その舞台裏では
しばらく動きはありません
ある日、この世界は、電脳空間のような雰囲気へと変貌した。
そして、そこから現れた。
「桜咲マキナ」
マキナはこの世界の設定を変えて行った。
変えていく中で俺たちは、この世界がゲームの中だと気付いた。
俺は八乙女ヨシキであり、主人公に対しての好感度を教えるただの親友キャラでNPCという設定だ。
マキナが設定を弄ったせいで俺たちNPCは自由意志を持つことが出来るようになった。
マキナがひとしきり設定を変更し、追加をし終わった時、俺たちに力が与えられた。
マキナが設定を反映されたのだろう。
マキナは満足そうに宣言をした。
「私はいずれ来る主人公と結ばれる。そして、いつまでも戻って来なかったアイツをブン殴る。それさえ出来れば貴女達に用は無いわ。巻き込んでしまって、ゴメンナサイね…」
マキナは宣言をしたあと、学校へ転入して来た。
俺たちNPCは学校で過ごす事になった。
マキナは学校へ転入して来たが、それ以降は特に問題も起こさなかった。
それどころか優等生として、振る舞っている。
しかし、一部生徒への態度は悪かった。
俺は現在、マキナが態度を悪くする人物がゲームの攻略キャラだと知っている。
マキナが、変なことをしでかさないか気になってしまった。
ある日、マキナに対して、質問をした。
「マキナは、アイツが来るまで何をするつもりなんだ?」
マキナは素っ気なく答えた。
「そんなの、決まってる。
アイツが私を選ばなかった時用にこのゲームのMODを制作しているわ!
そして、選ばれた時は、素直に着いていけるように、彼の物をハッキングしているわよ」
俺は、マキナの発言に引いてしまった。
「そうそう、ヨシキくんだったよね。
私の好感度を初期状態からで彼に伝えて欲しいんだ。
今のままだとホラ、恋愛ゲームを初めてすぐにヒロインの1人が好感度ほぼMAXから始まるし、不審がられるじゃん。
彼の親友としてヨロシクね!」
マキナは俺に対して、彼に対する好感度を測る「マスクドデータ」の見方とそれを表示する方法を教えた。
そのまま表示したまましばらく見ていると、データの数値が変更して行った。
緋高カリナ
あなたへの気持ち ふつう→嫌い
虹咲アミ
あなたへの気持ち ふつう→嫌い
天音ミツキ
あなたへの気持ち ふつう→嫌い
マキナが彼女達とも話したのだろうか好感度が下がっていく。
彼女達の性格だと、カリナは主人公に対して引いてしまい、アミは釘を刺されて、ミツキは彼の不誠実さだろうか?
マキナは必死にネガキャンを頑張っているらしい。
好感度を文字通り全員平均以下にして行った。
いつか来た主人公に俺は同情した。