今年も宜しくお願い致します。
何故か年末に投稿したときよりお気に入り数や評価数が跳ね上がっており、軽く困惑すると同時に感謝の念に堪えません。
私がエヴァ16を打っている間に何があったのか…
年末年始で大体書き終えていたため、今回は早めに投稿出来ました。
しかし「設定吐き出すの気持ちいい!」ってなった結果8500文字ぐらいあるので、あとがきで簡単に状況を纏めたいと思います。
後、読んでいただける方が増えたのと更新速度クソザコナメクジ野郎なので、自身に対する失踪防止と現状の執筆進捗状況を週1ぐらいで共有するためのXのアカウント作成しました。
進捗状況の他やっているゲームのことやパチンコのこと呟いていると思うので、碌に執筆せずパチンコやってたら「さっさと書けパチンカス」と罵ってください。
XのURLは活動報告に貼りましたので、フォローとかしなくても興味のある方は覗いてってください。
「検査入院してください」
意識を取り戻して早々、アンドロイドの医者にそう告げられた。
まあ、気絶してる間に古傷見られたから妥当なのかもしれない。
腹部への銃傷3箇所、刺傷2か所。胸部への銃傷1箇所、刺傷2箇所。胴体への目立つ傷だけでこれだけあるし、脚とか腕とか合わせるともっとある。一応
そのことを医者に伝えると渋い顔されたので安心させるために「手術後に血便出たり異様に体調悪くなったことない」って言ったら「信じられない!」って急に怒り出してしまい、それに加えて銀鏡からのバックドロップで頭打ったし首も少し痛めたので健康状態をすべて確認し終えるまで病院から出すつもりはないとまで宣言された。勘弁してほしい。
元気に銃撃戦出来てるんだから大丈夫だろと思うんだが、口答えしたら冗談抜きで窓枠に鉄格子でも嵌められそうな勢いだったので大人しく従うことにした。過剰だと思うけど、その場で逃走しようものなら周囲にいた風紀委員に拘束されそうだったので大人しく個室の病室に放り込まれベッドに寝させられた。
ただし、緊急手術の必要や目に見えた健康被害がないからか面会という名の取り調べの許可は出たようで、看護師からの説明などが落ち着いてから天雨行政官が面会に来て面会者用のパイプ椅子に座る。
「改めまして、ゲヘナ学園の行政官の天雨アコです。
「初めまして。ブラックマーケットで『武装探偵』の看板で便利屋やってる遠山カナタです。幸いコルセットなどを巻く程重症でもないので、
やや含みのある言い方をされたので、思わずこちらもジャブを返す。
…てか、絶対横乳の件根に持ってるよなこれ。オレからすればあんな胸の側面露出してる方がおかしいんだけど、百鬼夜行連合学院の
とりあえず根に持ってても正面から噛みついてこないってことは、個人よりも組織としての顔を優先してオレの機嫌を下手に損ねないためか? 思ってる以上に面倒事かもしれないな。
「…それで、お話とは?」
こちらから切り出すとキッと目を吊り上げてオレを睨む。
「自分の胸に聞いてみたらどうですか?」
「思い当たり多過ぎて分かりませんね」
「このっ…! 貴方のせいでこちらがどれだけ気を揉んでいるか分かっているのですか!」
天雨行政官がぶち切れて大声を出すけど、実際心当たりが多過ぎてどの件なのかさっぱり分からない。
通信越しの態度でもオレの退学云々が主題じゃないことは察しがついてる。そうなると今の情勢的にエデン条約に関連した話が一番可能性が高いんだろうけど、それにしてもどの話か的を絞ることが難しい。それこそトリニティ自治区に潜入して運び屋したことあるし、自治区内に潜伏したターゲットを闇討ちしたこともある。あ、嘘の依頼でオレを殺そうとしてきたやつの拠点がトリニティだったから報復で爆破したこともあったな。そこそこ権力あったから違法薬物が燃え残るように細工して、ヴァルキューレ警察学校が逮捕するように誘導もした。後依頼の中で正実*2と銃撃戦になって、護衛対象逃がすためにやり合ったこともある。深夜で顔見られないようにやったけど、
…こうしてすぐに思い出せるだけで、だいぶヤバいことしてんな。これ以外にも色々やってると思うし。陸八魔より
てか、これは流石にこっちからは言えないな。エデン条約に影響がありそうな案件ばっかりだ。だけど、それこそオレを退学扱いにすれば終えることが出来た話だ。退学を引き留めた理由にはならない。
すると大きく溜め息を吐き、天雨行政官は改めてこちらを睨みつけながら話を続ける。
「率直に言いましょう。万魔殿が貴方の身柄確保に動いています」
「万魔殿が?」
想定していない話に思わず聞き返す。
万魔殿とは取引したこともないし、ゲヘナ学園にいた頃も関わりがないのでいまいちピンとこない。
「ええ。玄龍門の竜華キサキとパイプを持つ貴方を、です」
「…オレを通して、玄龍門と交渉するつもりってことですか」
「正確な狙いは分かりませんが、黒い噂の多い玄龍門と手を組まれてはエデン条約に影響が出かねません」
なるほど。やっと天雨行政官がなぜオレの確保に重点を置いたのか分かってきた。
トリニティ総合学園はゲヘナとは対称的な秩序に重きを置く学校だ。それこそ風紀委員会に位置する組織に正義実現委員会なんて名前を付けるぐらいで、好き勝手するゲヘナを嫌悪している。まあ、内情は派閥争いや陰湿なイジメなんかが起こってるせいで『トリカス』なんて蔑称が『ブルーアーカイブ』のプレイヤーから付けられてるけど。
そんなトリニティと不可侵条約を結ぶのがエデン条約。確かゲヘナ側で推進しているのは空崎委員長だ。それを確実に進めるためにシャーレの先生ですら不確定要素になると天雨行政官は一時的な排除を行おうとした。つまり、オレも同じく不確定要素と判定されたってことだ。万が一ゲヘナと玄龍門が協定を結んだ場合、それはトリニティがエデン条約に反対する…いや更なる対立を呼ぶ切っ掛けに成り得る。羽沼マコトはエデン条約にそこまで興味はなく、どちらでもいいとすら考えているだろう。それ故に土壇場で空崎委員長の努力を水の泡とする行為をする可能性もあり、その契機となるのはオレの玄龍門との繋がりだ。…実際にはアリウスと手を結んで土壇場で裏切られるという失態を犯すわけだが、それを知らない天雨行政官は玄龍門との協定を警戒してもおかしくない。
もしかするとアリウスとは既に手を組んでいて、ミスリードとしてわざと嘘の情報を撒いた? それともセカンドプランとして玄龍門との繋がりを欲した? 正直羽沼マコトがどこまで腹芸出来る人間か分からないからなんとも言えないけど、『ブルーアーカイブ』ではどこの組織にもアリウスと手を組んだことを悟らせない暗躍を見せたし、レッドウィンター連邦学園とも繋がりを持とうとしたことからどちらもあり得ない話じゃない。…まあ、メインストーリーに関わる話だ。アリウスのことを話すことは出来ないけど。
万魔殿の目的が本当に玄龍門との繋がりを作ろうとしたからなのか、アリウスとの同盟などをするにあたって一時的にでも風紀委員会の目を逸らすためのブラフなのかは現状分からない。だけど風紀委員会からすればエデン条約に影響が出る可能性がある以上放置出来る案件でもなく、オレの身柄確保に動かざるを得なかった。『
このことから風紀委員会としてはオレを手元に置いておきたいし、もっと言えば下手に行動もして欲しくないはずだ。なら、現状オレに求めることは1つだろう。
「要求はシャーレの先生のときと同じ、一時的な軟禁ですか?」
「…そんなことまで知っているのですね」
失敗した作戦を思い出してか苦々しい顔をしているが、そのまま続ける。
「隠す必要もないのでお答えします。確かに玄龍門の竜華門主と取引をし仕事をしてパイプもありますが、仮に玄龍門とパイプを繋いだとしても山海経もトリニティを敵に回してまでゲヘナと取引はしないと思います。統率の取れていないゲヘナと統率が取れている玄龍門、言い方は悪いですが例えるならゲヘナは不良で玄龍門は反社勢力。玄龍門はメンツを重視する傾向にあるので、
「随分ゲヘナを下に見た考えですね」
「武力で言えば、空崎委員長がいるゲヘナに最終的に軍配が上がるでしょう。ですが、オレの意見は政治の話です。現在裏社会でも発言力があり、竜華門主という絶対的なカリスマが率いています。メンツを重視する以上、生徒の統率すら取れていないゲヘナと対等にテーブルに立つことすらその歴史が許しません。それに羽沼マコトがそれに対して怒ろうが、ゲヘナには山海経と戦争を起こす兵力も統率もありません」
玄龍門は良くも悪くも歴史や伝統に対するプライドが高い。例え竜華門主個人がゲヘナとの条約を良しとしても、玄龍門という歴史や伝統が良しとしないため竜華門主も却下せざるを得ない。まあ、部下があそこまで心酔してるんだから、少し強引な改革しても着いてきそうな気がするけど。
そしてゲヘナ側に関しては、動かせる兵が少ない上に戦争をするようなことがあれば風紀委員会からのクーデターが発生する可能性もあるため出来て精々裏で嫌がらせをするぐらいだ。それに羽沼マコトが大切にしているのはイブキという少女で、万魔殿の議長という立場はイブキを守るための手段の1つでしかないようにも感じている。そんな一面のある彼女が下手に戦争を起こすかと言われれば、余程のことがない限りないと考えてもいい。まあ、実際に会ったこともないし、『ブルーアーカイブ』で見ての感想だからあまり当てには出来ない。
私見を語り終えると、天雨行政官は深い溜め息を吐く。
「…その認識に間違いありません。そして、今の風紀委員会にはそういった政治的な考えが出来る人材が不足しています。そんな貴方が万魔殿に流出することはこちらには大きな損失になりますので」
「それは…オレのことを過大評価しすぎでは? 確か
「確かに、チナツは将来的に行政官を任せるに値します。ですが、まだ経験が足りません。イオリも賢くはありますけど、すぐ頭に血が昇って交渉事には向きません」
まあ、風紀委員会の中で理性的とはいえまだ1年だもんな。銀鏡に関しては…うん、否定出来ない。挑発に乗って落とし穴に落ちるし、爆破されるし。1年生のときからそうで、オレも何度カバーに入らざるを得なかったか…
「そこに小規模とはいえブラックマーケットで大人相手にビジネスを行っていた貴方が万魔殿に加入した場合、風紀委員会は交渉事で万魔殿に遅れを取ります」
オレが銀鏡相手に悪いようにすると? と口にしようとして、止めた。明確に敵対してないけど、逃げたオレが言ってもこれほど説得力の欠片もない言葉もないだろう。
「……まあ、風紀委員会の人員不足は知っています。羽沼マコトがいなくなっても、
正直オレが万魔殿に入ろうが、風紀委員会側の補充をしなきゃ大して変わらない。…待った。そういうことか。
自分の中で少しだけ感じていた違和感が鮮明になったので、答え合わせをするために天雨行政官へ問い掛ける。
「もしかして、オレってまだ風紀委員会所属になってます?」
「ええ。万魔殿への牽制として、そのように手を打っています」
予想が当たり、額を手で押さえるポーズを取る。
思い返せば、あのとき銀鏡は一度もオレのことを脱走したとか言わなかった。むしろ便利屋との関係を問いただされたとき、オレのことを風紀委員だと言った。あのときはそこに嚙みついている暇はなかったけど、銀鏡の発言はまるでオレがまだ風紀委員会に所属しているような言いぶりだった。さっきの天雨行政官がオレの万魔殿に所属することを人材の流出と表現したこともそういうことだろう。
今までがどうだったかは分からないけど、所詮ブラックマーケットに行った程度の生徒。それが急に玄龍門の門主とパイプを持って利用出来るような存在になってしまった。万魔殿は囲い込もうと動いていて、風紀委員会にとっては不都合な存在になってしまった。オレを利用するために万魔殿がオレの退学を揉み消したのか、ただ単に部室に置いただけだったから適当に捨ててしまったのかは分からないけど風紀委員会にとっては都合良くオレが退学した履歴はなくそれに附随して風紀委員会から退部したということも否定される。そうなればオレがまだ風紀委員会に所属していると主張することも出来る。銀鏡はそこまで器用に嘘を吐けるタイプじゃないので、元々そのように伝えられていた可能性が高い。
「そうなると、オレの風紀委員会での扱いは単なるサボりですか? それとも内密にブラックマーケットに潜入調査していた部員とか?」
「サボりです」
「ですよね」
流石にその手の名目は付けられてないか。仮に後者の場合、「緊急性もないのに1年も部員を割いた挙句、他自治区の代表とパイプを作った」なんて難癖をつけられて風紀委員会への締め付けが強くなる他、警戒の名目でオレの身柄が万魔殿に没収されかねない。なら、オレのことをそういう扱いにするしかない。
…あれだな。ここまでくると純粋に面倒臭い。トロフィーにされるのがここまで迷惑だとは思わなかった。
とどのつまり、政争のために都合よく利用されたってのが現状だ。オレも退学した気でいたし、こんな形で巻き込まれるとは思わなかったから警戒すらしてなかった。しかも万魔殿にとっては恐らく囲い込めたらラッキーぐらいの認識だけど、風紀委員会にとっては身柄を抑えないと重大事案になるという厄介な爆弾扱いだ。
さらに肝になるのが、風紀委員会がオレにメリットを提示出来ないこと。
現在風紀委員会がベストとしている状況は、オレがこのまま風紀委員会に戻ることだ。そうすれば玄龍門の件も将来的な政治力についても解決することが出来ると考えている。しかし、オレがゲヘナに戻るメリットがないと判断している現状、司法取引宜しく減刑されても旨味を感じない。他にも金品や情報などを対価にされたとしても、現状そこまでして欲しているものもないので応じる必要がない。つまり、風紀委員会はオレに所属を頷かせる程の魅力を持っていない。むしろ面倒事に巻き込むなってのが感想だ。
オレからすれば万魔殿と「余計な手出ししないから退学にしろ。さもないと風紀委員会につく」って交渉すれば正式に退学にしてくれそうだし、オレは今の暮らしに慣れたからわざわざ変化させる気もない。
そして何より、風紀委員会のオレに対する対応がメリットを提示出来ないことを示している。
状況は違えど、アビドス編の先生に対する対応に似ている。大人しく風紀委員会に都合の良いように動いてはくれない。そうさせる程のメリットも提示出来ない。だからゲヘナ以外に万魔殿の話が漏れる前に多少力尽くでも確保に動いた。もしオレが納得するようなメリットがあるなら、もう少し穏便な方法で接触を図ってくるはずだ。
こうなった以上…いや、最初からオレの答えは拒否と決まっている。
ただしこの場で言えば制圧される可能性もあるし、すぐに答えを出すのは下策だ。向こうもオレが逃走するぐらい想定してるだろうし、言っちゃなんだが空崎委員長がいなきゃどうとでもなるけど二の足踏ませる程度の牽制ぐらいしとくか。
「…申し訳ないんですが、すぐには答えることが出来ません」
そう伝えると、スっと天雨行政官の目が細まる。そして右手がピクリと動き、病室の外に合図を送ろうとする前に続ける。
「近日中に竜華門主と会食する予定がありまして。それにブラックマーケットから足を洗うにしても、色々筋を通さなきゃいけないこともあるので」
竜華門主の名前を出すと、挙げかけた右手が膝上でピタリと止まる。
もちろんハッタリだ。竜華門主と会食とかマジで遠慮したい。勝手に席に来るけどさ、あの人。
ただ、竜華門主と近日会うと話している以上すぐ様軟禁するとオレが捕まったという情報が外部に漏れる恐れがある。トリニティの諜報も馬鹿じゃないので風紀委員会と玄龍門の間で揉め事が起きている情報を耳にし、万魔殿が玄龍門とパイプを作ろうとしているという噂も掴むはずだ。そうなれば天雨行政官が危惧するエデン条約に影響が発生し、良くない方向へ事態が動く。当然前提が嘘なので、この場で取り押さえられたらこっちも色々危うい。
それに廃業するにしても筋を通さなきゃいけないことも確かで、当然のことながら「今日限りで辞めるんで」なんて言うことなんて出来ない。玄龍門に対してはもちろん、贔屓にしてくれている客や提携先である便利屋68に対してもやることが多くなる。それも1週間で終わることじゃないし、相手によっては今後風紀委員会に対して不利に動く輩もいるかもしれない。面倒な話、裏社会なんでそういったことはままある。一度足を突っ込めば簡単には抜け出せないし、抜け出した後も何かとついてくるものがある。
天雨行政官がそこのところどこまで認識しているかは分からないけど、ここまで言えば察してもらえるはずだ。
こちらの目先の目標としては、この場で話を纏めさせず後日に引き延ばすこと。そしてその間に逃走すること。ハナから風紀委員会側の要求を呑む気がない以上、まともにやり合うなんて馬鹿らしいので向こうに不都合な事情をチラつかせてやり過ごすに限る。
そんなこちらの思惑を察してか天雨行政官は深い溜め息を吐く。
「今日はここまでにしましょう」
「分かりました」
椅子から立ち上がり病室の扉の前まで行き、改めてこちらに視線を向ける。
「こちらとしては最低限万魔殿に有利になる行動、エデン条約に影響が出るようなことにならなければよいと考えています。そして、貴方が私たちの要求を呑めないことも分かっています」
ここまでの話で天雨行政官も強硬することが難しいことを理解してくれたようで少しだけ安心する。アビドス編の先生拘束未遂のときとは状況が違うんだ。
そうなれば両者の妥協点を探すしかなくなってくる。それが両者納得出来る形になるかは分からないけど、そうなった場合オレに少しばかり有利な条件で交渉を進められるだろう。
まあ、それ自体に興味がないからとんずらしようとしてるわけだけど。万魔殿に対しても良い印象ないから手を貸すことないし、脱出前に書置きでその旨伝えて後日誓約書渡せば向こうも渋々ながらも納得するはずだ。
「…後でイオリも来るそうですが、せめて彼女には会っていってください。私は貴方との仲をよく知っているわけではありませんが、ずっと気にかけていましたから」
そう言って、病室を出ていく。
「…そんなの聞いたら、逃げらんねぇじゃん」
思わずそう呟いて、天井を見上げる。
今の天雨行政官の言葉は策略のそれじゃない。…いや、オレがそう思いたくないだけだ。
オレだって、銀鏡のことを忘れたことはない。それは初めてヒスった相手だからなんてイカ臭い感情じゃなくて、オレ自身どう表現していいか分からない。
だけどボロボロで、前世で一番酷いときと同じように自分の死を考えてしまったときに手を差し伸べてくれた。銃の扱いを教えてくれたのも、最初の体作りを手伝ってくれたのも銀鏡だ。メインストーリーを崩すことを嫌っていても、すぐに突っ込んで罠に嵌まって怪我をしてしまう。そんな無茶をする
だからこそ、そんな言葉を聞いてしまえば期待してしまう。
1度目はセクハラした挙句姿を晦まして、2度目は敵対している部活の仲間として現れて。そんなことがあったのに、銀鏡もまだ友達だと思ってくれているのかと。
…くそったれ。最後の一言、それだけでこんなに心を乱されるなんてな。
どうするべきか判断かつかない。
いつかは決着をつけなきゃいけないことだと思っている。それが決別になったとしても。
「それは嫌だな…」
漏れた言葉に気が付いて、ガキみたいな言葉に失笑する。
そんなとき、扉をノックする音がして意識が現実に引き戻された。
「カナタ、入っていいか?」
銀鏡だ。
心の準備なんて出来ていなくて、一瞬言葉が詰まった。
…多分、逃げようと思えば逃げられる。だけどそれをしたら、きっと話す機会はもうなくなる。
「…どうぞ」
震える声で答えた。
正直どうすればいいかなんて考えは纏まっていない。
目の前にぶら下がった一縷の望みに飛びついてしまっただけだ。
だけど、確かめないという選択肢はない。結果決別になっても、オレは楽になりたかった。
【状況纏め】
万魔殿:アリウスと組みたいけど、風紀委員会の目を逸らさなきゃ…。(カナタを見て)お、都合のいいのいるじゃん! ワンチャン玄龍門とも組めるかもしれないし、嫌がらせと目を逸らす目的で噂流したろ!
風紀委員会:万魔殿が
カナタ:人をトロフィーにしないでください。迷惑です。
この状況になった時点で風紀委員会はカナタの身柄を確保せざる負えない感じですが、そもそもカナタが交渉に応じる気がないので割と詰んでます。
もしこうすれば状況打破出来んだろってのがあれば…そこは筆者の頭脳を書いているキャラが越えることがないので、私が間抜けだという話で一つ…