Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─   作:タロ芋

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続きました。
皆さんは総力戦どうでした?私はひいこら言いながら最終日に何とかチナトロボーダーラインまで行けましたが代償に素材とクレジットが枯渇しましたよ。
ゲブラお前許さんからな。
もう二度とやりたくないです。ほんとに(切実)

それと、明日にはデカグラマトン編更新しますねー。楽しみです。とりあえずゲブラ、お前の末路決まったからな覚悟しとけよ(半ギレ)

ガチャは2天井迎えてリオは来てくれたのですが制服ネルが来てくれませんでしたよ・・・・アロナ、おまえも覚悟しとけよ。

イベントは最高でした。セイアちゃんが思った以上にワンパクで草生えますわよ。それとリオがかなり妹属性が強い。レイヴンとどう絡ませようか迷いますね。


46

 ブラックマーケットは広大だ。その面積はちょっとした学園の自治区ならすっぽりと収まるほどの広さを持つ。

 そんな都市の中を対策委員会+‪αが徒歩で進む中でポツリとセリカが愚痴をこぼす。

 

「……しんど」

 

「え、たかが数時間程度歩いただけだよ?」

 

「数時間"も"歩いたんですよ〜シロナちゃん」

 

「ふふ……シロちゃんの所属してる部活って霞先輩の方針でえげつない訓練をノルマとしてやってるので皆さん体力おばけなんですよ……」

 

 息も絶え絶えと言った様子のコユキが説明を行う。

 

「ボクからしたらみんなの方が鍛えたりないようにしか思えないけどねー。それにあの子もピンピンしてるけどー?」

 

 シロナがレイヴンに向けて微笑みを向けるが、やけに背筋がザワつくそれにレイヴンは反射的に顔を顰めた。

 

「別に、これくらいでへばらない場数を踏んでるだけ」

 

「んふふ、そっかー、へー……」

 

 ゆっくりと近づいてきた白い獣は粘つくような視線を足元から順に登っていき、やがて包帯に巻かれ杖を持つ右腕へと止まると不意に触れようと────

 

「うへー、お触りは禁止だよ〜?」

 

「あはっ、嫌だなぁほんのオフザケだってば〜」

 

 その手をホシノが寸前で掴み、ゆっくりと離していく。それにシロナは感情の見えない笑みを浮かべ掴まれていない方の手を揺らして無害であることを主張した。

 その後、暫く両者は睨み合うが不毛だと察したのかホシノはため息をついて手を離す。

 

「ふふっ、ごめんねー」

 

「……別に」

 

 シロナはレイヴンに向けて謝罪の言葉を向け、レイヴンは僅かに目を逸らして答えたが、明らかにその深紅の目には嫌悪の感情が滲んでいた。

 

 けれど彼女はそれに対して気にした様子がなく、気が済んだのかそのままコユキの元へと戻ると楽しげに何かを話し出す。

 

「……大丈夫?」

 

「ん、なにかされる前にホシノが止めてくれたから。えっと、平気。その、ありがとう」

 

「そう、ならよかったよ」

 

 ホシノはそれだけ言うと後輩たちの所へと行ってしまい、その場にはレイヴンだけが残る。

 

『……私、あの人嫌いです』

 

 不意にエアが零した。

 

 後天的に人間性を喪失したレイヴンではあるが、山猫シロナ……あれは獣性を無理やり人間に押しとどめているロクデナシであるとレイヴンは理解する。

 世界が違えばそれこそ言葉を介さない(ケダモノ)に羽化するだろうと。

 

「……うん、私もアイツ嫌いだ」

 

 同意するようにレイヴンは頷く。

 珍しくレイヴンの脳内嫌いなヤツリストに新しい名前が記入された瞬間だった。

 因みにリストの1番上は陰険オールバッククソメガネ(スネイル)だったりする。2番目はポンコツAI(オールマインド)同率クソ野郎(イグアス)なのは余談だ。

 

 

 

 

「……モッモッモッ」

 

「ワタリちゃん、頬にあんこ着いてますよ〜? 取ってあげますからお顔向けてくださいね〜」

 

 ノノミに言われ、レイヴンは頬を向けると微笑みながら彼女は頬に付着したあんこを拭う。

 現在一同は休憩のため、移動販売のたい焼き屋で各々好きな中身のたい焼きを注文し頬張りながら青空会議を行っていた。

 

「おかしいですね……」

 

「ここまで情報がないなんて有り得ません。……妙です」

 

 

 

「そんなの銀行が犯罪を煽ってるようなものじゃないですか……」

 

 

 

「うちの学園からもちょくちょくココに流出した研究データ回収するか破壊するためにC&Cの人らと合同で襲撃かけてたりするなー」

 

「にはは、それでよく被害が予想よりも多く出てユウカ先輩がおこってましたね〜」

 

 

 

 

「理由は色々あるんだろうけどねー、どこもそれなりの事情があるだろうからさ」

 

「現実は思った以上に汚れてるんだね」

 

 

 

 

 たい焼きを食べながら会話をする少女たちを横目にレイヴンは全種類3つずつ小さな口で一定の速度で咀嚼と嚥下を繰り返して大量のたい焼きを1つずつ的確に対処する。

 なにやら物騒な話をしてるが今のレイヴンの脳内CPUの割合はたい焼きに絞められているのだ。

 

 花より団子。まさに色気より食い気である。

 

『やっぱり私はカスタードが好きですね。幾らでも楽しめる味です』

 

『ん、私は全部好き』

 

 エアが交信によりレイヴンの味覚から伝わる情報を楽しみ、レイヴンは甘味に夢中。やはり甘いものはいい。私には必要なんだとレイヴンは思っていると。

 

「うわぁっ……! あれはマーケットガードです!」

 

 ヒフミの叫びが聞こえ、レイヴンは食事の手を止めて顔を上げる。

 少し離れているが、道路には物々しい武装した集団がこちらに向かってきており奴らがヒフミの叫んだ相手だろうと察する。

 

「ちょっとシロちゃん、なに突撃しようとしてるんですか! ちょっかいかけちゃダメですよ!?」

 

「えー、別によくなーい?」

 

「良くないですからね!?」

 

「そうです! あの人たちはここの治安機関でも最上位の組織なんですから! 急いで離れましょう!」

 

 てなわけで一同はマーケットガードから見つからないよう物陰へと退避して様子を伺い始めた。

 

「パトロールでしょうか……? いえ、よく見ればなにかの護衛ですね……」

 

 どこから調達したのか植木の枝を持ってるノノミが口に出す。

 トラックを中心に前後で挟むように装甲車が走り、何かを輸送しているがトラックの正体にシロコが気づいたらしい。

 

「あれは……現金輸送車だね」

 

「あれ、あっちは……?」

 

 輸送団の進路方向にはこの街でいちばん大きな銀行のビルがあり、現金輸送車はその敷地内へと入っていく。

 

 そしてその輸送車の運転席からでてきたロボットを見てセリカが声を荒らげた。

 

「アイツ、毎月うちに来て利息を受け取ってる銀行員よ……!」

 

「あれ、ホントだ……」

 

「モグッそうモグッなの……?」

 

「ん、そういえばワタリはその時いなかったね。それにしてもどういうこと?」

 

「……よくよく見たら車もカイザーローンのものです! 

 今日の午前中に利息を支払った時のあの車と同じようですが、何故それがブラックマーケットに!?」

 

「モグ……カイザーモグッローンか……モグッあそこモグッッモグッろくでもないねモグッ」

 

「とりあえず食べるか話すかどっちかにしてくれない?」

 

「モグッモグッモグッ」

 

「カイザーローンですか!?」

 

「……2人とも何か知ってるの?」

 

「ゴクン……ん、知ってるよ。カイザーローンはカイザーコーポレーション(クソどもの)運営するろくでもないところだよ」

 

「は、はい。あそこは有名ですから」

 

「有名って……ワタリのアタリの強さ的にマズイところなの?」

 

『……あそこのグループ自体は犯罪を起こしてはいませんが、法の穴をついたりして合法と違法の間をいったりきたりしている限りなく黒に近いグレーゾーンを振舞っている企業(ロクデナシ)たちです。

 過去にあのグループには私達も迷惑を被っています』

 

「まぁ、そういう感じだからミレニアム(うち)のところとかも結構セミナーが目を光らせてるねぇ。

 トリニティ(そっち)も同じじゃない?」

 

「はい。『ティーパーティー』も生徒の悪影響を考慮して監視していますね……」

 

「ふぅん……ふたつの学園の生徒会が、ねぇ」

 

「あの……話は変わるのですが、皆さんの借金というのはもしかして、アビドスはカイザーローンから融資をしてもらったのですか?」

 

「借りたのは私たちじゃないんですけどね……」

 

「ええっ!? あんな所からお金借りちゃったんですか!?」

 

 コユキが驚いたように声を上げる。

 

「話せば長ーいわけがあるんだよ。アヤネちゃん、あの輸送車の走行ルート調べられそう?」

 

「少々お待ちくださいね……」

 

『私も手伝います』

 

「ありがとうございすエアさん」

 

 アヤネがバッグからPCを取りだし、調べ始めたが表情は芳しくない。

 

「……ダメです全てのデータをオフラインで管理しているみたいです」

 

『……こちらもです。あの人たち徹底してルートを調べられないように秘匿しているみたいですね』

 

「エアも見つけられないんじゃ無理そうだね」

 

「そっか……」

 

「……そういえば、いつも返済は現金だけでしたよね。それはつまり」

 

「私たちが支払っていた現金がブラックマーケットの闇銀行に流れていたってこと?」

 

「現状証拠だけを集めればそうなるね」

 

「じゃあ何? 私たちはブラックマーケットに犯罪資金を提供してたってこと!?」

 

『…………』

 

 セリカの切実な叫びに対策委員会の面々は黙ることしか出来なかった。反論をしたかったが、目の前の光景がそれを殺してしまう。

 

「で、ですがまだ確実な証拠が出た訳では……

 あの輸送車の動線を把握するまでは……」

 

「ハハッ、連中明らかにクロでしょ。ボクの部活でアイツらカイザーのこと取り扱ってるけどロクでもないよォ? 

 素直に認めちゃった方が楽だと思うけどねぇ」

 

 ケラケラとシロナは嗤う。周囲に重い空気が募るが、それを破るようにヒフミが手を合わした。

 

「あ、そうだ……! さっきのサインしてた書類です! 

 それを手に入れれば証拠になりませんか?」

 

「それが出来たら苦労しないんじゃない?」

 

「……あぁ、それもそうです……

 よく良く考えれば書類は銀行の中ですし、無理ですね……」

 

「……ふむ」

 

 レイヴンは1人で忍びこめば書類くらい盗み出せるか考える。

 ブラックマーケットでも随一と言っていいほどのセキュリティを誇る銀行だが、それくらいのことはレイヴンは依頼でいくつもやってきた。

 脳内で襲撃の計画を立てていると……

 

「銀行を襲う」

 

「…………わっつ?」

 

 なんか横でヤケに気になるセリフが聞こえたな。聞き間違いでなけりゃ銀行強盗がどうとか? 

 レイヴンは視点をあげると覆面を被るアビドス対策委員会が見えた。

 

「…………なにしてんの?」

 

「ん、銀行を襲う」

 

 何を言ってるんだコイツは? イカれてんのか? 

 

 レイヴンは思う。実際に言いかけた。とりあえず止めるだろうと先生を見て、レイヴンは空を仰ぐ。

 

 なぜなら先生も覆面を被っていたからだ。お前は止める側だろオイ。

 

「悪いのは向こうなんだから問題ないわよ! 悪いのはあっち! だから襲うの!」

 

 それはそうだけど、襲っちゃダメだろう……

 

 なんでそんな変な方向でキヴォトスの住人は思い切りがいいんだ? 

 

「ということで、ワタリちゃんにもこれをどーぞ☆」

 

「………………はぁ」

 

『フフッお似合いですよレイヴン』

 

「……ありがとう、エア」

 

 レイヴンの中で様々なツッコミが浮かんでは消えていき、長い沈黙の末にため息を吐くとノノミから渡された覆面を被る。

 刺繍されたナンバーは6と書かれており、何ともいえない気分となった。

 こんな姿を見てウォルターはなんというだろうか? 

 

「ハハッ、なにこれウケるー」

 

「ええっ、私は何見せられてるんですか?」

 

 そんな彼女達の様子を見て愉快そうに笑うシロナとドン引きした様子のコユキだった。

 

「さぁ、銀行を襲うよ!」

 

 先生の号令とともに一同は銀行へと突撃を開始しするのだった。




続きません。
銀行の未来はどっちだ・・・・!


次回、銀行死す。デュエルスタンバイ!


( ゚∀゚)o彡゚ギンコウヲオソウ

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