ハイスクールD×DwithX〜悪魔と赤龍と黒狐〜 作:エルドラス
第1話 その青年、転校生
ー回想ー
分かっている。
???『お前はー』
自分が『なぜ生まれたのか』くらい、分かっている。
???『君とーーーーーてーーしいよ!』
ありがとう。こんな俺にそんな言葉をかけてくれて…。
???『またーーる?』
あぁ、またーーる。それまでーーーならだ。
またな…。
ー回想終了ー
ジリリリリリリ!
???「……う〜ん」
激しい目覚まし時計の音と、窓から刺す太陽の光……彼、『ナイン・カオス・フォックス』の朝はこのようにして始まる。
ナイン「……また随分と、『懐かしい』夢を見たものだ」
ナインはそういうと洗面台へと向かった。
洗面台へと向かったナインは、寝癖などがないかなどを鏡で確認した後、歯を磨き、顔を水で洗った。
一通り顔を洗いを終わると、ナインは来ていた寝巻きのボタンを外し、自身の胸部を見た。
その胸部には、『とても痛々しい傷跡』が、くっきりと浮かび上がっていた。
ナイン「やはり治らない、か…まぁ仕方がない。むしろこの程度で済んだと思おう」
ナインはそういうと、洗面所を出て、ベットの横にあるクローゼットの前まで移動した。
ナイン「それにしても……学校か。昔の俺自身からは想像もつかないな」
ナインはそう呟くと、クローゼットを開け、その中にあるハンガーにかけてあった『制服』を取り出すと、それを着込み、次にベットの横に置いてあった鞄を手にした。
ナイン「これが『青春』への第一歩と言うやつか……今度『奴』に会ったら自慢してやるか」
ナインはそう呟くと、家を出て、今日から転校生として通うことになる学校へと向かうのだった。
ー私立駒王学園ー
ナインが今滞在しているこの街ー駒王町ーにある学校。
数年前まで女子校だったが今では共学となっている。だが、最近共学になったということで男女比率は相変わらず女子生徒の方が多いようだった。
実際ナイン自身も正門を通るまで、あまり男子を見かけなかった。
それよりも、ナイン自身は他に気になることがあった。
ナイン(先程から女子生徒に何故か見られている。あまり見ない顔だからか?)
ナイン自身は、自分に視線が集まっているのは自信が転校生で、見ない顔だからだと思っているが、実際にはそうではない。いや、もちろんそう言う理由もあるのだろうが、それだけではない。
ナイン自身は自覚していないが、彼の顔は、所謂イケメンの部類だ。それもかなりの、下手なアイドルより断然イケメンだ。
そんなイケメン男子を見て、女子生徒が興奮しないわけがなく、先程から熱い視線をナインに送っているのである。
担任の教師「今日から一緒に勉学に励むことになった留学生のナイン・カオス・フォックス君だ。彼は外国から来日したばかりで日本にはまだ慣れていないようなので、サポートしてあげるように」
ナイン「ナイン・カオス・フォックスです。気軽にナインと呼んでいただけると嬉しいです。今日からよろしくお願いいたします」
担任の教師に促され、ナインは少しばかりニコリと笑いながら挨拶をした。
因みに、転校生の第一印象は挨拶で決まると調べていたナインは、この日の為に裏でコッソリ挨拶の練習をしていたと言うのは内緒の話だ。
ナインが軽い挨拶をすると、教室にいる女子生徒の大半が黄色い歓声を上げ、それを聞いた他の男子生徒の一部は、ナインに対して嫉妬の視線を向けた。
すると、女子生徒の一人がナインに質問を投げかけた。
女子生徒「はいはーい!ナイン君って、今付き合ってる彼女はいるんですか?」
それは他の女子生徒も気になるところだろう。これだけのイケメンなのだ。彼女がいてもおかしくないと思ったのだろう。
その質問にナインはすぐに答えた。
ナイン「今の所、そう言う関係になる程親しい間柄の女性は居ないよ」
ナインがそう言うと、女子生徒達から再び歓声が上がった。
その後も色々と質問があったが、収拾がつかなくなってきたので、キリのいいところで担任の教師が質問の時間を終わらせたのだった。
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