原作知識を駆使してシロナさんを釣ろうとする前に全然違うヤツが釣れる話 作:鹿頭
クロガネシティからハクタイシティに向かう207番道路にはオドシシがいる。
ついでにモンスターボールも拾える。
オドシシがいるのに、コイツの進化形のアヤシシが姿を消したのは《過酷な環境で過ごしていたヒスイ時代は今よりもサイコパワーが強かった》かららしい。
つまりシンオウ時代の今は平和なのだろう。
ちなみにイダイトウの進化前のバスラオは美味いらしいから多分人間あたりに食い尽くされて居なくなったんだろう。
オドシシは確かにシンオウ地方にも棲息しているのだが、その数は極めて少ない。
なんかツノ目当てで乱獲されてたらしい。
人間さぁ……
そんなオドシシを見つけたのだ。
確かポケトレ*1とか使わないと見つかんない筈なんだけど、現実とゲームは違うんだなぁ、って事をひしひしと感じさせてくれる出来事だ。
まぁ別にオドシシ信者でもアンチでもないので捕まえる気はないので、そのまま無視してハクタイシティへと向かおうと思っていた。
そうするとどうだ。
オドシシが光の弾となってコチラに突撃してきたのだ。
「お前バリアーラッシュ使えるん!!?」
───となると話が変わってくる。
早業二十回バリアーラッシュでアヤシシに進化する。
そうなればシンオウ地方には見られなくなったアヤシシを復活させることになり即ちシロナさんへと繋がる道になる筈!!!
「───と思ったんだけどねぇ」
捕まえてから分かったけど早業ってどうやって使うねんって話だよね。
早業!とか言っても何言ってんだコイツみてぇな顔で見られるし。
うるせぇこっちみんな目玉っぽい角向けんじゃねぇぞ。
「きゃぁ」
キャモメがバカを見るような顔で見ている。
お前、いい性格してんな。
「あ! めとめがあったら ポケモンバトル!」
「すみません。今、所持金0なんですよ」
「あ、そうでしたか。失礼致しました」
そんなやり取りを幾つか繰り広げながら、やって参りましたハクタイシティ。サイクリングロード?そんなん下を通ればいいんですよ、現実なんですから。
問 ハクタイシティには何がありますか?
答 シロナさんとのイベントがある!!!
そうです。
ハクタイシティにはシロナさんとのイベントがあるんです!
つまりシロナさんがいる可能性が高い!!!
先ずは像を見に行くとしましょう。
ついでに後ろにあるりゅうのプレートも確保しましょう。
漸くだ…漸く会えるぞシロナァァァァ!!!
「おお、やっぱり混ざってんなぁこの像」
その像はディアルガとパルキアを足して二で割らなかったと言った様相を誇っていた。
しかし、謎なのはセキとカイ、なんならデンボクすらディアルガとパルキアを目撃している筈なのに何故こうも混ざった形でシンオウさまが伝わっているのだろうか?
知ってそうなヤツ約一名に心当たりはあるが……
「何が混ざってるんですか?」
「!」
「ああっ、すみません驚かせてしまって」
声をかけられた衝撃。
そして声の主を見て更なる衝撃。
どういう───
「この像の何と何が混ざっているのかって…知ってるんですか?」
「あぁ…そう、だね」
コウキくん……ですねぇ。
いや。
確か、コトブキシティでヒカリちゃんを見たから……そうか。
ナナカマド博士の助手のコウキくんか。
………と言う事はギンガ団イベント!!!
の後にシロナさんが!!!!
居る!!!!
「シンオウ神話についてはどのくらい?」
「えっと…すみません、全然」
───キミ、ナナカマド博士の助手だろ?
と言う言葉は飲み込んだ。
少し、嫌な予感がする……!
「この像はね。時を司る神ディアルガ。空間を司る神パルキアが混ざった像なんだ」
「ディアルガと…パルキア……」
「そう。創造神アルセウスによって産み出された三柱の分身の内二柱。昔のシンオウ地方では、神々ではなく唯一の神、《シンオウさま》とだけ伝わっていたらしくてね。その名残り……なんじゃないかな」
まぁ……カンナギタウンだとちゃんとした姿が伝わってるから、芸術を爆発させた感じの芸術家が暴れまくった産物なのかもしれないが。
「詳しいんですね」
「まぁね。考古学は専門さ」
流石に生き証人には負けるけど。
彼を除けば誰よりも詳しい自信がある。
問題は証明の仕様が実際に叩き起こす必要があるってとこだけど。
「キミは…トレーナーかい?」
「ハイ!チャンピオンを目指しています!」
「ほう。大きく出たね、いい事だ」
ハイコイツ男主人公ですね!
ふざけんじゃねぇ!!!!
じゃあ何か!?
あのヒカリはナナカマド博士の助手世界線のヒカリだとでも!?
だとしたら…だとしたら……!
「えっと…お兄さんは目指してないんですか、チャンピオン」
「うん? みんながみんなチャンピオンを目指しているわけじゃないからね。さっきも言ったけど、考古学。特に神話なんかを追ってる方が楽しいのさ」
シロナさんのヒモになる可能性が高くなるからな!
「え? でも、シロナさんも考古学者をやってるじゃないですか」
「あの人は特別なのさ」
シロナさんも《物好きなトレーナー》と自称してたから、多分人気ない…はず。
「ま、時々あの強さが羨ましくなるけどね。トレーナーとしては雑魚もいい所だから、調査するにも危険でね」
調査なんて碌にしたことはないけれども。
トレーナーとして雑魚なのは事実だ。
だからシロナさんに拾われる必要があったんですねぇ*2。
「え、そうなんですか? ボクはてっきり…」
「ずっと籠って研究してたからね。トレーナーとしてはダメダメさ」
「そうだったんですね…」
「ああ、そうそう。カンナギタウンに行けば、さっき言ったディアルガとパルキアの壁画があるらしいよ」
「カンナギタウンに、ですか」
「みたいだよ。まぁ、行ったことないから、コレから行くんだけど」
「じゃあ、一緒に行きませんか?」
「え」
なん…だと……?
「ボクも丁度行く所でしたから」
「なるほど………」
コレが主人公力なのかっ!!!
イヤ、だがコレはチャンスだ。
ヒカリちゃんが助手でコウキくんが主人公ならっ!
彼と行く道にシロナさんが居る!!!!
シロコウなんて認めませぇぇぇん!!!
「うん、コチラからもお願いするよ、えっと……」
「ああ、ボクはコウキって言います」
「よろしくね、コウキくん」
───フッ、勝ったな。
しゅじんこう
子どもをたぶらかしたわるいおとな。
このまま世話を焼かれるルートがあったら……?
主人公(男)
コウキくん。
後から一文無しと知って驚愕している。
けれどきのみを食べていると聞いて食べれるきのみを知っているその知識に感心するいい子。
哲学者がコウキくんを見たらギョッとしそう。
主人公(女)に神話知識を授けてるのはシロナさん。
そう言う事だ。