ハイスクールD×DwithX〜悪魔と赤龍と黒狐〜 作:エルドラス
因みに今更になりますが、時系列的には、本編より少し前の時間軸です。
昼休憩時間。
同級生(主に女子生徒)からの怒涛の質問を受けたナインは、ようやっと自分の席に戻ることが出来た。
ナインの予想ではもう少しかかると思っていたが、流石に転校初日から絡みすぎるとまずいと思ったのか、皆程々のところで解放してくれたのだ。
しかしナインには思うことがあった。
ナイン(この学園に入学してからほとんど女性としか話していない)
つい最近まで女子校だったからか、やはり男子生徒の割合は少ない。
なので、話し相手は女性の方が多くなるのは必然だった。
だが、せっかく学校に通っているのだから、男友達も欲しいとナインは考えていた。
そして、幸いにもナインの隣の席の人物は男子生徒だった。
ナイン(アイツは確か…『兵藤一誠』だったか?)
隣の席の男子生徒ー兵藤一誠ーは、今は学友であろう丸刈り頭の男子生徒『松田』と眼鏡姿の男子生徒『元浜』の二人と一緒に何やら話しているようだった。
ナイン(女子生徒達の話ではあまり関わらない方がいいと言っていたが……いや、待てよ。もし共通の話題ができれば学友になれるのでは!)
そう考えたナインは、早速3人の近くへと赴き、声をかけた。
ナイン「3人共、一体何を見てるんだ?」
一誠「うおっ!びっくりしたぁ…って、確かお前、ナインだっけか?」
いきなり話の中に入られたからか、一誠はかなり驚いていた。他の二人も驚いてはいたが、話しかけて来たのが自分達が嫌いなイケメン転校生だと知ると、二人は露骨に嫌な顔をした。
ナイン「あぁ、すまないないきなり話しかけて。3人が何を話してるのか気になってな」
ナインが申し訳なさそうに聞き直したが、松田と元浜は悪態をついた。
松田「ふん!お前みたいなモテモテ転校生男子には必要のない代物だ!」
元浜「そうだそうだ!さっさと自分の先に帰れ!」
ナイン(……何故こんなにも嫌われているのかは分からないが、せっかく訪れた会話のチャンス、逃す訳にはいかない!)
そう思いつつ一誠机の上を見ると、そこには何やらDVDのケースのようなものが置かれており、表紙には一糸纏わぬ姿の女性が写っていた。
ナイン「これは……DVDだよな?何故このような卑猥な格好をしている女性が表紙に…」
一誠「そりゃそうだろ。これエロDVDだし…もしかして見たことないのか?」
ナイン「あぁ、このようなものは見たことがない。一体どんな映像が記録されているんだ?」
ナインがそう一誠に尋ねると、次の瞬間一誠はエロDVDについて熱く語り始めた。
「そりゃあもちろんおっぱいが大きい美人のお姉さん達がキャッキャでウフフなことをしたり、あられもない姿を晒したりしてる姿に決まってるだろ!」
常人がドン引くレベルで熱く語っていた一誠だったが、ナインには何がいいのかさっぱり分からなかった。
最初に言っておくがナインにも性欲はある。女子に抱きつかれればドギマギするし、頬を赤くする事だってある。
だが、彼はとある事情からそう言う健全な男子が見るような記録媒体や写真集などは見たことがなかったので、あまりピンと来ていないのだ。
ピンと来ていないナインの様子を見て、松田と元浜は一誠に小さく声をかけた。
元浜「イッセー、ダメだ。こいつにはエロスが何なのか全く通じる気配がないぞ」
松田「きっと性欲が死んでるに違いない」
かなり失礼なことを言う2人だったが、ナイン自身、こう言うことに疎いのは、重々承知している。
だからと言ってこのまま引き下がれば、学友になるなど到底不可能だろう。
ふと、ナインは閃いた。
ナイン(友達になるには、相手の趣味を理解しなければならないのでは?)
そんな考えに至ったナインは、早速行動に移すことにした。
ナイン「よく分からないが、これを一日貸してくれ。明日返すから」
理解するには見るに限る。ナインはそう結論づけたのだ。
三バカ「「「……はぁ!」」」
そんなナインの言葉に驚愕したのは一誠達だけではないだろう。クラスメイト全員が驚いたような顔をしている。
ナイン「ダメか?」
一誠「いや、ダメじゃねぇけど……本当にいいのか?」
ナイン「あぁ、頼む」
そうして一誠からエロDVDを貸してもらったナインは、それをカバンの中に入れた。
学友を作るためにも、帰ったらこのDVDを見て、一誠達と会話を合わせられるようにしなければと考えるナインであった。
ここまで見ていただきありがとうございます。
次回は朱乃との出会いを書く予定です。
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