 

 

二人並んでピース!で、この写真を日本の……あった、私の話題で盛り上がってる場所に放り込んでみた。

 

 

 

『!!??』

『なんだこれ!? なんだこれ!?』

『ティナちゃんはわかるんだが、隣の美少女は誰だ!?』

『薄い二対の羽根、サイドテールの金髪、ナイスバディ、そして背が高い!』

『服装から何からティナちゃんと違うぞ!?どうなってるんだ!?』

『なんかファンタジーの妖精みたいだな。掌サイズじゃないが』

『新たな異星人キター!?』

 

 

 

予想通りの反応で面白い。フェルも映し出された映像を見て首をかしげてる。日本語だから分からないかな?

とか思ってたらアリアが共通語に翻訳してくれた。しかもリアルタイムで。流石である。

 

 

 

『こんばんわー』

『まさか、ティナちゃんか!?』

『ティナちゃん二回目の爆誕!?』

『いや、成り済ましかもしれない』

 

 

 

「フェルー」

 

 

 

「きゃっ!? もう、ティナったら」

 

 

 

取り敢えずフェルに抱き付いた写真を放り込んでみた。

 

 

 

『これでどうですか?』

『本物キターーーッッ!!!』

『まさかまさかの本人爆誕!?』

『なんだこの写真は!?』

『尊い……』

『……ふぅ』

『まてまて!www』

『はえーよっ!ww』

『お前ら落ち着け』

『ティナちゃん、その金髪の妖精みたいな娘はお友達かな?』

『はい、大親友のフェルです。私達アード人ではなくリーフ人ですね。今朝地球に招待しました。今はワシントンに二人で居ますよ』

 

 

 

「ティナ、これは?」

 

 

 

「ネットワークの掲示板かな。大規模なコミュニケーションツールだよ」

 

 

 

「へぇ、アードやリーフには無いシステムですね」

 

 

 

「私たちはその気になれば念話が使えるからねぇ」

 

 

 

念話、所謂テレパシーで遠く離れた人と会話が出来る。電話の端末がない状態かな。ただし、私以外はと言う注意が付くけど。

私?受信は出来るよ。発信は出来ないけど。悲しいくらい魔力が低いから。

 

 

 

『フェルちゃんかぁ』

『リーフ人、新たな異星人だな』

『クッソエロい』

『おい止めろww』

『可愛らしい娘じゃないか、地球へようこそと伝えてほしいな』

『ああ、大歓迎だ』

『ありがとうございます。皆さんに受け入れて貰えて嬉しいです』

『銀河の反対側から来てくれたんだ。しかも侵略じゃなくて友好のためだろう?歓迎するのが当たり前さ』

『変なことを言う地球人も居るけど、あんな奴らは希少種だから気にしないでね』

『某国の大将とか?』

『あれは笑ったな』

 

 

 

あー、あれか。アリアが隠そうとしてたけど、何だかある意味安心したよ。前世から変わらないんだから。

 

 

 

『昨日は首脳会議に参加したんだって?』

『しかもニューフェイスの登場ときた』

『色々大変だなぁ』

『もうアメリカじゃフェルちゃんのことも発表されてるのかな?』

『いや?どのニュースもフェルちゃんの事なんて報道してないぞ?』

『ああ、速報すら上がってないな』

『え?発表?』

『え?』

『え?』

 

 

 

えっ?

 

 

 

『ちょっと待った、ティナちゃん。ちゃんとアメリカ政府にフェルちゃんの事をお知らせして、許可を貰ってるんだよね?』

『あっ』

 

 

 

あっ。

 

 

 

『あっって!www』

『ティナちゃんやらかしたか!?ww』

 

 

 

えっ?でも前回はそんな許可貰わなかったけど。

 

 

 

『前回はティナの存在を首脳陣は知っていましたし、マンハッタンでの大活躍もありましたから。しかしマスターフェルについては、まだ首脳陣への紹介を済ませていません。ケラー室長から簡単な報告を受けただけで、詳細は大統領すら知らないでしょう。にも拘らず、他国の掲示板で公表してしまった』

 

 

 

「あっ」

 

 

 

「もう、ティナはお茶目さんなんですから」

 

 

 

フェルが困ったような笑顔を浮かべてる。これもしかして……やっちゃった?

 

 

 

 

 

 

密かに掲示板を眺めていたジャッキー=ニシムラ(アミノ式の体操コンプリート済み)は静かに夜空を眺める。

 

 

 

「室長と朝霧さんに胃薬差し入れしとくかぁ」




ジョンさん達にダイレクトアタック!(胃)
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