ハイスクールD×DwithX〜悪魔と赤龍と黒狐〜   作:エルドラス

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第3話 レーティングゲーム

ライザー「いやぁ、リアスの『女王』が淹れてくれたお茶は美味しいものだなぁ」

 

朱乃「痛み入りますわ」

 

朱乃さんが淹れたお茶をそう褒めるライザー。

 

…朱乃さんも、いつもの『あらあら』とか『うふふ』とかそんな柔らかい感じがしない。

 

恐らく彼女もライザーのことが嫌いなのだろう。

 

そんなライザーは部長の横に座り、馴れ馴れしく肩に抱き、髪や手に触っているが、部長はそれを振り払っている。そしてイッセーはそんな様子を羨ましそうに見ていた。

 

アーシア「あの、イッセーさんはあの様なのがお好みでしょうか…」

 

小猫「卑猥な妄想禁止です」

 

アーシアはその様子のイッセーを見て、小猫はジト目でイッセーを見る。

 

ナイン「イッセー、あんまりジロジロ見てんなよ」

 

一誠「クソっ俺だって部長の裸を…」

 

おいそれ以上は言うな!とそんな中、部長の限界が来たのか、ライザーに怒鳴り始める。

 

リアス「いい加減にして頂戴!!ライザー!前にも言ったけれど貴方とは結婚しないわ!」

 

だがライザー自身はそれに引こうとせず部長に言う。

 

ライザー「あぁ、以前にも聞いたよ。だがそう言うわけにもいかないだろう?キミのところの御家事情は意外と切羽詰まっていると思うんだが?」

 

ナイン「…なぁ木場、もしかしてだが…」

 

木場「うん、恐らくだけどライザー・フェニックスは単に部長が欲しいだけじゃなくて、家の存続やこれからの悪魔社会を考えている様だね…恐らく大戦や小競り合いで減っていった悪魔に影響している様だけど」

 

ナイン「だけどよ、その減った悪魔を補う為に転生悪魔のシステムがあるんじゃないのか?」

 

木場「いや、悪魔社会は純血を重視しているからそう上手くはいかないだろうね…」

 

あー成程、貴族社会お決まりの複雑なやつか。どこの世界でもこう言うしがらみはあるんだなぁ。

 

リアス「あなたとは結婚しないわ。ライザー、私は私が良しと決めた者と結婚する。古い家柄の悪魔だって、それくらいの選択の自由はあるわ」

 

部長のその発言が気に入らなかったのか、ライザーは舌打ちをし目を細めながら部長に言う。

 

ライザー「……俺もな、リアス。フェニックス家の看板を背負った悪魔なんだよ。この名前に泥を塗られるわけにもいかないんだ。だから――」

 

ライザーの周りで炎が巻き起こり、部長に告げる。

 

ライザー「俺はキミの下僕を全て燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れ帰るぞ」

 

その言葉を聞いた俺はある事を思い出していた。

 

 

炎と瓦礫と人の死体が大量に転がっており、その中心には漆黒の鎧を纏った者が立っていて…

 

 

ナイン「っ!」

 

俺は咄嗟にデザイアドライバーを取り出すと装着する。

 

木場「ナイン君!?」

 

ライザー「…どうもさっきから気に入らない気配がしたが、リアス。君の趣味にとやかく言うつもりはないが人間を飼うのは些か趣味が悪いんじゃないか?」

 

一誠「なっ…てめ!」

 

イッセーがその言葉にライザーに突きかかろうとするが木場が制止する。

 

木場「ナイン君!イッセー君落ち着いて!今ここで争えば…」

 

悪いな木場、我慢できねぇわ…

 

ナイン「燃やし尽くす…俺達の仲間に手を出すってか!」

 

一誠「そうだぞてめぇ!挙げ句の果てに俺のダチになんて事言うんだ!」

 

ライザーはそう言う俺とイッセー、特に俺の事が気に食わなかったのか、殺意を向けてくる。

 

ライザー「大人しくしていればそこらのゴミと同じ様に無視はしてたが…いい度胸だな小僧。そんなに燃やされたかったら今すぐ…」

 

グレイフィア「落ち着いてください皆様、これ以上やるのでしたら私も黙って見ている訳にもいかなくなります。私はサーゼクスさまの名誉のためにも遠慮などしないつもりです」

 

突如それに入り込むかの様にグレイフィアさんが割って入ってくる。ライザーは数秒間沈黙をした後、炎をしまい下がる。

 

ライザー「……最強の『女王』と称される貴女にそんなことを言われたら俺もさすがに怖いよ。バケモノ揃いと評判のサーゼクス様の眷属とは絶対に相対したくないからな」

 

ライザーはそう一旦落ち着き、部長に言い放つ。

 

ライザー「リアス、些かペットの躾がなってない様だな。一旦外に出したらどうだ」

 

ッチ、人をペット扱いか…

 

リアス「その必要は無いわライザー、…第一その子はペットとかそう言うのじゃ無いわ。私のオカルト研究部員の一人…仲間よ。…ナイン、イッセー、流石に出しゃばり過ぎたけれどそれを戒める気は無いわ…けど理由は教えて頂戴、なんで前に出ようとしたかしら?」

 

ナイン「…仲間に手を出すと言われて、つい…出過ぎた真似でした」

 

一誠「俺もナインと同じですけど…流石にペットとか飼うとか言われたら我慢ならねぇて言うか」

 

俺とイッセーがそう言うと、部長は優しく微笑みながら言う。

 

リアス「そう…それなら問題は無いわ、いいわねライザー?」

 

ライザー「…精々リアスに感謝するんだな、小僧ども」

 

本当にな…

 

グレイフィア「では、お話を続けてもよろしいでしょうか?」

 

一旦場が収まったのを見るとグレイフィアさんが言う。

 

グレイフィア「こうなることは旦那様もサーゼクス様もフェニックス家の方々も承知でした。正直申し上げますと今回が最後の話し合いの場だったのです。話し合いで決着が付かない場合のことを皆様方は予測し、最終手段を用意してあります」

 

リアス「最終手段?…それって」

 

部長がグレイフィアさんに言うとグレイフィアさんはうなづく。

 

グレイフィア「えぇ、『レーティングゲーム』で決着をつけるとのことです」

 

レーティングゲーム…確かバイザーの討伐に行った時に言っていたやつか…

 

ライザー「なるほどな…確かにその手はいいが、リアス、君の眷精々『雷の巫女』ぐらいしか俺の可愛い眷属に敵わないじゃないのか?」

 

ライザーがそう言って指をパチンと弾くと、背後に魔法陣が浮かび上がりライザーの眷属と思われる人物らが召喚される…軽く数えて見ると14人はいるな。ライザーを含めると15人か…数じゃこっちが圧倒的に不利だな…後、何故か全員が女性だな。

 

…ふとイッセーを見るとその眷属を見て泣いてる姿がそこにあった。

 

ライザー「…リアス、そこの下僕くん、俺の眷属を見て泣いているんだが…」

 

リアス「…その子の夢がハーレムなの。きっとライザーの下僕悪魔達を見て感動したんだと思うわ」

 

その問いかけに部長はそう答え、そんな様子のイッセーを見たライザーの眷属達はイッセーを気持ち悪がっていた、キモいとか言われてんな。

 

ライザー「そう言うな、俺のかわいいお前達。上流階級の者を羨望の眼差しで見てくるのは下賤な輩の常さ」

 

…ちゃっかり上級階級アピールしてんなぁ。

 

ライザー「よし、あいつらに見せつけてやるとするか…ユーベルーナ」

 

ユーベルーナ「はい」

 

そう言うと、ユーベルーナ呼ばれた女性とライザーがキスをし始める…うわーしかも濃厚な方だよ…はっ!

 

次の瞬間、俺は咄嗟にアーシアと小猫の目を両手で塞ぐ。

 

アーシア「あ、あの見えませんけど…」

 

小猫「ナイン先輩、見えません…」

 

ナイン「あれは君達2人には教育上よろしくないから見ちゃいけません」

 

朱乃(あらあら、ナイン君ったらお父さんみたいですわね)

 

ナイン「ライザーさん!2人の教育上よろしくないから今すぐやめていただけませんか!」

 

ライザー「ん、ふぅ…なんだ小僧?そこの下僕くんは羨ましそうに見てたぞ?」

 

小猫「…変態」

 

小猫が冷めた目でそう言う。イッセー、流石にないわぁ。

 

一誠「この野郎!ぶっ飛ばしてやる!」

 

そう言うとイッセーは『赤龍帝の籠手』を展開し突撃しようとするが、俺が背後から地面へと倒し、そのまま背中に乗って押さえつける。

 

ナイン「やめとけイッセー、今のお前が突撃しても周りの眷属に返り討ちに会うだけだぞ」

 

一誠「クソ!離せナイン!あんな羨ましいもん目の前で見せられて…一発殴らねぇと気が済まねぇ!」

 

ナイン「今一瞬本音出てたなコイツ」

 

俺はそう言うと、イッセーを押さえつける力を強くする。

 

するとイッセーは「ギャァァァア!」と叫び声を上げた。

 

ライザー「…そこの人間、お前わりかし容赦ないなそいつに…」

 

まあコイツはこれくらいの扱いが丁度良いし…

 

 

 

 

 

 

 

一誠「フーッ、フーッ…」

 

一旦は落ち着いたイッセーだが、まだライザーに怒りの目線、と言うか嫉妬を向けている。

 

ライザー「おいそこの人間、どうせなら貴様も参加してみるか?レーティングゲームに」

 

ナイン「…何?」

 

ライザー「別に貴様を認めたわけじゃ無い、貴様は済んだこととは言え一度俺に歯向かおうとした、一度ここは悪魔と人間の差をしっかり教えてやらんとな?」

 

ナイン「…レーティングゲームは悪魔だけしか参加できないんじゃないんですか?」

 

俺はグレイフィアさんにそう尋ねる。

 

グレイフィア「…本来レーティングゲームは悪魔同士の戦い、ですが今回は非公式な上にお嬢様の眷属は揃ってはいません、怪我などの責任は全て自己責任であれば参加は可能と思われます」

 

ナイン「成程、なら参加します」

 

グレイフィア「…了解致しました。では魔王様に掛け合わせて見ます」

 

ライザー「決まりだな…リアス、君にハンデを付けよう、10日猶予をやろう、その間は好きにするがいい」

 

そう言って帰宅準備をするライザー一向、そしてライザーはイッセーに視線を向け言う。

 

ライザー「リアスに恥をかかせるなよ?リアスの『兵士』、下僕の一撃が主の一撃と知れ、そして…」

 

次に俺に視線を向け言う。

 

ライザー「貴様もだ、いくら助っ人とはいえ、リアスの元で戦うのであれば戦う姿勢はわきまえることだな」

 

ナイン「…」

 

一誠「…へっ、10日経った俺らの実力にビビるんじゃねーぞ?」

 

イッセーがそう言い放つとライザーふん、といった反応を返し、踵を返し魔法陣で去った。

 

ナイン「…イッセー」

 

一誠「ああ…絶対部長は守ってみせる、所で部長、10日間は何をするんですか?」

 

イッセーが部長に聞くと部長は言う。

 

リアス「10日…その間に私たちの行動は限られているわ、私の別荘で10日間修行をするわ!」

 

部長、別荘持ってたのか…

 

リアス「さぁ、合宿よ!」

 

合宿、か…場違いだとは思うが…少し楽しみだ。




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