617だってさ。どうにか生き延びるぞい   作:slow quick slow

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戦闘描写ムズすぎてぐだりました。では


戦場跡地部品採取(下)

 

『了解だ独立傭兵……テメェら!!久々の宝だ!!死ぬ気でやって来い!!』

 

 

ジャンク屋頭領だろう声が聞こえると、爆心地に向かって突撃してくるMT部隊が現れる。

 

『MT反応……手を組んだか…!ボギー、どうする』

 

『ACは任せろ。軽量のお前の方がMTの片付けはしやすいだろ』

 

『了解だ』

 

軽量ACが離脱し、MTの殲滅を開始する。

 

『さて…少し本気でいくかぁ…!』

 

タンクの機動力は大抵の二脚に劣るが頑丈である。つまり

 

「っ……」

(ウッソだろお前またかよ!こっち来んな!)

 

火力のでない機体には止めようがないということだ。申し訳程度のライフルとミサイルなど関係なしに突っ込んでくる。しかし今回は1on1。時間が経てば、次第にMTや618達が来るだろう。

 

(今やることは…やられない事…)

 

617は心もとないジェネレーターを使い切る勢いで、上空に上がる。前に突撃するなら上に逃げればいいこと。ブレードも蹴りも当たらない。

 

しかし相手は馬鹿ではないどころか617よりも経験者である。アサルトブーストを解除し、6連装ミサイルを放つ。

 

誘導を振り切る為にQB(クイックブースト)を吹かして横移動を行い、今度は進んだ方向と逆の方向にブーストを吹かす。誘導を振り切る為のQBと限界まで追従してきたミサイルの軌道をを避ける為のブーストである。その際に4連ミサイルを放つ。あくまで威嚇用であり、当たることを想定に放ったものではない。

 

案の定敵ACは、QBで避けていき、ドリフトターンを駆使してお返しと言わんばかりに右手のガトリングが火を噴く。

ゲームでのガトリングは、ゲームシステムとの相性により両手持ちすれば凶悪、片手でも他武器との相性が良いとかなりヤバい性能をする、いわゆる厨武器に位置する武器だが……現実は非情を通り越すレベルで凶悪いや、極悪と言っていい。

射程距離による威力減衰や衝撃減衰、ばらつきはかなりあり、口径も少し小さい為、一発はアサルトに一歩及ばない威力。しかし、普通に強力になっている。いや、現実基準になっただけなのだが…しかし両手ガトリングなどすれば、MTどころかAC、封鎖機構の万能型MTですらたちまち蜂の巣に変わってしまうだろう。片手でも十分脅威である。

いわゆる、「FPSゲームのARとSMGの一発ってハンドガンの一発より威力弱いよね」現象である。ある程度戦いなるように調整されている中でも、化け物の性能をしているのがゲーム版だが、現実版になると途端に大怪獣にレベルアップするのだ。もちろんARやSMGも強くはなっている。強くはなっているが……コイツが強い強い。

だからこそか、FCSの近距離射撃補正、腕部の反動制御性能が高くなければまともに扱いきれるかわからないデメリットが付く代物になっている。しかしまぁ、至近距離で撃つ分には問題がないのだが。近づかれて撃たれるのは非常にマズイのはわかる。 

 

(衝撃やばっ…!トレーラーで617が持ってた理由わかった。コイツはバケモン超えてるわ!)

 

想像以上の衝撃を喰らった617は、機体を射程を離す為にロックオンを解き、そのまま敵ACの上をアサルトブーストで通過する。

 

『勘づいたか…やるなぁ、独立にしておくには些か惜しいかもなぁ。評価しないのがレッドの流儀だが…こいつぁ良い人材だ』

 

「そうかいっ…」

 

愚痴が零れる。とっくにAPなど半分を切り、ミサイルの弾数も心もとない。火力が、内装の性能が、技量が、圧倒的に足りない。

 

厨武器持ってんのに勝てないだろ…と零しそうになるが飲み込む。

厨武器などゲームでの戯言でしかない。相性に合う武器を選ぶのは悪いことでは無い。負けたとして、所詮負け犬の遠吠えに過ぎない。傭兵とは、どんな卑劣だろうが、どんなにゴリ押しだろうが、どんなに型破りだろうが、勝ち取ればそれが正しいのだ。依頼を遂行する。そこにズルいもなにもない。

 

『そろそろ終わらせてっ…!!?なんだ!…MTに…ACか…!マドロックの奴、苦戦してやがるな。ACに関してこいつの連れか?』

 

ボギーは警告の方向からくるグレネード弾を避ける。

 

『独立傭兵、そっちになんぼか回せた。上手く活用してくれよ』

 

『617。618、619が到着した……ジャンク屋と協定を結んだみたいだな…状況的に仕方がなかったのだろう。賢明な判断だ。よく持ちこたえてくれた。』

「俺が悪い…よしてくれよ…」

 

『誰にでもミスはある。今は奴らを撃退するぞ』

 

ジャンク屋MT数機に618、619の増援により、戦力差はかなり縮められた。流石に分が悪いと見たボギーだが、どうせ逃げ帰ってもミシガンに喝入れされる、ならやるだけやってみるかと継続を選択した。

 

『どーする……?』

 

『……』

 

「タンク型は堅い。だからACS負荷限界時にブレードで削る……ガトリングと肩の拡散バズーカに注意…わかった?」

 

『りょーかい…』

 

『…了解』

 

 

 

 

3人はそれぞれ別れ、挟み撃つ。MTの後方支援もあり、かなり動きが制限されているボギーは着実とダメージを蓄積されていった。

 

『ちぃ…流石にきちぃな…さっきのヤツも、冷静らしい…距離を開けてやがる』

 

1番ダメージが蓄積している617は618達の援護が入れる一定の距離を保ちながらちまちまと攻撃をしていた。

 

『なるほどー……これが…ゾーン……?』

 

『619、それはゾーンとはまた違うものだ。生存本能だ』

 

『そーなのか……まぁ、少し楽だからいいやー…』

 

 

『……』

 

『素人集団じゃねぇのか…?動きにあまり焦りがねぇ…』

 

素人集団である。ここまで動けるのは才能だろう。

 

『617、618、619。奴もそう長くは持たないだろう。散開した僚機が戻ってくればまた戦況が動く。その前に決着をつけろ』

 

『ん…わかったー……』

 

『……了解』

 

「わかった……!」

 

3機は各位置からアサルトブーストを起動、突撃する。その間にも、MTのミサイルやグレネード弾、4連ミサイルを放つ。数の多い攻撃により、遂にACS負荷限界に陥る。その期間は短いが、ブレードを当てれば、タンク型といえど多大なダメージとなる。

距離は十分、ブレードによるブースト噴射をすれば届く位置には入れる。それほどの距離だ。しかし、少し不安を募らせる。

 

(待て、この間を想定してない訳ないよな?)

 

連携戦闘に夢中になりかけていた617はふと思考する。ランカーACにはOSのチューニングが可能。そして617は、その欄に範囲を爆発させるアレがあったことを思い出す。

 

『高出力反応…!避けろ!!』

 

「まずっ…退避…!!」

 

言った頃には遅かった。

 

『少しは警戒するんだったな』

 

『ん…!!?』

 

『っ!?』

 

敵機から発生したパルス波が、617を除いた2機を巻き込む。

「アサルトアーマー」。コアの拡張機能の一つであり、機体を中心にパルス波の爆発をおこし、敵弾や機体にダメージを与える攻撃型の拡張パーツ。威力も高いが、注目するのは衝撃力。間近で喰らえでもすれば一撃で負荷が限界にまで達する。

近づき当てるには諸刃の剣となるが、ボギーのとった負荷限界時に近付いてくる相手に撃つのはかなり効果的である。

617は前世で、対戦の際、軽量で突っ込むスタイルを見たり、逆にするときがあった。負荷限界を好機に近づくと、他の策もあるが、大体はアサルトアーマーで身動きを封じられる。対策としては、こっちもアサルトアーマーでやり返すのが定番だったが、今の彼らにそれはない。

負荷限界が、解除されるまで数秒。しかし、その数秒でどちらかを落とせる装備は、ボギーの機体にはある。現在動けるのは617のみ、やることは決まっている。やらなければ、仲間が(家族が)やられる。そう思ってたときには既に機体を動かしていた。

 

『威勢が良い…!ますます惜しいぜ…だが、死に体から向かってくるかい』

 

(んなことわかってらぁ……どのみち行かなきゃ一人やられるんだよ!)

 

『617!無茶をするな!やられるぞ!』

 

ボギーは一定距離までガトリングを撃ち、左腕のパルスブレードを展開、ブースターに火を入れる。対する617はガトリングを無視して、真っ直ぐとボギーにアサルトブーストで突撃する。

 

 

ボギーのパルスブレードは、617のAPを削り取ったが

 

 

 

 

『肝が座ってやがる…!!』

 

機体は駆動し続ける。焼ききられた右腕を気にせず、そのまま敵機にタックルをかまし、よろつかせる。機体が少しひしゃげるが直後に、パルスブレードを展開しコア部に殴り付ける。

 

『こなくそ…!!』

 

拡散バズーカを放たれるが、QBで距離をとり避ける。

 

「やれ…!」

 

『はーい…』

 

『…はい』

 

『焦ったな……!こりゃ…!ミシガンにどやされるなぁ……!』

 

APを削り取られ、コア部に深刻なダメージを与えられたボギーの機体は、火花を散らし、爆発する。どうやら脱出はしているらしい。

 

『G10ボギーの撃破を確認した。残りは……』

 

『ボギーめ…やられたか……私も手持ちが少ない。退くしかないか…』

 

マドロックは戦線を放棄、離脱する。

 

『G11マドロックの離脱を確認。危機は去ったか…大丈夫か、617』

 

「なんとか……大丈夫だ」

(エラー吐きまくってるけどたぶん大丈夫…)

 

『依頼はまだ終っていない。ジャンク屋との協定はこちらで済ませておく。引き続き採取を続けろ』

 

 

 

 

その後、ジャンク屋と一緒となって、部品を回収した617達。ボギーのタンクACからも一部抜き取ったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収入 520000

基本報酬 100000

追加報酬 120000

特別報酬 300000

 

支出 243344コーム

修理費 201784コーム

弾薬費 41560コーム

報酬減算 0

 

 

収支 276656コーム

 

 

 

 





ということで、初任務は終了です。
APが無くなっても動くようにしました。装甲を保護するバリアみたいな感じにして、全部剥がれるとひしゃげたり、装甲が取れたり、爆発するようにしました。なんでパイルがより一層怪物になりましたね。何故かって?もし1ダメージでもAPを上回ってたらAPごと機体貫通するからですかね…

修理費なんですけど、1ダメで2コームみたいですよ。削られた装甲に修理費割って調べました。
弾薬費の計算は今度から雑くなるかも。武器別に違うことがわかったので。
修理費高くね?って思いますよね。617君腕が取れてるのとフレーム装甲ひしゃげてるんでその分の上乗せです。大半が617君の修理費となっております。
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