Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─   作:タロ芋

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続きました。
土曜日に秋葉まで行って魂ネイション2023を見に行きました。
ファイナルエアちゃん号を見れて感激でした。ゲーム中では割と細身な感じだったけど、フィギュアだと結構ふとましいですね。
つまり、エアちゃんはむっちりって・・・コトッ!!?
それと、皆さんの感想でブルートゥ目覚ましのことを言ってて笑いましたねー。

そんなことでどうぞ。


閑話

 彼女の第一印象ははっきりいって最悪だ。

 学校に不法侵入して、勝手に大切な書類などを漁って悪びれることなくこちらに非があるように言ってくる。

 おまけに人が気にしてることをこともあろうに鼻で笑ってくる。

 これで最悪っていう以外の評価があるなら教えて欲しい。

 

 あの人はワタリと名乗り、アビドスに来た理由は砂嵐の原因調査といっていたがどうだか。

 

 おまけに何でかその人がユメ先輩のお家に転がり込んで居座ってるし。(正確には先輩が押し切ってだが)

 何をしでかすか分からないし、ユメ先輩は日頃から見てあんな感じなので、私がきちんとしないといけないので監視のために私も先輩の家に泊まることにした。

 

 そして分かったことだが、ワタリはものすんごくだらしない。

 調査に来たって言ってたくせに起こさないと昼まで寝てるし。起こしたと思ったら着替えすら出来ず、ご飯すら一人で食べられない。

 基本的に何も無い時はずっーとパジャマでボーッとしてるか相棒(パートナー)という『エア』さんと名乗った人と会話している。

 

 一応、私かユメ先輩がなにか手伝いを頼めば何も言わずにやってくれはする。けど、何も言わなかったら本当に一日中ぼーっとしてる。

 1度だけ明かりが一つもない真っ暗のリビングであの人の真っ赤な目と目が合った時は年甲斐もなく声を上げて驚いてしまったのは記憶に新しい。

 

 あとはあの人はお風呂を入る時はあのすごく長い髪を洗うのにシャンプーだったりを使わずに石鹸で擦るだけなのだそうだ。そう、石鹸。しかも牛乳石鹸。

 

 それであのサラサラヘアーとか巫山戯てる。肌のケアとかもしてないらしく、洗顔は水とのたまっていた。

 何なんだそれは? こちとら日々砂の混じった風に髪質と肌質をズタボロにされながらも何とかケアをしていると言うのに殆ど素の状態であれほどのサラサラヘアーのぷるぷるスベスベタマゴ肌だと? 

 

 それを聞いた時、ユメ先輩と一緒にほっぺをぷにぷにしてやったのは悪くないと言いたい。触り心地は結構良かった。

 

 これがまぁ、普段の様子。だらしなくて変わった人って評価。

 その評価がまるりと変わったのはとあるひと幕があった時だ

 

 ある日の昼下がり、ワタリがユメ先輩に引き摺られる形で学校の校舎に来てた時だった。

 

「…………敵」

 

 ユメ先輩にその長い髪を好き勝手に編まれていたワタリが唐突に顔を上げて口を開いた。

 常に半目だった目は開かれ、瞳孔には光が灯り雰囲気がガラリと変わる。

 あまりの変わりように私とユメ先輩は思わず面食らってしまう。

 

 そんなこと気にした様子もなくワタリが椅子から立ち上がると、近くに立てかけてあった私のショットガンとユメ先輩のシールドを掴んだ。

 私たちが止めるまもなくワタリはそのまま窓を突き破り、外へと消えてしまう。

 

 いくら私たちキヴォトスの住人は頑丈といっても、生徒会室があるのは校舎の3階で地上からは10m以上も離れている。

 着地を誤れば簡単に足を挫いても可笑しくないというのにワタリは難なく着地すると同時に駆け出していった。

 

 学校の敷地内からワタリが出ていくのを見送れば、そのすぐ後に少し離れた場所から多数の発砲音や破砕音。続けて砲撃のような音が響いたかと思えばひしゃげた鈍い音と爆炎が発生し、衝撃波がビリビリと大気を震わせる。

 

 それに続くように勇ましい怒号から段々と情けない悲鳴へと変わっていきそれも少しずつ消えていった。

 

 私たちがその場所に辿り着いた頃には戦闘は終わっており、残っているのは無数の弾痕や何かの残骸。襲撃してきたヘルメット団たちの伸びてる姿だ。

 

 その中心でワタリは残党らしき残りのヘルメット団の不良相手に戦っているのが見えた。……いや、あれは最早戦いとは言えない蹂躙だった。

 不良は空中に飛んでいたワタリを狙うが、放たれた弾丸は空中にいるというのに空を舞うような軌道を描いてワタリは全て躱し、お返しとばかりに落下しながらショットガンの引き金を引いた。

 打ち出された散弾は不良たちの体を叩き、その体勢を崩して強制停止状態(スタッガー)にさせる。

 

 そして、その横っ面にワイヤーか何かを取り付けたユメ先輩のシールドをぶん回して、遠心力の乗せた重い一撃をぶち込んだ。

 ぶぉん! 空気を引き裂いて振り回されたソレは容易く不良を吹き飛ばし、民家の壁をぶち破って空き家へと消えていく。

 

 2人目を踏みつけ着地し、ヘルメットごと何度も踏みつけヘルメットを粉砕させる。

 

 意識を失えばそいつを持ち上げ、掴むと丁度最後の一人が発砲し不良を盾にした。弾丸が不良の背を叩き、仲間を撃ったことに思わず不良は射撃の手を止めてしまった。

 

 それをいい事に近くに転がっていたコンクリート片を蹴ると、かなりの速度で飛んだ拳大の大きさのコンクリート片は不良の土手っ腹に突き刺さる。

 オゴォ!? という汚い悲鳴をあげ、前屈みになった不良にワタリは無慈悲に顎を蹴り上げると地面から数メートル跳ね上がり、どシャリと鈍い音を立てて沈んだ。

 

 あっという間にヘルメット団を制圧したワタリは漸く私たちに気づいたのか声を上げる。

 

「ん、早かったね」

 

「え、あ、うん……怪我、ない?」

 

「ん、平気。武器勝手に使って悪いね」

 

 ユメが問いかけるとワタリは平坦な声で答えつつ、ワタリは足元にころがっていた不良に何発かショットガンの引き金を引いて銃弾を叩き込んだ。

 恐らくは確実に意識を刈り取るための行為なのだろうが、流石にちょっと容赦なさすぎではないか? 

 

「……いえ、別に構いませんけど。1人で、これだけの人数を?」

 

「ん。練度のない数だけの連中なら貴方たちでもできるよ」

 

「「えぇ……」」

 

 私とユメ先輩の高評価ぶりに思わずシラケた声を上げてしまう。

 今まで何度かヘルメット団の襲撃を撃退したことはあったが、ワタリがやったように完全に殲滅したことは一度もない。

 それをさも当たり前のように言われても困るのだが? 

 

『レイ……コホン。ワタリ、近くに残存する敵性反応はありません』

 

「ん、そう」

 

 ワタリはエアからの報告を聞くと、周囲を刺すような雰囲気が霧散し何時ものようなぬぼーっとした目に戻る。

 

 心做しか、頭上にあるヘイローも輝きが弱まっているようにも見えた。

 

「ねぇ」

 

「あ、うん。なに?」

 

 ふと、ワタリはユメ先輩に声をかける。

 

アビドス(ここ)に来る途中も別のヘルメット団に襲われたんだけど心当たりってある?」

 

「え、いや、どう、だろう? 

 私が入学した頃にはちょくちょくこういうのはあったから……。言われてみればなんでだろう?」

 

「ん……そう。やっぱりアイツらに聞くしかないのか?」

 

「アイツら?」

 

 ユメ先輩が聞くと、ワタリは答えた。

 

「知らないの? ヘルメット団を支援してるのはカイザーだよ」

 

 ……多分、ワタリのこの言葉が全ての原因だった。

 

 

 

 

 

 

「そこをどいてくださいって言ってるんですよ……」

 

 対面する人物に血反吐を吐くように呟く。

 

「それは無理。貴方の足止めが依頼された仕事だから」

 

 焦燥感が理性を奪う。

 早く行かなければユメ先輩が危険だ。

 握りしめたショットガンのグリップに力が籠る。

 

「なんで貴方はこんなことをッッ!!」

 

「なんでって……」

 

 首を傾げ、理由が分からないと言ったように言い放った。

 

「私は別に貴方たちとはそこまで深い仲でもないでしょ?」

 

「は……?」

 

 何を言っているか分からなかった。

 長い時間ではなかったが、同じ屋根の下で過ごした記憶は少なくとも悪いものでは無かった。

 最初ははっきり言えば嫌いだったが、時が経つと段々と変わってて放っておけない人という印象に変わっていった。

 それに、好ましくは思っていたのだ。

 

 それは貴方も同じだと。

 

 けど、それは間違っていたと理解させれた。自分がしっかりしないとと思っていのに、これがこのザマだ。

 

 自分の馬鹿さ加減に笑いが出てくる。

 

「ッッッワタリィ!!!」

 

「システム 戦闘モード起動」

 

 私が叫び、銃を構えるとワタリも同じように両手に持ったサブマシンガンを構えた。




続きません。

はい、ホシノ視点の話です。
あーあ、身元不明の不審者を信じたからです。残念でした。
次のお話では何が起きたかのお話ですかね〜。

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