鍛えられた武術に、呪術が勝てるわけないだろッッ‼︎ 作:チチメカ
それと、みんな山月記ネタ分かってくれて嬉しい。
感想の全て答えたいけど、伏線について触れてるものがあって、迂闊に返せない今日この頃。
大阪の廃校舎にて、最強二人と鬼一人が激戦を繰り広げていた。一見二人が優勢見えるが、実際はそうではない。呪力と言うものは、どれ程あろうとも、術式の連続使用は脳が焼き切れてしまう。
とくに、五条の無下限+六眼はそれに該当するだろう。
二人は有効打を鬼に与える事が出来ない。まるで、全て見えている様に動く。見えていないはずなのに。夏油の呪霊を片手間で払い、五条をもう片方の手で相手する。
最強の二人は初めて出会った。ライバルではない、雑魚でもない。とんでも無い程高い…高い壁に。
……そもそも、何故こんな事になったのだろうか。
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早朝、またもや学校を無断欠席した二人は、大阪で一泊した後、大阪を見て回っていた。しかしながら、二人の捜索は難航していた。
それもそのはず、これだけ多くの人がいては六眼を使っても無駄である。ましてや、大鬼もこの有象無象の群衆と同じ様に非呪術師であるため、呪力量は一般人と同じ。
二人は半ば諦めかけていた。
「クッソー〜ッ!どこにもいねぇじゃねぇか」
「…もう昼か…悟、蕎麦でも食べないかい?」
「は?ラーメンだろ」
時刻は昼過ぎ、もう既にそこら中から料理のいい匂いがしてくる。朝から探し始めた手前、朝食を食べておらず、二人の空腹は我慢ならないほどであった。
厳正なるジャンケンの結果、昼食は蕎麦になった。悪態をつく五条を横目に、夏油は近場で良い匂いのする蕎麦屋に入る。そこには…
「おい!おい!店主よ!よく見とれェ…ほれ、小銭が一つ、二つ、、、ありゃ、店主よ今は
「馬鹿野郎!何『時そば』やってんねん!!しっかり金払わんかい!坊さんやろ?!」
金が足らず、時そばで店主を誤魔化そうとする大鬼の姿があった…
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「…いやぁ!ありがとう、青年達よ!」
「いえいえ、困った時はお互い様です」
「金ねぇとか、貧乏人かよ」
それはそうだと、豪快に笑う大鬼。それを見て苦笑いする夏油に皮肉全開の言葉を向ける五条。
二人はようやっと、
二人の心づもりは同じである。
''再戦''
この2文字に全てが詰め込まれている。壊されたプライドを元に戻す方法はこれ以外に存在しない。だが、この一言で二人のプライドはさらに傷を負うこととなる。
「ところで、
「「は?」」
二人は大きな間違いを持っていた。前提自体が間違っていたのだ。''この男は、自分達を知っている''、''あの戦いを覚えている''。
この男が二人を覚えていない
つまり、
「すまんな…最近ボケてきたんかもしれん」
「おい、ジジイ。本当に俺たちの事覚えてない?」
「………すまん。
「…本当に覚えてないんですか?」
夏油が冷静を装い、大鬼に聞く。この男も結局は
「知らん。全く。一度も見た覚えがない」
故に…
「「少し…話そうか」」
「おう?まぁ、飯奢ってもらったしのぉ」
最強二人…ブチ切れた
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高専の許可は得ていない。しかし、かと言ってこの屈辱を払わないわけにはいかない。そこで二人は、先に家入を呼び、家入が来るまでの間、大鬼と戦う事を選んだ。
「おぉ?拳が当たらん?!」
「かかったな、クソジジイ!」
ついに、五条は拳を大鬼に当てた。呪力で強化したパンチ。普通の人間なら気絶する威力であるが…
「いい…!いいィィィィぞぉ???!!」
「うわ…とんでもねぇ、ハイになってる」
「悟、六眼でなんか分からないのかい?」
大鬼は、顎が外れそうな程の笑顔を見せ、興奮していた。錫杖を構える。
「わかんねぇよ、ただのパンピーって事だけ…だけど、それだとあれなんだよ」
「青年達ィ!思い出したぞ!あの夜の坊主共だろ!」
「…やっと思い出したかジジイ。それなら
「うむ!うむ!あの
「「"あ???」」
また、煽る。今度は故意に。
「また、詰まらない戦いになると思ったが…なかなかどうして…楽しいなぁ!」
大鬼が傘を手裏剣の様に、五条に向けて投げる。無下限でそれを止め、すぐさまはたき落とすが、瞬間目の前から大鬼が消える。
一瞬の思考
それと同時に、顎に強烈な痛みが走り、体が宙に浮かぶ。
「悟!」
「余所見をしてる暇があるのか!」
伏せの姿勢から、五条の顎を目掛け錫杖を刺した大鬼が、そのままの勢いで夏油に襲いかかる。
呪霊を召喚し、壁を作る。
しかし、それはすぐに払われる。夏油はそれを読み、右ストレートを当てようと拳を前に突き出す。
「いない?!」
背中をトントンと小突かれる。すぐさま、蹴りをするが空を蹴るばかり。状況を飲み込めず、後ろを見ようとすると。
「ブブブッッッ!!」
「"あ"ぁ"ぁ"ぁ!!!!!」
大鬼が口から何かを撒き散らすと、それが夏油の目に入る…まさかの毒霧。噴き出したのは、懐に忍ばせてあった、大鬼特製の超激辛スープである。
目の前が見えなくなった、夏油の前髪を引っ張り、攻撃の隙を探していた五条にぶん投げる。
この時、大鬼は無下限を理解せずとも、正統な理由で五条を殴れぬ事を理解していた。しかし、とてつもない頭の回転で、この攻略法を導き出した。
友を見捨てることもできず、無下限を解いて受け止めた次の瞬間…最後に五条が見た景色は、フライング・エルボーの姿勢を空中でとり、狂喜の笑顔で五条を見る大鬼の姿であった。
プロレス技って、派手でカッコいいの多いですよね。