原作知識を駆使してシロナさんを釣ろうとする前に全然違うヤツが釣れる話   作:鹿頭

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どこまでしゅじんこうの手持ちを充実させようか悩む…
最初にあったポケモンと旅に出るのはおやくそくよね


二話

───ポケモンとはおそろしい生き物。

 

 そう言われてきたヒスイ時代から、今のシンオウ地方───に限った話ではないが、ポケモンとは隣人と言っていい関係を築いているらしい。

 とは言え、草むらのやせいのポケモンはそれでも危険と言う事は詳しい描写こそないものの、言及されている。

 

 しかしながら、我々が言うところのヒスイ式捕獲は廃れているどころか推奨はされていない。

 

 今日、ポケモンとは家族も同然なので、運命的な出会いや、親から子へと引き継がれるポケモンなどそういった感じが大部分を占めているらしく、カントー・ジョウトなんかではポケモンの乱獲が問題となっているらしい。

 

 要するに、背後から忍び寄ってモンスターボール投げつけるのは暴力でしかないのだ。

 

 ゲームをやっていた時はシステム上イマイチピンと来なかったが、ポケモンという隣人として考えると、Nの主張も一理あるのだな、と思ったりもしたが。

 

「コトブキシティ……普通にクソデケェな」

 

「きゃる」

 

 ミオシティとコトブキシティを結ぶ218番道路にはフローゼルやトリトドンが出るのを知っていたが、モンボ5コでどうにかなるメンツじゃなく。

 結局まともに捕まえられたのはキャモメ…恐らく最初に出会った(と思われる)キャモメが一匹だった。

 トリトドンは欲しかったんだけどな。

 カラナクシすら見つからないし。

 シロナさんだって持ってるつよつよポケモンだぞ、トリトドンは。

 

 もしかしてヒスイ式って役に立たない…?

 

 ちなみに218番道路はゲームと違ってちゃんと橋が掛かっていた。そりゃそうか。

 

 ミオを立つ前に、はとばの宿は一応見に行ったが、普通に廃墟だった。

 いや、営業されててもダークライなんてどうにかなる訳ねぇから困るんだが。

 

 ……さて、コトブキシティに来たからには何をするか。

 当然、シロナさん探しです。

 

 ゲームと違ってね!博物館の一つや二つはあるんですよ!

 要するにサッポロですからねココ。

 適当に回っていれば会える……会えるよね?

 

 

「金がかかるとは予想外だった」

 

「きゃー」

 

 いや当然だろ?みたいな鳴き声を上げる肩のキャモメ。

 お前重いからボール入ってくれないかなぁ?

 

「きゃ」

 

 ……気を取り直して、ポケモンセンターに向かう事にする。

 

 ポケモンセンター。

 アニメなんかで見られるが、ポケモンを持っていれば誰でも基本無料で利用できるトンデモ施設だ。

 その金は何処から湧いてくるのか甚だ疑問であったが、この世界に来てもやっぱりわからない。

 しかしポケモンセンターのお陰で一文無しの身でもどうにか生存する事ができる。

 

 まさしくポケモンへの福祉。

 ポケモン社会の髄だ。

 

 アレ?別にシロナさん探す必要無いのでは?

 

 

 ……一旦思考を打ち切り、カーキのコートを羽織ったどこか見覚えのあるスーツのおっさんを横目にポケモンセンターへと入っていく事にする。

 

 ゆったりとしたbgmが流れる室内は、広々としていて、ポケモンを連れたトレーナー達で賑わっていた。

 

「はえーすっごい」

 

 かつて夢想した理想郷……と言えば大袈裟かも知れない。

 だけど、そう言ってしまってもいい様な光景。

 ポケモンがいて、ニンゲンが居る。

 

 ポケットモンスターの世界が、目の前に広がっていたのだ。語彙力もなくなると言うものだろう。

 

「きゃ?」

 

「ん? ああ、なんでもないよ」

 

 怪訝そうに見つめるキャモメを撫でると、適当な空きスペースのベンチに腰掛ける。

 

 さて、あのおっさん───恐らく国際警察のハンサムだろう。

 原作にもあの場所に居た。

 つまり、ギンガ団は健在。

 ヒカリかコウキかはわからないけど、主人公が旅立った直後位の時系列だと言うことがわかる。

 

「ふ、ふふ…」

 

「ままー、あのひときゅうにわらってるー」

 

「こら、ポケモンとよそ様の時間を邪魔しちゃいけません」

 

 うむ、なんと民度の良いことか。

 いやでも悪の組織が現実にある世界は足し引きマイナスだろ。

 

「んー!やっと着いた!」

 

「!!!!!」

 

 ヒカリだ!!!ヒカリちゃんだ!!!!

 メイン主人公来た!!!!

 初のネームドキャラだ!!!*1

  

 ───閃いた!

 ヒカリちゃんに付いていけば良いのではないだろうか。

 そうすればシロナさんにも確実に会えるし。

 いや待てでも事案……いや、さっきも見た様にこの世界の民度は良い、事案にはならないハズ。たぶん。

 

「───失礼、少し良いかな」

 

「良くないです」

 

「わたしはこう言うものだが」

 

 そう言って、男は懐から手帳を取り出すと、こちらに見せつけてきた。

 

「国際警察、ですか」

 

「失礼だが身分証*2を見せてもらっても?」

 

「みぶんしょう……?」

 

 その後、ポケモンの違法な捕獲の容疑で逮捕される事になった。

*1
野郎は見なかったことにした

*2
アニメ(旧無印)ではポケモン図鑑が身分証だった





しゅじんこう
ぜんか ポケモン
え!ここから入れる保険があるんですか!?
普通に考えて現代社会で身分証も金も無いけど武器(ポケモン)持ってる奴って怪しいよねって話
邪神への理不尽(じゃないかもしれない)な怨みが溜まっていく
たすけてシロナさん

警察のひと
ギンガ団を追っているのかも知れないし、Fallを追っているのかも知れない。
Fallだったら文無しにもその後ワンチャン助かる展開があるかもしれない
主人公
一文無しは名前をヒカリだと勝手に思っているだけで実は…?かもしれない。
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