【ポケモンエメラルド】失ったポケモンは二度と戻らない。【ポケモン視点】 作:null cedar
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「よぉしょうぐん、ちょっと小便行こうぜ」
少し前に仲間になったマクノシタのツッパリさんは僕をよく気遣ってくれる。
パーティの中で雄は僕1匹だったからだろうか?
「あ、はい、ちょうど行きたかったんで助かります。一人だとちょっと怖いですもんね」
どうしても、用を足してる時の急襲というのは怖い。夜はおばけが出ると思うと……やっぱり怖い。
でも、ツッパリさんは僕がトイレに行きたい時によく声をかけてくれたり、大雑把なようで意外と皆を見ている。
「なぁ、俺は新参者だけどよ、この団はなかなか良いよな」
「え?そうなんですか?てっきり雌ばっかりですし、雄も僕みたいなさみしがりで弱いだけであまりこの団に貢献できてなくて。あ、いえ雄で言えばこの前たしろ君は入ったけど、けど彼は今は育て屋さんで……あぁ~とにかくツッパリさんみたいな雄々しい人には不釣り合いかと」
「何言ってんだよ!お前は弱くなんかねぇよ。俺の目が確かならお前は強くなる!だけどもうちっと心を強くしねぇとな。ここだけの秘密だけどな、俺も結構寂しがり屋なんだぜ。だけどそれを含めて俺だからな。寂しがりやだから俺はお前たちと一緒にいる。んでお前らと一緒にいるから強い」
そっか、僕は寂しがることはいけないことだと勝手に思ってた。
寂しいってことは何か心の隙間を埋める何かを求めるってこと。
それは心の欲求で……それ自体は悪いことでもなんでも無くて、むしろその欲求を力に変えることができてるのか。
だからツッパリさんはこんなにも強い。
「それにこの団は俺好みの雌ばっかだ!俺はな、何でもでかい雌が好きなんだよ。器のでけぇココ姉ぇ、口がでかくてなんでもうまそうに食うゴソソソ。んで、この前進化したひそひそ、あいつは良い雌だよ」
「あぁ、でも進化した自分の姿にちょっとショック受けてましたよ。もう少し可愛くなりたかったのかな?」
「そりゃああれだけ急に変われば多少はショックだろうな。けどよ、あいつは毎日誰もいないところで発声トレーニングしてるの知ってるか?あいつは声が武器だからよ。毎日研いでんだよ。最高だよアイツは。その頑張りがあの姿を作ったんだ。愛せる要素しかねぇ」
「そんなに強いのに皆のこともちゃんと見ていて……ツッパリさんは……でっかい雄です……」
「あぁ?なんか言ったか?っと、そろそろ行かねぇとココ姉ぇに怒られちまうな」
「そうですね、あのツッパリさん。これからもよろしくおねがいしますね」
「何いってんだよ、俺のほうが後輩だぜ。こっちから言うべきだろ。よろしくな、しょうぐん先輩!」