板場家に移動して気を失ってる創世を休ませると
輪回は これまでの事を詩織に話した。
072が弓美の姿をコピーして成り代わろうとした
ロイミュードという怪人である事。
輪回は【ホイール】と名乗ってるが
それはコードネームで、仮面ライダーとして
072を監視する為に板場家に通っているという。
詩織「…大体 分かりました」
輪回「信じるのか?こんな突拍子もない話を」
詩織「あのような光景を前にして
信じない訳には いかないでしょう?
ですが全部を信じた訳では ありません。
真実の中に上手く嘘を混ぜてるかもしれませんので」
輪回「なるほど…賢い娘だな」
弓美「まぁアタシも072とホイールが来て
説明された時には信じられなかったよ。
『アニメじゃないんだから』って なって
頭の中パンクしそうになったし…」
072「アニメ バカの弓美とは大違い」
弓美「その『アニメ バカ』をコピーしたのは誰?」
072「♪〜」
弓美の反撃に072は口笛で誤魔化す。
詩織「それで創世さんを怪人にした
あの人は何者でして?」
輪回「さぁ…?
072が言うには、ずっと板場 弓美を殺すように
頭の中で指示してた声の主らしい」
詩織「弓美さんを…!?」
072「あぁ〜大丈夫。
命令されてたけど、ずっと無視してたし…」
弓美「今回みたいに あの黒幕みたいなのが
直接 出て来なければ何も問題は…」
詩織「問題 大有りです!!」
〜現在/弓美&闇 弓美〜
闇 弓美「あの時の詩織は否定的だったよね」
弓美「そりゃまぁ創世を怪人に変えた関係者だって
言われたら警戒するというか…」
闇 弓美「敵意 丸出し」
弓美「そうね…けど、
それはアタシ達を思っての事だったから…」
闇 弓美「でも後から聞いた話だと
それが裏目に出たんでしょ?」
弓美「…」
ここから先の話、もう1人の自分にして
同じ心を持つアニメ友達の072との
永遠の別れをする話に弓美は昏睡している輪回に
イタズラしている手を止めて俯いていた。
〜過去/深夜〜
話を終えると詩織は創世の肩を貸して帰り、
輪回も帰って弓美が寝静まった頃_
072「…じゃあね」
こっそりと板場家を出た072だった。
輪回「何処へ行くつもりだ?」
072「ッ!?
ホイール…アンタ帰ったはずじゃあ…!」
輪回「アンタの様子が おかしかったからな。
だから張り込みをさせてもらった」
072「…その足元、アンタどれだけ待ってたの?」
輪回「…」
072は輪回の足元にあるゴミ袋に大量に入ってる
アンパンの袋と空の牛乳パックを見て
長時間 張り込んでいたというのが分かる。
輪回「…しばらくアンパンと牛乳は見たくない」
072「ひょっとしてアンタ…結構バカ?」
輪回「失礼な、
自分で言うのもなんだが1度 見たモノは忘れない
瞬間記憶能力を持った天才です!」
072「天才なのに馬鹿なキャラって
アニメでも結構いるよ?」
輪回「ゴホンッ!ゴホンッ!!…で?
これからアンタは どうするつもり?」
072「このままアタシがいると
弓美と詩織達の仲が壊れそうだし…」
輪回「だから自分から離れると?」
072「うん…弓美には上手〜く伝えといて」
輪回「…はぁ、仕方ないな。
で? これから何処に行く気だ?」
072「それは…ッ!!」
輪回「どした?」
072は急いで家の扉を開くと
そこには眠っていたはずの弓美が いなくなっていた。
輪回「板場 弓美が いない…!?」
072「頭の中で、あの声が また聞こえた…
『板場 弓美は預かった。返して欲しければ
指定した場所まで来い』って…」
輪回「その場所は何処_ッ!?」
問い詰めようとするが072は重加速を発動して
輪回の動きを鈍らせる。
輪回「お前…!」
072「ゴメン…1人で来るように言われてるから」
輪回の動きを ほぼ止めた072は、本来の姿
バット型のプレーン ロイミュードになって
声の主、Aホムラが指定した場所まで飛んで行った。
輪回「…早く来い!
シフトカー! シグナルバイク!」
〜072〜
072「此処ね…」
目的地の廃墟に着陸すると、
戦闘態勢の意味も込めてか072はロイミュード姿のまま
廃墟の中に入って行った。
072「言われた通り1人で来た!弓美を開放して!」
廃墟内で072の声が響くと、
今度は不気味な笑い声が響き渡る。
その笑い声と共に現れたのは当然_
Aホムラ「おやおや、俺ちゃん は てっきり
あの仮面ライダー君も連れてきたのかと思ったけど、
素直に1人で来たんだぁ〜」
072「もう1回だけ言うよ、弓美を開放して!」
Aホムラ「安心しな、ここに ちゃ〜んといる」
弓美「…」
Aホムラが指を振ると寝ているというより
意識を失っている状態の弓美が浮いていた。
Aホムラ「ほ〜れ、取って来い!」
指をビシッと向けると弓美は その方向に飛んでいき、
地面に激突する前に072が素早く弓美をキャッチした。
072「ギリギリセーフ…!」
Aホムラ「いや、アウトだ」
072「え?_ッ!?」
Aホムラの言葉の意味が分からず呆けた声を出す072。
しかしAホムラの方向を見ると黒いオーラを放っていて
弓美と072を包み込んだ。
072「ウワァァァァァ!!!」
Aホムラ「そんなに殺したくないくらい大好きなら
一生 離れられないくらい…
1つの存在にして上げる♪ 俺ちゃん優しい〜♪」
〜輪回〜
輪回「ここだな…よし、行くぞ_」
?「お、ホイールじゃん!」
072に追いつく為にスパイダーフォンで
ロイミュードの反応を探知して
廃墟の入口まで辿り着いた輪回。
いざ入ろうとすると
輪回にライダーの力を渡したホムラと、
そのホムラの姉を自称する音楽方面全般の天才少女、
ベルがいた。
ベル「久しぶりだね」
輪回「…ジブンも人の事は言えないが、
お前等こんな時間に こんな廃墟に何用で来たんだ?」
ホムラ「なんだか強い気配を感じてな、
大物のライダーか怪人かと思ったから来てみたのさ」
ベル「私は姉として同行してきた」フッフーン!
輪回「そうか…ジブンは最近 人間と共存を望んでる
ロイミュードがいてな、
ここ しばらくソイツの監視をしていたんだが…
少しトラブルが起きてコピー元の人間が攫われて、
それを助けに行ったロイミュードも この中さ」
ホムラ「んじゃあ この気配の主は
そのコピー元を攫った誘拐犯か?」
輪回「可能性は高い…ホムラ、手を組まないか?
コピー元の人間を助けるまでの間だけで いいから」
ベル「ホムラちゃんに犯人の相手をさせて
君は その隙に救助するって事?」
輪回「あぁ そうだ。頼めないか?」
ホムラ「…いいだろう」
輪回「言質も取った。それなら いざ廃墟の中へ」