【ポケモンエメラルド】失ったポケモンは二度と戻らない。【ポケモン視点】 作:null cedar
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なんかゆるすぎが持っていた根っこの形をした化石がどっかの研究所で復元されるらしい。
研究所のおっさんに化石を預けたら、しばらくして来てくれって言ってたのにゆるすぎは階段降りてすぐ登っていった。
いくらなんでも早すぎだろ?そんなにせっかちだと女にモテないぞ?あぁでもモテなさそうな顔だし女っ気も全然ねぇよなぁ。
と、心のなかで悪態をついていたが研究所のおっさんの仕事は早かった。
さっきまで化石だったものが生き物になっていた。
植物、って聞いてたけどあんまり植物っぽくねぇな。
まぁ頭から出てる葉っぱみたいな触手みたいなのは多肉植物の葉みたいな感じはするけど……全体的には植物というよりはこれは……何だぁ?
海に住んでる棘皮動物を思い出させるフォルムだな。
俺も同じ草タイプだけど、俺の場合はサボテンの形に近い。というか完全にサボテンに擬態するため形をしている。
こいつの場合はなんだろうな。そもそも植物を模しているんだろうか?でも草タイプの技は持ってんだよなぁ。古代ってのは今の常識に捕らわれない色んな進化をしていたってことか?
「にしてもすげぇなぁ、あんな化石から肉体と魂作ったってことなのか?人間の科学力って奴はどうなってんだ?」
「作った、というのは少し違う」
多肉植物の葉の真ん中の空洞から声が聞こえた。
どうやらリリーラ、もといおおあなの声のようだ。
「私達は化石のような形で眠っていただけで、化石化というよりは冬眠していたのを起こされただけに近い」
「そっかぁ~、なるほど冬眠かぁ。それを起こしただけってんなら大した発明じゃ無いんだな」
「いやいや、凄いって。何千万年前の物質をこれだけの速さで、運動能力を損なうこと無く復元させるって凄いことだからね」
近くで見ていたしょうぐんが思わずツッコミを入れる。
それを聞きながら一緒に居たサンドのサラサが目をキラキラさせている。つってもこいつはもともと目がキラキラしてんだよな。
「でも、こんな技術ってロマンがありますよねぇ~。サラサの大切なお友達もいつか生き返らせたりできるようになるんですかね?」
「あぁ?そんな生き返らせたい奴がいるのか?」
「サラサたちの仲間ですよ!特にしょうぐんさんは沢山沢山悲しい思いをしてるのでそんな事になったら良いなって思います」
「そうだね、そんな未来があったら良いかもしれないね。でもね、サラサ。僕の中の大切な彼ら彼女らは、自分の信じるものの為に戦ったんだ。その誇りある死を僕たちがどうこうしちゃいけないと思うんだ」
「そういうものなのですか?サラサはまだ子供だからわかりません」
「あぁ、俺もわかんねぇなぁ。なんで生き返らせるとしてもそれを否定するんだ?」
「否定……ってわけではないんだ。もし生き返らせることができるなら、そりゃ僕だってまた会いたいって気持ちはあるよ。でも、死を受け入れることができないと残されたものが強くもなれないかな、って思うんだ」
しょうぐんはいつも大事に持っているイルミーゼの羽を取り出し、優しそうな目をしながら呟いく。
「そうだよね、アーティスさん」
ん~、やっぱりよく分かんねぇなぁ。
俺にもいずれ分かる時が来るのか?
そう言えばこの研究所の後に、ゆるすぎの親父んところでジムバッジをもらったんだ。
ジムバッジは壮絶で生きて帰れないかもしれないって先輩達は言ってたけど、やっぱ親子だといろいろう融通きかせてくれんだな。
形式だけの試合でバッジもらってたよ。
でも翌日の地元ニュースでは
「ジムリーダーセンリ 息子への忖度!?」
って記事が出てたみたいだけど、そんたくってなんだ?
親子が久しぶりに会って心温まるって感じの記事だったのか?
人間ってこういう人情のある話すきだからきっとそうなんだろうな。