Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─ 作:タロ芋
追記、ちょっと描写不足だったので所々書き直しました
「バレンタインをしたいですレイヴン!」
「…………なんて?」
ある日の昼下がり、特に依頼もなくやることも無いためにソファでだらけてると、膝に頭を乗せていた恋人のエアがそんなことを言ってきた。
「バレンタインです」
「ふむ……」
レイヴンは顎に手を当て、黙考した後にとりあえずエアと唇を重ねてみることにした。
「って、違いますよ!」
「違うの? もう1回する?」
「〜〜〜〜〜しぃ……ますけども! 私は! レイヴンから! チョコが! 欲しいんですッッッ!!」
「はい、板チョコ(食べかけ)」
「わーい! って、ちがーう!」
「食べてるじゃん……」
「レイヴンとの間接キスですよ? やらない方が失礼でしょう(半ギレ)」
「えぇ……」
レイヴンが何となく半分ほど食べていた板チョコ(ミルクチョコレート)を渡すとエアは憤慨しながらチョコを食べるという器用なことをしていた。ついでになんかとち狂ったことをのたまっている。
「仕方ないなぁ……」
レイヴンは肩を竦め、近くに立てかけていた杖を取ろうと立ち上がろうとするが……
「ねぇエア」
「ふぁいふぁんでふか?」
「私の股に顔を埋められて抑えられたらチョコ作れないんだけど?」
「ここが私のエデンです!」
「……」
「ああ、私のエデンが!」
「ふふっ、私を食べてってチョコを体に塗ったレイヴンでも構いせんよ?」
「じゃあ試しにこのチョコに指突っ込んでみて」
「? 別に構いm───あっっっっつゥい!!」
レイヴンが湯煎し、ボールの中で液体状となったチョコへエアは躊躇いなく指を突っ込んで叫ぶ。
そう、エアのリクエストは実際やろうとしたらめちゃくちゃ危ないのだ。
「私を全身火傷させたいならしてあげてもいいよ? さすがにもう一度なるのはゴメンだけど」
「……はい、ごめんなさい。私が浅はかでした……」
数時間後
「ということで出来たよ」
「あの、レイヴン……」
「なに?」
「私の目がおかしくなって無ければ、目の前にあるのは何処か不揃いな形のチョコを使ったお菓子が並んでると予想してたのですが?」
「? チョコ使ってるよ?」
「ええ、確かにチョコを使ってますね。チョコを使ってますが───」
机の上に置かれ、鎮座しているソレをエアは再び見た。
太ましい四肢に複眼のような頭部……そう。
『IB-07:SOL 644』の1/100スケールのチョコの彫像であった。
「これ、なんか違くないですか?」
「真心込めた傑作だよ? 最後までチョコぎっしりだし」
ムフーと胸を逸らし、かつてとんでもないくらい長かったが、今は短くなった髪を揺らしてレイヴンは誇らしげに言う。
片方だけになった翼も無意識に動いており、傑作というのも嘘では無いのだろう。
「確かにこもってますけど別のものが込められてるでしょうね! なんかこう……もっと何かあるでしょう!? というか、湯煎した意味あります!?」
「チョコのブロックを取り寄せる時間なかったからね。止むを得ずってやつだよ。時間があれば可動出来るようにしたかったんだけど、無かったから彫像で我慢して」
というわけではいどーぞ、レイヴンはエアにバレンタインチョコを食べるよう促す。促されたエアは何かこう、何かをこらえてるような顔をしていたが、おもむろに彫像を乗せられた台を手に持ってしげしげと眺める。
「いや、本当に精巧に出来てますね……ここのディティールとか再現度すごいですよ?」
「でしょう? 機体データを読み込んで一から手作業で彫ったんだよ」
「……食べなきゃ、ダメですかね?」
「食べてくれると嬉しい、とても」
「……」
チョコは普通に美味しかったですbyレイヴンの完璧で究極な恋人エア
この後めちゃくちゃ〇〇〇した(迫真)
尚、先生とのバレストの場合レイヴンは選択肢によってヘリアンサス型かカタフラクトかジャガーノート、ストライダーの彫刻が貰えます