【ポケモンエメラルド】失ったポケモンは二度と戻らない。【ポケモン視点】 作:null cedar
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ココが新しく覚えたひみつのちからで道端の大樹に隠れ家を見つけた。
「いやぁ木の上にこんな空間あるなんて驚いたっちゃね」
「そうだね、まさかこんなに広い空間があるとはね。これだけ広ければ拠点として使えそうだね。ゆるすぎ海賊団秘密基地って感じかい?」
それを聞いて、ドンメルのおむすびちゃんが目をキラキラさせている。
「え、秘密基地!?うわぁなんか良いなぁ。憧れちゃいます」
いやぁ男の子ってのはこういうの好きっちゃね。
まぁ私もそこそこにワクワクしてるけど。
にしても、今更だけど私の名前ユバーバってちょっと失礼じゃない?
ババアって言われるほどの年齢じゃないっちゃね。そりゃあまぁ種族的には皆よりは長く生きてるけどまだまだピチピチよ?
あ~それともあれか?動きが遅いから婆さんに見えちゃったってやつか?
んでもまぁ、そんな名前も割と慣れては来たけどね。
たしろ、アーティス、おむすびはそれぞれが好き勝手にやっている。
たしろは秘密基地から外を見下ろしている。高い所が好きなんだろうか?
アーティスは隅っこのほうで発声練習をしている。
おむすびは日の当たるところを見つけて日向ぼっこをしていた。
私の飼い主のゆるすぎもさっきからはしゃいでる。
かばんの中からドールを出して飾ろうとしているけど、あれなに。
ココと、もいっこは……見たことの無いポケモンだ。色的には草タイプなのだろうか。
「あ、アイツ!?地べたに置く気!?デリカシーないわね」
ココがその様子を見るや否や、ゆるすぎに向かって走っていきドールを置かせまいと鳴いている。
「なんで、さっきドールを置かせないように講義してたん?」
「あぁ、アイツが持ってるドールってさ、キモリとエネコなのさ」
「ふんふん、そだね、キモリってのは初耳だけど」
「ほら、エネコってアタシじゃん。船長であるアタシが地べたに置かれるのって威厳的にもビミョーじゃないか」
「え?そういう理由ぅ?」
まぁ、ココらしいっちゃあらしいわなぁ。
「それだけじゃ……ないですよね」
「しょうぐん。あんた聞いてたのかい?」
「ココ姉が本当にぞんざいに扱ってほしくないのは、リンリンさんの方……キモリのドールですよね」
「……お見通しかい。そうだよ、どうしてもさ、思い出しちまうよね。あの子のことだけはさ、大切にして欲しいんだ」
そんなに大事な人がいたんだ。なんか新参の私には深いことは聞きにくい雰囲気だな。
「ゆる君がリンリンの事を飾っときたいのは分かるけど、やっぱアイツ男だからさ。ガサツなんだよ。もっとこう……机の上とかに飾ってさ……リンリンからもゆる君のことが見える位置においておいて欲しいのさ」
「そう……ですね。大好きだったんですもんね」
あ~、そんなにゆるすぎの事を好きだったのがあのキモリだったってことね。
アイツ……意外と人望あるんだな。うんまぁ、悪いやつではなさそうだもんね。
すっげー不器用そうな人やけど。あとエロそう。
「なぁしょうぐんさぁ。アンタもリンリンの気持ち分かってたんでしょ。アイツもさ、ジャックもツッパリも皆満足していったんだよ。別にアンタのせいじゃない。あんまり一人で背負い込みすぎるなよ。皆で分け合っていけば良いんだ」
「分かってる……つもりです。だけど、それでも僕はもうこれ以上つらい思いはしたくないんです。だから……馴れ合うのはもうゴメンなんだ」
あらら、しょうぐん言っちゃった。
なんかふか~~~い事情がありそうやね。
「なぁココ、何があったかは知らないけどさ、しょうぐんはもうちょっと時間がかかるんじゃない?まだ若いみたいだし、心はまだ子供じゃけえね」
「アンタ新人の割にはよく分析できてるじゃないか」
「ハハハ、ま、年の功ってやつやね」
「ババア扱いが嫌だったり、年長者気取ったり、忙しいやつだね」
「そういうのはまぁ、使い分けよね」
その後に民家にお邪魔した時にテレビにゆるすぎが映ってたんだ。
「なぁココぉ……」
何が聞かれるのかある程度分かってるか、ココが呆れた顔になっている。
「ゆるすぎってさぁ……変な人なの?」
ジト目でこちらを向き、心底呆れた声で答えた。
「逆に聞くけどさぁ…街頭インタビューで ワールド! なんて答えるやつが普通な人と思う?」
……もしかしてやっべぇやつに捕まっちゃったのかぁ私。