ヘリオポリスにて秘密裏に開発された連合の戦艦アークエンジェル。試作MSを乗せるための母艦であり同時にこの艦自体も様々な新式の機能を搭載したMS並みに重要な連合の次世代艦である。
そんな連合にとって大切な艦が表面は無傷だがズタボロにやられている。外でなく中の運用する人間をだ。艦を運用できるだけの連合の兵士は居る。しかし指揮をする高級士官が最初にザフトに奇襲されやられた。
軍隊と言うのは先ず上の命令通りに動く。軍人とは上官の命令を忠実にこなさなければいけない。独断で動くことはほぼ出来ない。徹底的に命令で動くことを仕込まれる。だからこそ命令をされれば軍人は素早く動ける。言い換えると命令がなければ機能不全となる。
能力が高いコーディネーターであるザフト。ザフトはまだ出来たばかりの他の軍隊のような細かな階級すら制定出来てない新参の組織。(敢えて階級を作らなかったとも言われる)
コーディネーターの能力の高さの傲りもあり個人プレーが目立つ。組織で動けるのが連合がザフトに勝る点。
なのにその連合の組織としての機能が封じられる。指揮系統の麻痺は連合にとって致命的。指揮がなければ組織として動けず個々の能力が高いザフト相手に各個撃破の的になるしかない。
今はザフトは指揮系統とMSだけで新型艦自体は狙われてないが、もし狙われていれば間違いなく今の状態のアークエンジェルなら奪取されるか破壊されていただろう。
MSを奪われザフトが去った後、連合の軍人たちも混乱から立ち直り上が居なくなった事が確認されようやく動き出した。
「そこ!物資の積み込み急げ!敵は待ってはくれんぞ!………どうすればいいのだ全く」
声を上げているのは女性士官。
士官と言っても最下級な少尉。
堂々としてるがまだ25。
軍人家庭で産まれ育ち軍人としての心構えは同年代よりも出来てるが、上官の指示で動く立場。それに恐らくまだ戦場にろくに出た経験もないだろう。なのに一番上となってしまい仕方なく指揮をしてるのだ。
強気の声で指示を出してるが不安が垣間見える。指揮をしてるのは状況的に仕方ないから、もし自分より階級が高い人間が来れば指揮権を内心喜んで渡すだろう。例えその相手がダメそうな相手でも……
「…マリュー・ラミアス大尉……?」
見知った1つ年上の大尉、年は近いが上位の士官がやって来た。
人としては悪くない人物、軍人としては甘さがみえ技術士官でありこう言う時にはあまりにも頼りないが…それでも自分より上位の士官、規律として指揮権を譲ろうと思ったのだが……一度は目の錯覚だと思う。疲れが出て幻覚を見たのかと自分を疑う。そうでなけれマリューの頭に"あんなの"が見えるわけがない"。
目を擦った。
改めてみた。
マリューの頭に見えている『猫耳』は変わらなかった。
「……」
多少の無能でも許容できると思ったが流石に……流石に……ちょっと…これは…無理だなとナタルは思う。
「お願い。その変質者を見る視線は止めて…」
こんな時に良い年をして猫耳の装着、変質者でなければなんだろうとナタルは真剣に思った。何か理由があるんだろうか?物凄く聞きにくかったが率直に聞くことにした。
「なんで頭に猫耳を?」
「それは…その…亀◯縛りよりはマシだから……」
それを聞いて…ナタルは変質者でなく可哀想なモノを見る目を向ける。ああこれは、襲撃で精神が病んでしまったのだろうと…。
「…ラミアス大尉、どうか医務室に……」
ナタルは悲惨なモノを見たと言いたげに目頭を押さえてマリューに言う。階級が上だから指揮を頼む?流石に病んだ相手に指揮をさせるのは…。
「……あ、あの、違うのよ!これは違うの!」
マリューはどう説明したらいいか猫耳を付けたまま、同じく目頭を押さえて深く悩んだ。どう言えば良いのか。
「お言葉に甘えて医務室に行かせて貰ってはどうだ」
「いや貴方はなんですか」
知り合いの猫耳だけで精神的な許容範囲は一杯で、ナタルがあえて認識から外していた存在が声を出したので反応せざるえなかった。
変質者(猫耳装着マリュー)の隣に(赤い服のヘルムの)変質者が居る。真面目なナタルにはとても理解が出来ない組み合わせだ。真面目でなくても理解が出来ないか。
「ただの通りすがりの学生だ」
「サラリーマンでなかったの…ジャンク屋だったかしら…」
軍服ぽい赤い服に謎のヘルムの男。
全身余すこと無く不審者。
学生もそうだがサラリーマンも無いだろう。
ジャンク屋でも可笑しい。
「が、学生?」
風格も声も体格も全体的に欠片も学生と思えないが…学生と納得することにする。深く追求する気力がないとも言う。怪しすぎてザフトが化けてるとも思わなかった。こんなのが敵だと思いたくもない。
「ごほん………それで貴方はなんだ。…その、ソチラのラミアス大尉を届けてくれたのか。そうだとするなら感謝はするが此処には軍の機密があるので直ぐに立ち去ってもらいたい」
アークエンジェルを見られているのに拘束しないのは相当に穏当な対応。拘束する余裕はないのか。関わりたくないから追い出そうとしてるだけか。
「スマナイがもう一つ届ける荷物がある。去るのはそれが届いてからにしてほしい」
「もう一つの届け物?」
「その言い方だと私も届けられる荷物扱いなんだけど…」
ナタルもヘルムの(猫耳)マリューの発言を否定しない。
しゃがみこんで落ち込む猫耳ありの成人女性、それを見て目の色が怪しい多数の作業員をナタルは見なかった事にした。手を休めるなと怒鳴りはした。
「もうすぐ来る筈だが……ああ来てるな」
「あれは…!!」
ナタルは目を見開いた。周りで作業しながらチラチラ見ていた兵士も猫耳女性を脳内に記録しようとしていた作業員も同じ様な反応だ。
MSが歩行してきている。
ザフトのでない。
ここで開発されていた機体だ
「あれはストライク!!」
「ザフトに奪取か破壊されてない機体があったのか!」
「誰か取りに行ってたのか!」
「お、おい前のあの車…」
「はぁ!?乗ってるの子供じゃないか!?」
「運転してる奴も誰だ?見たことないぞ!」
視線を下げるとMSの少し前方に誘導する様に車が走っていた。
「箱がある!キラ左の足に気を付けろ!」
MSの前に後部が荷台の車を運転する小太りの男性に荷台に乗った少年や少女がいる。民間人の子供に見える。見知らぬ男と子供がMSの誘導を何で??ナタルは猫耳を見たときよりはマシだが困惑した。
「か、彼らは…」
「ラミアス大尉に頼まれてMSの誘導を善意でしてくれているクラスメイトだ。運転してる男性は私の保護者のドレン、因みに機体を動かしているのもラミアス大尉に頼まれた善意の協力者の同級生だ」
手伝わせたのは事実なので自称学生によりマリューに責任の諸々がのし掛かる。同級生等ととんでもないことを言っていた。
「ら、ラミアス大尉…」
ザフトの手にわたる前にMSは回収しないといけない。しかし誘導を学生にさせるなど問題行動過ぎる。それさえ霞むほど問題なのが、機密の塊のMSを連合兵以外に操作させてる!?話の流れからして学生に!?何を考えてるのか!正気と思えない。錯乱して頼んだとしか思えない。…ダメだ猫耳を付けてる時点で錯乱してるのはわかっていた!!
いや待てとナタルは前提から可笑しい事に気付く。学生がMSを動かしている。学生が…
「ただの学生がMSを動かせるわけがないだろう!」
「あぁ今操縦してる彼は機械に詳しい学生でね。それで一応は動かせるみたいだ」
「……」
詳しいとは機械工学を学んでる学生ということか?機械が専門の学生だからなんだ。そんな理由で動かせるわけがない。
ナタルは開発した側でないが、それでもMSを動かすことが相当に困難なのはわかる。普通に考えれば機械に詳しいだけの学生が操縦など不可能だろう。MSより難易度が低い戦車や戦闘機だとしても、学生が動かせられない。
そもそもMSの動作プログラムを造るのに難航してると聞いている。プロの軍人ですら動かすのは困難だと。しかし、見る限りMSはマトモに動いている。まさかいつの間にかナチュラルどころか素人でも動かせるレベルのプログラムが出来たのだろうか?ナタルはMS開発陣の一員のマリューを見た。
「素人でも動かせるプログラムが出来ていたんですか」
マリューが口ごもり答えない。まさか民間人に一瞬で動かせるようにプログラムを改編されたなんて言えるわけがない。しかもそのプログラムは操作性は悪化しナチュラルのマリューにはマトモに動かせない。マリューではマトモに動かせないOSに変わっていたから、コーディネーターの民間人(キラ)に此所まで運ぶのを頼んだと言えない。
返答できない間に機体が到着していた。
「マリューさん!MSは此処で良いですか!」
MSのハッチが開きマリューの名前を出す。コックピットに見えるのは年若い少年だ。マリューが乗せた少年なのだ。本当に重要機密に民間人乗せたのか。マリューは周りの視線に縮こまた。
言い訳は出来ない。
元から言い訳するつもりもなかったが、諸々学生達の安全のために全てマリューの責任にするとヘルムの男と約束させられている。もし学生達にも責任を取らせる気なら、ランチャー装備でヘリオポリスをぶち壊しそうになった事を追求し……猫耳に尻尾を追加すると
「き、キラくんはそのまま待機、少し待ってて…バジルール少尉、艦長はどちらに」
ナタルは暗い顔をしマリューは察する。
「残念ながら艦長は先程の騒ぎの時に…」
「そ、そう……なの。なら、今は指揮は副長が?」
「いえ、残念ながら…現状、艦長以下、ラミアス大尉以上の階級の方の生存は確認できていません。ザフトは破壊工作により指揮をする高級士官を狙ったのだと思われます…」
「……」
そうなると残された士官が技術士官の自分に少尉だけ…あまりの被害を知りマリューは眩暈しそうになる。自称学生はガンダム的にやっぱりなと思う。戦艦の色もホワイトベースに似ているので見た瞬間に察する。白に赤の混じった目立つ戦艦ってなんだろうか。本当に初代のガンダムに似てるなと改めて思った。
似てるとなると……シャアは顔色が悪いマリューを見た。
戦場などで指揮官が戦死した場合、一番上の階級のモノが次の責任者となる。マリューは技術士官だが大尉なら少尉のナタルより階級が上。規律的にも指揮を頼もうとするが…猫耳を見ると……口が止まる。
「たしか…移送の護衛部隊がヘリオポリス付近にきてるんじゃ。その部隊と連絡は」
「いえ、通信は試みましたが、応答はありません。通信を妨害されているのか…それか」
「あぁ私は少し前にへリオポリスの外に出ていたんだが、その時に戦闘が行われているのを見ているよ」
自称学生の補足に戦闘が行われていた事が確定。状況的に迎えの艦隊とザフトの戦闘。
戦闘はどうなったのか。
通信が不能としてももし無事なら護衛として確認にぐらいは来る筈だ。護衛対象を放置すると思えない。其処から考えれば、確認に来る余裕も無い。それか、護衛艦隊が既に存在してないか。可能性としては存在してない可能性の方が大きいと思われた。
これからどうすれば良いのか。
今指揮をしてるのは新米で代わりの候補は錯乱してる技術士官、下士官のベテランも居るが、此処には艦やMSの開発に来ていたので、ベテラン軍人と言っても整備士など後方専門の軍人ばかり。実戦的なアドバイスは誰も出来ない。巻き込まれた側のラルフや学生が同情の目を向けるほどに重苦しい空気。
そこを無視するのが自称学生
「さて、必要なモノは送り届けたのだし皆行こうか」
(こ、このタイミングで言う!?)
このときの学生組の思いが一つになる。しかし発言のタイミングが最悪としてもここにいる理由がないのは間違いない。
「では…その、失礼します」
「…えぇ」
「あ、ああ届けてくれて感謝する」
マリューは元から見逃す条件で来てもらってたのでなにも言わない。ナタルとその他もそれはまぁ微妙な表情だが見送ることに。機密に触れた事を考えれば拘束しないといけないのだが……切っ掛けが錯乱したマリューから頼まれたと考えると…いや他はまだ良くても流石にMSを操縦した民間人は放置できない。MSから降りれば拘束しなければと思う。
人目につくのは不味い。確実に安全に確保するのにMSを艦内に入れてそれから…
「あぁキラくんは此処で降りようか、流石に此処から民間人が戦艦の艦内にMSを入れるのは不味そうだからね」
「は、はい」
まるで其方の考えは判ってるぞと言うタイミングの台詞。彼等は去ろうとする
「ま、まて」
ナタルが咄嗟に呼び止める。
「なにか?」
「………」
ナタルは強行策にでようとしてるのか銃に手が伸びかけているが、それに気付いた上で気にした素振りを見せず冷静に言った。
「何の用なのか判らないが、ザフトが何時来るか判らない。迎撃なり逃げるなりの準備を早くした方が良いんじゃないか。…小事にかまけて大事を見逃すなんて嫌だろう」
これは、完全に意図を気付かれている。暗に…MSを動かした相手の確保よりMSや艦を護ることを優先すべきだろうと言っている。間違ってもない。今優先すべきなのは戦艦とMS…ナタルは拘束の指示を出す事は止める事にする。銃に伸びかけていた手も元に戻した。
「行っていいかな?」
「ああ……呼び止めてスマナイ」
「では行こうか。私達はしがないただの学生だからね。ここにいれば邪魔になる」
白々しく図々しい台詞を吐く赤い人。
「何時から貴方も学生の一員になったんですか」
ミリアリアのドン引きした声を無視して、赤い人は学生とラルフを連れて立ち去ろうとした。
シャアは立ち止まった。
「私は大人しく去るつもりなんだが…?」
「え、どうしたんですか」
シャアが突然脈絡のない言葉を言った様に思える。建物の角を見ていた。何もないと思ったが、其処から男が出てきた。
「いやー気づかれた?」
銃を構えたパイロットスーツを着た男だった。銃口はシャアに向けている。
「そ、そのパイロットスーツは連合のひとですよね。なんで銃をむけてるんですか」
「お、俺達頼まれて届けただけですよ」
学生たちに銃を向けるのは弱ったマリューでない。マリューに銃を向けられた時よりも怯えていた。
「んー…いやいや、君達は関係ない。俺の任務はその艦の護衛なんだ。だから護衛対象の近くに怪しい奴が居たら警戒しなきゃいけないだろ?」
一斉に赤い服に仮面の誰かが見られた。
「なるほど、確かに良い歳をした猫耳の女性は怪しいな」
マリューはえ!?私!?と驚いていた。
「そっちの場合は怪しいと言うより痛い…」
「……」
猫耳の女性の熱い視線に冷や汗を掻いた。
「ま、まぁ怪しいと言うなら早急に離れよう」
「いやーーー少し待ってくれよ………礼だけは言わせてくれ」
男は銃を向けながら笑顔で言った。
「銃を向けておいてお礼ね。そもそも礼を言われる筋合いはないと思うが」
「はは、そうかな?少し前にな…宇宙で蹴りをかましたヤツのお陰で助かったんだ。あの蹴りで敵が混乱して首の皮一枚で助かった。その蹴りをかましたのお前さんじゃないか?」
「ふむ、何のことだ」
「ソコは普通宇宙で蹴りって何の事か聞かないか?まったく意味がわからないだろ?…当事者でもないとな」
二人の間にピリピリとした空気を感じてその場の全員が息をのんだ。
「意味がわからなすぎて聞く気に成らなかっただけだよ」
「ふーん、そう答えるか。あ、自己紹介してなかったな。俺の名前はムウ・ラ・フラガだ。そっちは?」
軍人たちはその名前に反応していた。
「フラガ…」
「その名前はエンディミオンの鷹…!」
マリューたち軍人はざわめいた。
相当に有名なんだろう。
「お、女性に知ってて貰えたなんて嬉しいね」
「エンディミオンの鷹?」
「俺の異名だよ。ちょっとばかり活躍してね」
「エンディミオンの鷹殿(笑)か」
「なんか不愉快なんだが…てか此方が名乗ったんだ。そっちの名前もさっさと名乗ってくれるか」
「自己紹介の必要はないと思うが」
「頼むよ聞かせてくれないか?知ってる名前かも知れないならな」
銃をちらつかせるのでしかたないとばかりに答えた。
「エドワウ・マスという」
堂々とした名乗りに学生組が困った顔をする。ラルフは頭痛を堪えるように頭を抱えた。マリューは口を出さない。
「ふーんエドワウ・マスさんね。知らない名前だな」
「それは残念だ。ではもういいか」
「最後に……ちょっとそのヘンテコなヘルムをとってもらえないか?」
「断る。仮面のヒーローの顔を見ようなんて不粋だな」
「…お前さん絶対にヒーローなんてタイプじゃないだろ。誤魔化してないで取ってくれるか」
「これはベッドの中でしか取る気はない。それでも見たいか?」
男に対しての台詞である。ウゲェと言う反応のなかで一部の女性陣が違う反応をした。どういう反応かは…不明だ
「…男にそんな台詞吐かれた吐き気がするな。特にアンタみたいなのに言われるとな」
「ハハハ私も吐き気がしたからお相子だな。いや君以上に吐き気がしたから私の負けかな?」
「「……」」
この時にお互いに思った事は同じか。
「あ、あのーお互いにこんな所で時間を掛けるのは不味いですよね。ザフトまだ来るかもしれませんし」
ラルフの常識的な意見にムウが舌打ちをした。
「…確かに…こんなのに構ってる時間はないか。余計な時間かけられたな。さっさといっちまえヘルムの変質者」
「君が呼び止めたんだろう。まぁいい。ではな中二的な異名で呼ばれる痛い軍人殿」
ムゥが瓦礫を投げつけるがヘルムの男は馬鹿にするように軽く瓦礫を避けて行く。ラルフも地味についていった。
去っていったのを見送る学生たち、学生達は去るタイミングを逃していた。
「………そう言えば何で猫耳してんの?」
其所で私に来る!?とマリューは驚いた。
「これは…えーー…なんと言うのか…さっきのヘルムの人に」
つけられたんだろうか。
ナタルはどういった経緯で何でずっと付けているのか疑問を感じた。
「は!女に無理矢理猫耳付けるなんて外見同様に中身も変態野郎だったって事か」
詳しく聞かずにムゥはヘルムが悪いと決めつける。本当に相性が悪かったようだ。
マリューは困った。
無理矢理とは少し違うのだが言いづらい。
少し前にストライクにランチャーを付けて、彼が無理矢理止めなければ味方の援護にぶっぱなされていた。射っていればコロニーが壊れていたろう。キラが操縦してたが責任はマリューだと、コロニーをぶっ壊しそうになった罰として付けられたと言えない。
罰はまた縛られるか猫耳かの二択を突きつけられる。どこから調達したのかわからない猫耳、また縛られるのも嫌だと、何か可笑しいとは思いながらも猫耳も仕方なく受け入れた。
「あの、降りていいんですよね」
MSの中でキラは降りていいのか迷っていた。