「新入生の宿儺の器の虎杖悠仁くんでーす!」
「うわあああああああ。五条さん、マジでマジですか。むざむざ受肉させたんですか」
「さ、悟……」
足をガクガクさせる男と顔を青ざめさせるトリオン体の男。
その容貌からどうやら、灰原と夏油か?
「どうするんですか、どうするんですか、これ。中の人が別っぽくとも宿儺は宿儺ですよ。それにいつ元に戻るか……」
「い、いざという時は、私が頑張るよ」
2人よりそって震えていると、椅子をガンっと五条が蹴った。
「灰原、お前、俺の親友に何触れてんの?」
「はいっ すみません!」
「悟……。君は正気じゃないんだよ。黒歴史を量産して地球を滅ぼす前に目を覚ましてくれ」
「ダメです、12月24日まで待たないと」
「その頃に取り返しが着くといいんだけどね……」
ふむ?
灰原がヘッドロックを掛けられるのを見守りながら、考える。
何かがおかしい。つまり!
遠隔でトリオン体の操作が出来るのか!
「そうだよ! 凄いでしょ。これでマザートリガーになっても安心!」
「宿儺様ー! 勝負してー♡」
ははは良かろう。
今のトリガーを見せてもらってからだがな!
突っ込まん、突っ込まんぞ俺は。
どう考えても厄介ごとだろうし、今さえ良ければ良しなのだ。
「宿儺がトリガー確認してからならいいよって」
「やった!」
楽しそうに笑うのは真希である。
険が取れてるどころか悩みも存在しなさそうだな。
「今日は宿儺へのサプライズもあるんだー。楽しみにしててね!」
ほほう。待て、こいつのサプライズ?
なんか嫌な予感が……ブラックトリガーでも元に戻せたのかな?
それだったら嬉しいのだが、嫌な予感の説明がつかないが……。
「楽しみにしててね」
再度念押し。なんなんだ一体。
そして、悠仁は箱に隠れるように言われた。
俺にサプライズではなく、俺がサプライズではないか。
やはりブラックトリガーか……?
箱を開ける。
「トリガーの始祖の宿儺の器です! ほら悠仁、代わってあげて!」
「んん……? なんだ、初対面ではないか?」
記憶に投網を掛けてみたが、どうにも見覚えがない。
俺は記憶力はいい方なんだ。
でもなんだか、驚愕と喜びを持って歓迎されているようだ。万雷の拍手を浴びる。
「ささ、宿儺! 特等席へGO!」
俺は案内されて、やたら装飾された席につく。
なんなんだ。
緊張に震えるカチコチの白衣の人間が、壇上に立つ。
「それでは、トリガーの仮想空間構築への応用の論文を発表したいと思います。皆さん、お手元の一番のトリガーを使って下さい」
「あっ」
学会だこれ。
「その理論の提唱者ですが、質問があります」
「初歩的な質問で恐縮ですが」
「それ、宿儺様の前で発表するべき論文ですか?」
「あっあっあっ」
かわいそうに、発表者は緊張で口も聞けないようだ。
「それでは、トリガー開発者である宿儺様からご質問をお願いします」
「流れ弾……だと!?」
いや、これは!
「宿儺様はこの理論についてどう思われますか?」
「最後に宿儺様からも何か講義をしていただいては」
「それはいい!」
発表者の上をいく集中砲火である。
決めた。
五条 悟を殺そう。
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マシュマロ
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