ハイスクールD×DwithX〜悪魔と赤龍と黒狐〜 作:エルドラス
一誠「『兵士』か…捨て駒じゃねぇか、はぁ」
ナイン「まぁまぁ、そう落ち込むなって」
次の日の夜、イッセーが悪魔になった際、一番下っ端の『兵士』だった事にまだ引きずりながら俺は一緒に依頼主の元へ行っていた。
え、なんで俺がイッセーと一緒に依頼主の元へ行ってるかって?
もう今日はチラシ配りが終わって部室に帰った途端に依頼が入ったもんだからどーせなら俺も一緒にと思って許可を取った。まぁ暇だったしな。
一誠「お、ついた…あれ?」
と、イッセーが家の前に着くと何かに気付く、俺もすぐにそれがわかった。
ナイン「玄関空いてなくないか?」
一誠「不用心だな…一応入ってみようぜ、失礼しまーす」
ナイン「ん、あぁ…」
…何か嫌な予感がする、けど流石に引き返すのはあれだからイッセーと一緒に家の中へ入る。
…暗い、どうやら奥の部屋に灯りがついてる様だ、だが…
一誠「…人の気配がしないぜ、まさか留守?」
ナイン「…少し行ってくる」
イッセーの一言の後、俺は部屋へ進んでいく。
一誠「あ、ちょっと待てって!」
俺が部屋に入り、周りを見回す、部屋にはソファー、テレビにテーブルと普通のリビングだが…
一誠「ちょいちょい!勝手に入るのは失礼じゃ…」
ナイン「入るなイッセー!…多分家主だが、死体がある」
一誠「…は?」
…そこには家主であろう男が内臓などを垂らしながら逆さ十字に磔にされているのが目に映った。
一誠「おいおい、何の冗だ…っ!?」
イッセーが信じられない様な反応をしながら部屋に入るも、すぐにそれに目が映りイッセーの顔がみるみる青くなり手で口を抑える…無理もない、あんなもん余程『見慣れてなきゃ』キツイだろう。
それにあれ、血で書かれた文字は…英語、か?
???「そりゃーねー、『悪い事する人はおしおきよー』って聖なるお人から借りた言葉なのよ」
背後から声がする…この家の人じゃない、俺とイッセーは振り向くと、銀髪の男がケラケラ笑いながら俺らを見てた。
フリード「こんばんはー♪君は悪魔ちゃん?そんで君、人間?…まぁいいや、俺ちんの名前はフリード・セルゼン、ちょっとお茶目な『悪魔祓い』よー♪悪魔を消滅させるのがお仕事さ〜」
狂った様に自己紹介をする男、コイツ…
ナイン「…あれは、お前がやったのか?」
俺は睨みを入れつつフリードに問いかける。
フリード「イェスイェス、だって悪魔を呼び出す常習犯、それなら殺すしかないっしょ〜」
一誠「て、てめぇ!!悪魔祓いは悪魔だけを殺すんじゃねぇのか!!なんで人間まで殺すんだよ!!」
ナイン「…イッセー、部長の言っていたことを思い出せ」
一誠「部長の言ってたこと……ッ!」
リアス『『悪魔祓い』は功績をあげる為なら悪魔に関わった人間ですらを襲うこともあるのよ?』
一誠「まさか…」
ナイン「そうだ、この男はおそらく『そう言う類』の奴だ」
フリード「…はぁ~~?悪魔の分際で俺に説教?クソ悪魔のくせにぃ~?クソみたいな存在のくせにぃ~?」
ナイン「っ!!」
そう言いつつ刃のない剣と銃を取り出す、俺は素早くドライバーを装着しゾンビバックルを装填しようとしたが…
フリード「ちょい」
カァン!!と俺の手に衝撃が走る…ッ!ゾンビバックルが手元に無い!
ナイン「しまった、こいつ…!」
一誠「あ、おいナイン!?」
フリード「あれですか〜?変身特撮物は変身してる途中は邪魔しちゃいけませんてルールですか?ごめんね〜俺見ないから知らなかった〜」
あいつ…俺のゾンビバックルを狙ってあの銃を撃ちやがった、けど発砲音が…
フリード「さ、そろそろお仕事始めましょ〜、クソ悪魔くんにはこのカッコいい剣を突き立てて、そこのボケ人間にはドタマぶち抜いてやりましょ〜!!」
ナイン「!」
俺は咄嗟にゾンビバックルが弾かれた方へ向いた、次の瞬間…
フリード「あらよっ」
…俺の足に激痛が走った。
ナイン「グッ!!!」
一誠「ッ!、てめぇ!!」
イッセーがその光景を見て耐えられなくなったのか赤い籠手、神器を出しフリードに殴りかかる。
フリード「あー待って待って!まず戦利品を取らなくちゃねぇ!!」
だがフリードはそれをいなし、軽くジャンプしてゾンビバックルの近くへ着地する。まさか!
ナイン「させるか!」
フリードが次に何をするかを察した俺は、手を伸ばし何とかゾンビバックルを手にするが…
フリード「邪魔するんじゃありません〜、大人しく雑魚はレアアイテム落としてくださいなっ!!」
ドゴッ!!
ナイン「ガァッ!!!」
と俺の手に向けて足を踏み込む、尚且つグリグリと捻りを入れてくる…俺は耐えられずゾンビバックルを手放してしまう。
一誠「おい!ナインから離れやがれ!!」
ナイン「イッセー…逃げろ…!」
イッセーはフリードに殴り込みを入れるも軽々と躱され、フリード自身は奪ったゾンビバックルを確認していた。
フリード「ふーん、これが姉さんが言ってたやつね。さぁさぁ残りのバックルもプリーズ!まだありますよねー、白いのとかさ!」
ッ!コイツ、何故マグナムバックルのことまで…
一誠「うぉらぁ!!」
フリード「だから邪魔だってば悪魔くん」
イッセーのパンチをかわし、弾丸をイッセーの足に撃ち込む…ヤバイ、今度はイッセーに目を向けてきた…!
一誠「い、いてぇ…なんだよこれ、焼ける様に…っ」
…焼ける?俺にはそんな感覚は…
フリード「これぇ?実はこの弾丸!!悪魔には相当ダメージが効く特別製なのよ〜、さぁ違いのわかるお兄さん方!!どうぞ味わってくださいな〜」
ッ!まずい、ゾンビバックルを奪われた上に、この状況じゃあ変身する暇すらない、…万事休すか。
???『____!!』
途端、何かを訴える女性の様な声が響き渡る…あの子は…
一誠「…アーシア!?」
先に反応したのはイッセーだ…間違いない、あの子はこないだ教会まで案内した子だ。
フリード「…____」
フリードがアーシアに外国の言葉で話す、何を話してんだ…?
アーシア『!…____!!』
だが例の死体を見たアーシアは悲鳴をあげ、座り込む…二人は何かを話し、イッセーの方を時々見ていた、今なら隙を突いて変身を…!
フリード「あーもうウザったいすねぇ!こうなりゃ悪魔に関わった人間がどうなるか見せてやるヨぉ!!」
ッ!フリードが俺に銃口を…こうなりゃ無理に突撃してでもイッセーだけでも逃す隙を作らねぇと!
ナイン「イッセー!最悪お前だけでも…」
アーシア『!!!』
途端アーシアが俺らの前に立ち、かばう、アーシアは涙目ながらフリードに何かを言う、何かフリードと言い争ってる。
ナイン「…イッセー、何を言ってるかわかるか?」
一誠「あの野郎の言葉は無視してな…アーシアはな、『悪魔にはいい人だっている』て感じだ」
…あの子はフリードと違って純粋な心を持ってるんだな、しかし、何故フリードと…
フリード「◯ァアアアック!!!」
だがフリードはそれが気に入らなかったのか汚い言葉を吐きながら剣でアーシアの服を切り裂き、殴り飛ばす。アイツ!
一誠「アーシア!!」
イッセーは彼女を受け止め、俺は痛む足を抑えフリードの前に立つ、これ以上好きにさせるかよ…!!
フリード「あー、オニイサン?ソノコ、オレニ、プリーズ?エイゴワカル?ワカラナイ?じゃあ二人揃って肉片新記録の挑戦だぁあああ!!」
フリードが剣を構え俺らに近づいてくる。せめてイッセーとアーシアだけでも…!
フリード「…あん?何この光?」
俺が構えた途端、青い光が輝き、魔法陣が展開される…これは!
木場「はぁ!!」
その魔法陣から飛び出してきた木場がフリードに対し斬撃を放つも、フリードが光の剣でガードし、木場が素早く離れ俺らに笑顔を向ける。
木場「大丈夫かい二人とも?助けに来たよ?」
朱乃「あらあら、これは大変ですわ」
小猫「…神父」
リアス「イッセー、ナイン、ゴメンなさい、まさかこの依頼主の元に『はぐれ悪魔祓い』が来るなんて計算外だったの…」
そして次に朱乃さん、小猫、そして部長が魔法陣から現れる…そして部長が俺とイッセーの足を見ると申し訳なさそうな顔で言い出す。
リアス「…イッセー、ナイン、怪我をしたの?」
一誠「え…あぁ、申し訳ないです、撃たれました…」
イッセーはアーシアの破れた服をカバーするかの様に自らの上着を被せながら謝罪する。
ナイン「すいません、イッセーを怪我させてしまって…」
俺も部長に謝罪する、『兵士』とは言え大事な眷属を怪我させてしまったからな…
リアス「いいのよ…けれど、私の可愛い下僕らを可愛がってくれたお礼はしなくちゃね?」
朱乃「えぇ、私の依頼者でありますもの…うふふふ」
部長と朱乃さんは軽い殺気を出しながらフリードを睨む。
フリード「はいはい可愛がってあげましたよぉ?ちなみにそのボケチビパツキン野郎君からも?戦利品ゲット〜、ねぇねぇ今どんな気持ち?ねぇねぇ?」
だがそんなのにビビらず二人にゾンビバックルを見せながら煽り立てるフリード、その瞬間魔力弾がフリードを襲う、だがフリードはイかれた声を上げながら避ける…あ、後ろの家具に弾が当たって消えた!?
リアス「私は、私の下僕を傷つける輩を絶対に許さないことにしているの。特にあなたのような下品極まりない物に自分の所有物が傷つけられることは本当に我慢できないわ」
…凄い迫力でフリードに言い放つ部長、ん?所有物?まさか俺も含まれてませんよね?
朱乃「!…部長!この家の近くに堕天使らしき反応が近づいてますわ!このままでは数的不利になってしまいますわ!」
リアス「朱乃、イッセーとナインを回収次第本拠地に戻るわ、ナイン、手を」
ナイン「え、こうですか?」
俺が部長に手を差しむけると部長は急いで俺の手に何かを描く、これは?
リアス「これは転移用の刻印…今回は緊急だから無理しての転移、本来眷属でない貴方は転移出来ないけど、人間一人なら魔法陣に手を入れればジャンプ出来るわ」
一誠「マジですか!よかったなナイン!逃げれるぞ!…部長!この子にも!!
イッセーはアーシアにも転移する様に頼むが、部長はゆっくりと首を横に降る。
リアス「無理よ、魔法陣を移動できるのは悪魔だけ、今回の魔法陣は少し無理をしてどうにかナインも転移できる様にしたけれど…本来は眷属しか移動できないものよ、もうその子は無理よ」
一誠「そ、そんな!?…アーシア!!」
ナイン「じゃあ俺が行きます!俺は悪魔じゃない、あの弾丸を2、3発喰らっても…」
リアス「バカを言わないで!!…貴方はもうオカ研の一人、見捨てるわけにはいかないわ」
朱乃「部長、準備ができましたわ」
フリード「残念悪魔祓いから逃げら…」
アーシア『____!!!』
フリード「っ!?邪魔するなこの◯◯◯がぁあああ!!」
発砲しようとするフリードに突進し、フリードの邪魔をするアーシア…ダメだ!せめて彼女だけでも…俺はそう思い走ろうとするが…
「ナイン君!…あの子は諦めなさい!」
だが、朱乃さんが俺の手を引き急いで魔法陣に入れる…離してくれ!こんなはずじゃない!!俺は、『アイツ』とは違うんだ!助けるんだ!
一誠「アーシア!!アーシア!!…離してください!!アーシアを助けなくちゃ…!」
イッセーも小猫に連れてかれ、必死に悲願する、だが…
リアス「あの子は忘れなさい、イッセー」
…冷酷にそう部長に告げられるイッセー、その時、俺とイッセーは恐らく見えたはずだ…
___笑顔だが、どこか助けを求める顔をするアーシアが…
「…ふざけんな!俺はあの時とは、『アイツ』とは違うんだ!今度は、俺が助ける側に…」
俺も朱乃さんに必死に頼み込む。
「…ごめんなさい、ナイン君」
__朱乃さんの一言の瞬間、魔法陣が光り輝き、俺達は部室へ転移した…必死に悲願する声をかき消すように。
感想などあれば気軽に送ってください。
主人公の設定は必要か?
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必要
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必要ない