前回の“これまで”だけでは主人公の人間性などがわからないかと思ったので挟み込む事にしました。
No.1:名前
かつてはウィル・カーファイと名乗っていた。
《蒼の騎神》に敗北した際、崖から転落し記憶を喪失したウィル・カーファイは、自己の名前すら忘却し、以後はテオ・シュバルツァーにナギトと名付けられ、ナギト・シュバルツァーを名乗る。
No.2:異名
かつて人斬りにより得た《剣鬼》という異名は、ジン・ヴァセックがつけたものである。ナギトはこの異名を若い時分の未熟が招いたものだと認識して恥じている。
機甲兵に乗った際に付けられた異名は《閃嵐の騎士》である。閃光のように現れ、嵐のように去っていく。という畏怖がこめられたもの。友リヴァルにその異名を奪われ、そして討ち果たしてからは名乗るつもりはない。
《鉄血の子供達》として活動する際は、コードネーム《
No.3:武器
ナギトが扱う武器は太刀。銘は“宵星”。これはかつてカルバード共和国にて仕事をした報酬として手にした物。しかし、この太刀は最高硬度のゼムリアストーンで造られているものの、これはゼムリアストーンの加工技術が確立されていない頃の作品であり、そのため“硬い”という点以外については鈍であった。
No.4:実力
ナギトの実力に関しては、単純に国家最強格と同等程度である。
ナギトは戦闘において派手な戦技を繰り出す事に喜びを感じる(要は派手好き)なのだが、それはあくまでお遊びであり、心を落ち着けて静かな太刀筋で戦闘に臨めば、例え生身であろうと機甲兵中部隊(200体程度)に勝利できる事に加え、必要とあらば汚い事も平気でやる。が、ある一言を言われた場合は剣士としての勝利に拘る気質も持ち合わせる。
No.5:弱点
ナギトは女に弱い。脳内円卓会議ではすぐにスケベ方向に全会一致する。ナギトはラウラを愛しているが、性欲は持て余しているため、ハニートラップを仕掛けられればホイホイと引っかかる。しかし、ナギトを知る人物は「ハニートラップが効くわけがない」と思っているため、まず実行されることはないだろう。
実は継続戦闘能力は低い。短期決戦型である。敵が死力を尽くす前に斃すというスタイルを良しとする戦法のため、様子見の段階から全速力で駆け、そして力尽きるのが早い。ただしこれは、格上相手に限った話で自身より低く見積もった相手には慢心して臨むため継戦能力は高い。ただしこちらの場合は慢心が弱点となる。
No.6:正体
ナギトという男の正体は、『閃の軌跡』という物語においてクロウ・アームブラストの死を看過できない者たちが、クロウ生存を強く願い、そして顕在化したものである。
要はクロウを生還させるという使命を帯びた異人。『閃の軌跡』というゲームのストーリーを書き換える程の力願い持ったバグ。
そのため正しい人の愛により生まれた存在ではない。
No.7:精神性
ナギトという存在の精神性、性格、人格は、ストーリー改変を願ったものたちの複合体である。言ってしまえば、クロウの死を容認できなかったプレイヤーの数だけナギトの裡には精神があるわけだ。
しかし、それらの精神は煌魔城からクロウが生還する事で本懐を果たしたとして消滅した。
複合精神が消滅した事で、ナギトは心なき廃人になるはずだったのだが、これまでウィル・カーファイやナギト・シュバルツァーとして生きてきた記憶が空になったナギトという器に定着した。
No.8:記憶/記録
クロウ救済の使命を帯びたナギトには、その複合精神が有する記憶さえわずかに肉体に記録していた。それは願望成就のための記憶/記録である。
つまりナギトはプレイヤーが知り得るだけの情報を格納して生まれてきたのだ。が、それらの記憶を開封する鍵がないため、ナギトが未来の記憶を思い出すのは何らかの外的要因により励起される記憶があった時のみとなる。
No.9:過去
彼がまだウィル・カーファイであった頃の記憶。
ユン・カーファイに拾われたウィルは、幼少期より八葉一刀流を学び、その天賦の剣才によりあらゆる技を体得せしめた。ユンがリィンを弟子に迎えるにあたり、ウィルは単独で技を磨くためにユンの元を離れて修行。リィンが去った後ユンに呼び戻され八つの型すべての皆伝を受ける。
しかし、その幼さ故に《理》には至らず、ユンがカシウス・ブライトが剣を捨てたと知った時に見せた落胆を自らの成長による喜びで打ち消してやろうと決意し、各地を転々とする事となる。
遊撃士になった彼は裏の仕事を受ける事になるが………
No.10:騎神の起動者
ナギトは騎神の起動者であるが、それも生まれに理由がある。
クロウ救済の使命を帯びて生まれてきたナギトは、それに値するだけの力を持っていなければならない。それはレーヴェのような才能だったり、有名な剣術の会得だったり、騎神の起動者だったり───そういった特別性である。
ナギトはまず、トールズ士官学院旧校舎地下七層にて試練をⅦ組の仲間とクリアし、リィンと共に《灰の騎神》の起動者となった。が、ナギトは一度も《灰の騎神》の起動者として振舞っていないため、その事実を知る者はナギトとセドリック・ライゼ・アルノールのみ。ヴァリマールは何となくもう1人の起動者たるナギトを感じ取ってはいるが、何もしないようなので放置している。
No.11:剣鬼七式
剣鬼七式とは、ナギトが《剣鬼》であった頃、八葉一刀流を超える剣術として考案した戦技である。一ノ太刀から七ノ太刀までの7つの技がある。
一ノ太刀“
闘気により範囲、威力を拡張された刃を上下から放つ事により対象を両断する剣技。
二ノ太刀“絶刃壁”
超回転により風の刃による半球状の壁を作る防御陣。防御陣とは言うが、その実は触れたものを切り刻む攻性防御の技。
二ノ太刀改メ“螺旋流壁”
斬撃をその場に留まらせる“早贄”に螺旋の技を組み込んだ戦技。あらゆる攻撃を受け流し拡散させる。
三ノ太刀“破空”
太刀に込められた超圧縮された気が解放される事により、周囲を圧力により押し潰す技。
三ノ太刀改メ“破空 : 突”、“破空 : 薙”など
太刀に込められた超圧縮された闘気の解放方向を限定する事でさらに圧力を増した“破空”。
四ノ太刀“鬼炎斬”
かつて《剣鬼》を倒した《剣帝》の戦技。考案されていた四ノ太刀を超えると考えられ、ナギトはこの戦技を四ノ太刀とした。
鬼を斬る炎の力は、すでにオリジナルと同等の域にまで高まっている。
五ノ太刀“三明一結”
大刀錬、衝刀練、剣妙斂の3つの剣技を一太刀にこめた技。飛来する斬撃は接撃面から無数の斬撃を生じさせる。
六ノ太刀“閃行嵐舞”
閃きの如く斬撃を刻み、それは嵐のように炸裂する。
圧倒的なスピードにより空間そのものに斬撃を縫い付ける技。一瞬の後に解放されるそれはまさに斬撃の嵐。
七ノ太刀“貴き復讐”
友リヴァルより学んだ戦技。一瞬遅れで放たれる斬撃は一度受けると不可避のものとなり敵を襲う。
No.12超過式
アリアンロードの教えを独自で解釈して戦技としたもの。アリアンロード曰く常に武器に闘気を帯びさせる事で、自身→武器→放出、を、武器→放出というように工程を減らして戦闘時のタイムロスを減じさせる事等を目的としたもの……だったが、ナギトはその難易度を暴挙と断じて得物に闘気を常時“帯させておく”ではなく“貯めておく”に思考を切り替えて編み出したもの。
貯めておいた闘気を用いる事で戦闘時、一度のみ自身の最大出力を超えた威力の戦技を放つ事が可能だが、貯めた闘気を解放する際、闘気は拡散するためそれを集束するのに一瞬の時を要する。以下ナギトの考案した超過式の戦技。
“八卦覇掌”
太刀から解放された闘気を8つに固めた戦技。8つの掌の形を模する。
“四象絶矢”
解放された闘気を4つに固めた戦技。4つの矢の形を模する。
“両儀葬槍”
解放された闘気を2つに固めた戦技。2つの槍を形成する。自身で振るう事も可能。
“太極威刀”
解放された闘気を1つに固め、それを太刀に纏わせた戦技。この際自身の最大出力の闘気も太刀に付与する。一刀で解放する威力は幻獣を両断して止まらず、雲を裂いた。
No.13:“八葉一閃”
太刀を用いる素振りで世界の根源にアクセスする儀式。
この素振りは“全て”という概念であるため、それより細分化された概念すべてに対して存在の優先権を持つ。そのため威力や強度といったものの強弱に関係なくあらゆるすべてを断つ事ができる。
No.14:“
前作終盤でナギトが顕現した魔王を討ち倒すために放った戦技。“八葉一閃”の斬撃範囲を拡大したもの。本来“素振り”であるため拡張できない“八葉一閃”を世界のバグであるナギトが、無理やりにバグらせた。
No.15 バグ
ナギトという存在の本質は“バグ”であり、この世界を歪めるものであった───が、その誕生理由を果たした事によって、その裡側にあった願いの複合体は消え去り、それに伴い無制限だったナギトの特異点性は有限になった。
己が関われる事象以外ではすでに“バグ”としての力を振るう事に代償が必要になる。