舞うは白き蝶、彩るは白き薔薇   作:ka-主

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序章
1話:バタフライ・エフェクト


 花びらや葉っぱは不思議だ。花びら1枚1枚、葉っぱ1枚1枚の色が統一化されて無いから。もっと言えば光の加減や時間帯などの違いでまた更に、見え方が変わっていくのだから。

 時に----白薔薇。白だから普通の赤い薔薇や他の色の薔薇何かよりも見栄えに劣る……そう思う人だって多い。自分だって、そう思う時もあった。

 

 

(???)『綺麗だ……』

 

(???)『えっ!?///』

 

(???)『違う。あの白い薔薇に言ったんだ』

 

(???)『そ、そうだったんだ……ッ///』

 

 

 雨上がり、昼下がりの花咲川にある小さな公園の片隅に咲いていた一輪の白い薔薇に向かって、静かにそう一言、感想をもらしていた。いた筈なのだが……隣に居た少女が驚いていた為、即座に訂正した。

 雨の雫が、その白い薔薇の花びら、葉っぱ…更には茎に付着した状態で、その時の白い薔薇は陽光によって----色彩やかに輝いていた。

『雫のせいで、それは錯覚』そうだというのはわかっていた。わかっていたのだが……そう思わずには居られないくらいの幻想的な輝き方をしていたのだ。

 

 

(???)『ねぇ……私、これからも頑張るから。だからーー君もーーーー』

 

(???)『わかった……約束する』

 

 

 彼女にそう言って、傍に置いて置いた荷物を手に取る。キャリーバッグやボストンバッグを持って立っている姿は旅人その者だった。

 

 

(???)『手紙……その都度書いて送るから』

 

(???)『うん、ーー君……アメリカでも頑張ってね!』

 

(???)『……行ってくる』

 

 

 そう言って、彼女を背に荷物を持って故郷から離れた……----。

 

 

----数時間後。私の頭上に、彼が乗ってるであろう飛行機が飛んで行った。

どんどん…遠くへといってしまう。どうか……どうか忘れないで欲しい私の事を。

 

 

(???)『必ず……想いを伝えるためにも。絶対……帰ってきてよ?--君』

 

 

 そう言って私は、今にも瞳から零れ落ちそうな涙を拭って、家へと帰って行った……。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

『♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜…』

 

 

朝の1便の飛行機に乗りおよそ半日。高速夜行バスも経由してで……およそ1日掛けて現在昼過ぎにて都内、新宿駅にたどり着いた。おれ騎龍蒼司(きりゅう そうじ)は周りに気をつけつつ、音楽を聞きながら……今度は羽丘行きの駅のホームに向かって移動していた。

 因みに、今聞いてる曲はアイドルバンド『Pastel*Palettes』のメンバーが演奏してる曲で『しゅわりん☆どり〜みん』と言う曲だ。とても明るい曲で、歌詞にも含まれるがサイダー等の炭酸飲料をこの曲を聞いてる最中に飲めたらまぁ至福という物だ。

 閑話休題(そういえば)……、自己紹介がまだだったな。騎龍蒼司、今年の4月24日に18歳になった、日本の学年で言う高校三年生だ。中学になる前に、アメリカに住んでる祖母の元へ家庭の事情の元引き取られた。

 『日本に活動拠点を移して、独立したい』と祖母に訴えた所、二つ返事で了承してくれて……その後はほぼ順調にやる事を済ませ、5月のGW明けの月曜日に編入先の花咲川学園に通うことになった。何故アメリカに留学していたかは……、今は伏せておくとしよう。

 

 

(蒼司)(チッ……生憎の満員電車か)

 

 

 好きな曲を聴いていた為さほど気にならなかったのだが……、俺が乗った電車はすし詰め状態とまではいかないがそこそこの混み具合だった。心の中でそう毒づき、仕方なしに音楽を聴くのを止めて余り代わり映えしない都会の風景を車両の窓から眺めた。

 

 

(???)「ヒッ………」

 

(???)「あッ……アァ……」

 

 

 ----それが幸をそうした(?)のか、俺は自分のすぐ近くで起きてるトラブルにいち早く気付けた。

声のした方に視線を向けると、そこには白髪で小柄な少女が空色の瞳をうるうるとさせ、顔色がとても蒼くさせて震えていた。そのすぐ右後ろには、中年男性が如何にも『今自分悪い事してます』的な顔をさせながら左手で彼女の尻を触って居た。

 

(蒼司)(……ッ!?いや違う)

 

 左手だけじゃない……右手までも(・・・・・)同じように動かしていた。更に奥の方を見ると、長い黒髪を背中までおろした茶色の瞳の女の子も彼女と同じような状態で居た。

 そして----また視線を白髪の彼女の方へ戻すと……目と目があってしまった。今にも涙こぼれ落ちそうな瞳からは、『助けて』と訴えてるように見えた

 

 

(蒼司)「おい、オッサン」

 

「うぎゃッ!?な、何だお前はァ!?」

 

 

 その後の俺の行動は素早く、気付かれないように男性の背後に回って後ろから両手手首をガシッと掴み、後ろの方へ回した。変な悲鳴を上げていたが、恐らく俺が力を少し入れすぎたのだろう……ま、加減するつもりなんて毛頭ないんだけど。

 

 

(蒼司)「いい歳こいといて、恥ずかしくねぇのかよ?しかも……1人だけじゃなく、2人に痴漢だなんて」

 

「いいいいいぎゃいいぎゃいいぎゃいいぎゃいッ!!??は、はぎゃせぇ!!??」

 

 

 ……この世のものとは思えない悲鳴を上げだしたので、俺はこれ以上力を加えるのはよした(但し力…握力は弱めてない)。

 

 

(蒼司)「うっせぇ、周りの客……特に被害にあった女の子二人が怯えてんじゃねぇかよ。ピーピー喚くな、大人しく次の駅で降りろ……良いな?」

 

「お、降ります……オリマズゥ…ッ」

 

(蒼司)「はぁ……そこの二人?」

 

(???、???)「「は、はい…!!」」

 

(蒼司)「怖い思いをさせたね、悪いけど……君たちにも次の駅で降りて、事情を説明してもらうけど良いかな?」

 

(???、???)「「あ、ありがとうございます……ッ」」

 

 

 そう言って、俺たち4人は次の羽丘駅で降りる事になった。……ん?そう言えば俺、羽丘駅で降りるんだったな。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

(???)「もうすぐだよね?早く会いたいな、蒼司君に♪」

 

 

 スマホの時計を見ながら、もう直ぐ彼……私の幼馴染みである蒼司君が約6年ぶりにアメリカから帰ってくる。私はそれを今か今かと、羽丘駅の入口にて待っていた。

 と言っても……ちゃんと会話していたの小学校3年の頃まで。そこから先は……一応疎遠って事にしておこう。別れる時に、約束したんだ。互いに夢に向かって歩んでいって、互いに異性として求め合える存在になろうって。

 この6年間、手紙のやり取りは頻繁に行った。自分は確り夢に向かって頑張ってると言う姿や1人の女性として成長している姿とかを見てもらう為に。

 

 

(???)「だから……蒼司君と再会したら、我慢してた気持ちとか全部ぶつけて…、私だけを見てもらうんだから♡///」

 

(???)「……お姉ちゃん、アイドルがしちゃいけない顔してる。亜莉朱(ありす)ちゃんに言いつけるよ?」

 

(???)「お願い彩依璃(あいり)ちゃんそれだけは止めて、そんな事したら私が危ない」

 

(彩依璃)「ならちゃんとしてようよ……そんなんだと蒼司お兄ちゃんに愛想つかれるよ?」

 

(???)「う、うぅ…」

 

 

 私がそう言っていると、隣から引き気味・脅し・正論の3連コンボを繰り出したのは私の妹の彩依璃だ。黒髪ロングで黄色い瞳が特徴で私と違って物凄く真面目な妹だ。

 因みに、亜莉朱ちゃんは私と同級生で同じアイドルバンドPastel*Palettesのベース担当白鷺千聖(しらさぎちさと)こと千聖ちゃんの妹で彩依璃ちゃんとはクラスメイトで友人である。

 更に言うな粗相をしたらアリスちゃん経由でその阻喪が千里ちゃんへ密告される始末。素直に言うと、解せない。したらアリスちゃん経由でその阻喪が千里ちゃんへ密告される始末。素直に言うと、解せない。

 ……え?そろそろ私の自己紹介をしろ?いけない!すっかり忘れてた!

 コホンッ……、皆さんこんにちは!Pastel*Palettesのふわふわピンク担t----

 

 

(彩依璃)「……あっ!蒼司お兄ちゃんじゃない?」

 

(???)「最後まで自己紹介位させてよぉ……って、噓っ⁉」

 

 

 彩依璃ちゃんにそう言われて、私は食い入るように入口を見た。

 ……蒼髪蒼眼、高身長で細身。それでいてがっしりした雰囲気----何度写真で見返したから間違い様がない。正真正銘私の幼馴染み騎龍蒼司君だ!

 

 

(???)「お~い!蒼司k----ってあれ?」

 

 

 蒼司君を呼ぼうとした直前、私は自分の目を疑う様な光景を目にした。

 蒼司君の両サイドにいる女の子……確かMorfonicaの----

 

 

(彩依璃)「ちょっ、お姉ちゃん⁉」

 

 

 私は彩依璃ちゃんの静止を無視して、言及する事にしたのだった……。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 羽丘駅に降りた俺は、痴漢現行犯を駅員に明け渡し、事の成り行きを説明した後……2人を待合スペースにて介抱した。介抱…と言っても、気分を落ち着かせる為に色々と他愛もない会話をする程度のものなのだが。

 色々と会話をしていく内に、二人について分かった事がある。2人は月ノ森女子学園に通う高校1年生で同じクラスメイトだとか。あと、残り3人の同級生とでMorfonicaと言うガールズバンドを結成して活動をしているらしい。

 

 

(蒼司)「へぇ…倉田(くらた)さんはボーカル、二葉(ふたば)さんはドラムでMorfonicaのリーダーをやってるんだ?」

 

(ましろ)「は、はい…!つくしちゃんはMorfonicaのリーダーとして、何時も皆を纏めてくれて……感謝しきれないくらいなんです」

 

(つくし)「ましろちゃんだって、何時もは引っ込みがちで少し気弱な所が有るけど、いざと言う時は私よりも凄く頼りになるんですよっ!」

 

(蒼司)「なるほど。つまり互いに信頼しあって、支え合いながら頑張ってると……立派じゃないか」

 

(ましろ)「り、立派……///」

 

(つくし)「て、照れちゃいますよ……///」

 

 

 等と、段々会話を重ねるにつれて2人----倉田ましろさんと、二葉つくしさんの表情が和んで来ているのが分かった。

 もう少し長くいてやりたいが、生憎人を待たせて居るのでそろそろ2人と別れる事にした。

 

 

(蒼司)「済まない、入口前で人を待たせてるんだ。俺はこれで失礼するよ。……あ、何か困った事があったら----此処へ連絡してくれ。微力ながら力になる」

 

(ましろ)「あ、ありがとうございます……!え、えっと…貴方の名前は……」

 

(つくし)「それと、私達の事は名前で読んで下さい、苗字で呼ばれるのは……まだ慣れてなくて……」

 

 

 あぁ…、そう言えばこの2人には自己紹介してなかったな。何かの縁……ではあるにせよ、多分余り絡むことはないだろうから手短に(てか名前だけでいいよな?名前は?って聞かれてるんだし)。

 

 

(蒼司)「分かった……また、何処かで会おう。ましろにつくし。俺の名前は蒼司、騎龍蒼司だ」

 

 

 そう言って、俺は2人と別れ----ようとした。何と、2人が俺の両サイドに並んで歩きだしたではないか。

 

 

(蒼司)「えっと……もう、大丈夫なのか?」

 

(ましろ)「は、はい…!(や、優しい……もしかしなくても、私----///)」

 

(つくし)「お気遣いありがとうございます。でも…何時までもくよくよしてられないので…!(ま、ましろちゃんに見習って…!)」

 

(蒼司)「そ、そうか……」

 

 

 凄いな……普通あんな事があったら、立ち直れないものなんだが。

 お嬢様学校の生徒なのに根性あるんだなとは、彼女達の尊厳の為言わないでおいた。

 

 

(???)「蒼司君っ!」

 

(ましろ、つくし)「「彩さん!?(彩先輩!?)」」

 

(蒼司)「……6年ぶりだな、彩」

 

 

 駅から出て間もなくして……俺の名前を呼ぶ、聞きなれた声が聞こえた。声の主の方を向くと、そこにはピンク色の髪にピンク色の瞳が特徴で、アイドルバンド『Pastel*Palettes』のボーカル担当……そして、俺の幼馴染みの丸山彩だった。

 そしてどうやら……ましろとつくしは彩の事を知ってるらしい。

 

 

(彩)「蒼司君……私ね?この時をずっとずっと…、楽しみにしてたんだよ?蒼司君と再会できたら、伝えたい事伝えて……蒼司君としたい事たくさんしたかったのに……どうしてましろちゃんとつくしちゃんと仲良く歩いてるの?」

 

(ましろ、つくし)「「ひぃっ!!??」」

 

 

 あー…、どうやら再会そうそう彩の勘違いという名の地雷を俺は踏んでしまったらしい。だけど……不幸中の幸いとして、今隣にはましろとつくしがいる。

 今の彩を鎮めるのは容易い事だ。

 

 

(蒼司)「彩、誤解だ。ましろとつくしとはさっきまで乗ってた電車で初めて出会ったんだ。その間に色々とあってだな……」

 

 

 そう言って、彩に此処に来るまでに起きた出来事を事細かく説明した。

 

 

(彩)「そ、そんな事が……」

 

(蒼司)「信じてくれるか?」

 

(彩)「うん……、ましろちゃんにつくしちゃん?大丈夫?さっきはごめんなさい、取り乱しちゃった」

 

(つくし)「あ、彩先輩は悪くないですよ!」

 

(ましろ)「そ、そうですよ!」

 

 

 何とか誤解が解け、俺は胸を撫で下ろした。まぁ、彩も女の子だ。今回みたいな事が自分にも起きたら何て想像しただけで血の気が引くというものだ。

 誤解が解けた後、ましろが「そういえば……」と首を傾げながら俺と彩に問い掛けてきた。

 

 

(ましろ)「お、お2人って……どう言った関係、何ですか(まさか…付き合ってるなんて、言わない…よね?)」

 

(蒼司)「ん?あぁ、俺と彩とは幼馴染みなんだ家も隣だった(・・・)んだ」

 

(つくし)「そうだったんですね?それで蒼司先輩が彩先輩の名前を知ってたんですね!(……ん?だった??)」

 

(彩)「えへへ♪何時かは……うんん、蒼司君とは小学校6年まで此処にいたんだ。だから約6年ぶりの再会だね♪」

 

 

 どうやら彩の口から俺の名前が、俺の口から彩の名前が出た事に疑問を抱いたらしい。

 それの答えを聞けれたましろは、納得した様子で……そして、何故か考える仕草をして----

 

 

(ましろ)「蒼司先輩…、き、今日は助けてくれてありがとうございます…!このお礼…ちゃんとさせて頂きます!また何処かで会いましょう!」

 

(つくし)「え!?ちょ、ちょっとましろちゃん!?待ってよ〜!」

 

 

 そう言って、ましろとつくしの2人は今度こそ俺と別れたのだった……。

 

 

(彩)「それじゃあ……行こ、蒼司君?彩依璃ちゃんが待ってるよ?」

 

(蒼司)「彩依璃ちゃんが?彩依璃ちゃんは元気にしてた?」

 

(彩)「うん、元気にしてたよ♪私が高2の頃から私に対して厳しくなっちゃったんだよね……」

 

(蒼司)「あはは……大変そうで何よりだよ。それより----積もる話とかもあるから、続きは自宅で……ね?」

 

 

 「そうだね♪」と相槌を打ってくれた彩は「お母さんも待ってるよ♪」と言いながら俺の手を取って、叔母さんと彩依璃ちゃんが待つ車へと案内されたのだった……。

 

 

 

 

 

 

〜END〜

 

 

 

【オリ主紹介】

騎龍 蒼司(きりゅう そうじ)

モチーフ:『魔法科高校の劣等生』司波達也

イメージCV.:中村悠一

性別:男

誕生日:4月24日

身長:175cm

体重:64kg

好きな食べ物:エビフライ、唐揚げ、蕎麦

嫌いな食べ物:アボガド

概要:冷静、クールな性格。蒼髪蒼眼、高身長細身でありながらガッチリとした見た目。勉学は全てトップ、運動神経も抜群。カリスマ性も優れており、皆を纏める力もある。ギターを弾くことが好きで、ストリートライブもする程。そんな表向き万能で優秀だが、大切な人を傷つけられると、赫眼となり目に映る生物・物体を全て壊そうとする。




皆さんどうも、ka-主です!懲りずにまた新連載始めました(おい)!
キッカケに関しては……まだ役者が出揃ってない為、次回に揃いますのでその時に説明します。
時間軸としてはBanG Dream!2ndseasonの5月のGW明けからになります。つまりは2ndseason二話目以降のお話です!本来ならばあと一人メインヒロインを出演させてスタートと行きたかったのですが……恥ずかしながら投稿予定日に間に合わなかった為、このような処置となりました。(本っ当にすみませんでした!)
さて次回は先程も言いましたあと一人のメインヒロインが登場し改めて物語が動き出します。お楽しみに!
感想高評価等お待ちしております!
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