【ポケモンエメラルド】失ったポケモンは二度と戻らない。【ポケモン視点】   作:null cedar

55 / 64
#52【たまま】

youtube:https://www.youtube.com/watch?v=NqeMovjm54o

ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/watch/sm43196588

 

「だーはっはっは!随分ボロボロじゃないっすか!」

「っっさいね!死にかけたんだからちったぁ心配してくれたって良いだろう!」

「そうですよ、あと一歩で死んじゃってたんですよ……」

俺の目の前では二体のネンドールの続けざまの地震で大ダメージを負ったサイカとおおあなが撤退してきた。

二人共なんとか口は聞けてはいるが地面技の最高峰である地震を2回当たっただけあって見た目以上にダメージを負っている。

チャンピオンロードに入ってからというもの紙一重の勝負が続いている。

冗談の一つでも言ってないとやってられない。

「にしてもあんたちょっと前までは丸くて可愛かったのに随分いかつくなったねぇ」

サイカはおおあなと器用にお互いをキズぐすりで治療しながら悪態をついてくる。

「ごっつくなったろ?流石にあんな可愛らしいままじゃここのツワモノ相手にゃ心もとない。強さは見た目じゃねぇけど、見た目が変わっただけじゃねぇぜ。パワーも1億倍になってんだ」

「ヘーヘーそりゃ楽しみにしてるよ」

実際に進化してからというもの自分の奥底から力が出てくるのを感じる。

体がでかくなって食べる量も増えたせいだろうか。食べる量が増えたので俺の中のエネルギーが増える。エネルギーが増えればパワーも増える、ってな感じだとは思う。

「あんまりエネルギーが溢れてあと1~2回は進化できそうだぜ」

「へぇ~、この時代には2回も3回も進化できるポケモンがいるんですか?僕が生きていた時代では1回進化するだけでも珍しかったんですよ。僕の種類だって古代ではリリーラのみでした。きっと今のこの環境に適応してユレイドルの姿になれたんでしょうね。この時代にはきっとポケモンの進化を促す何かがあるんでしょうね」

「おいたまま!あんたが適当言うからおおあなが本気にして考察してるじゃないか!だめだよたまま、こいつの言うこと本気にしちゃ」

「おいおいサイカの姉御ぉ、ひでぇ事言うなよ。実際パワーが溢れてくるのは本当だぜ。ほら見てくれよこの尻尾の筋肉」

しっぽに力を入れて筋肉をバルクアップさせる。タマザラシの時は全身が厚い脂肪のみで筋肉はほとんど無かったが今は筋肉が増えて見せられる程になっている。

「見てくれよって、あんたね……結局厚い脂肪はまんまなんだから筋肉見えて無いっつーの。そんな事してる暇があるなら治療てつだってくんな」

「ったくしゃーねーなぁ。俺の進化したパワーで見事な治療をしてやるよ」

地震の振動により筋肉が断裂した箇所を手で慎重に探りテーピングをしてやる。

思えばタマザラシの状態だとコロコロ転がるからこういった作業もできなかったな。

こうして進化できて俺も多少はチームの役に立てるようになったか。できれば戦闘でも活躍したいが、ま、それは適材適所、時期が来れば俺にもチャンスはあるだろ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。